第3話 月収10万円で暮らす人々

 現在タイ王国には6 万人を超える日本人が住んでいるとのデータがある。だが、この数字は、あくまで大使館に在留登録を済ませた人数だ。申告せずに滞在する者を含めた実数は、おそらく10万人以上にのぼると予想される。


 ここまで多くの日本人を惹きつけて止まないタイの魅力は、いったい何処にあるのだろう?

政府関係者や駐在員といった本人の意志とは別に暮らす者も多くいる。

しかし、そのような、なんちゃってセレブ達はこの物語には登場しない。ググっていただければ「今日のランチ」といった糞つまらないブログが腐るほどヒットするからだ。

そこで、本作では著者の体験をもとに、滞在者の中でも特に訳ありの人種があつまる現地採用。つまり、自らの決断で祖国を離れた日本人にスポットを当てていきたい。

また、一口に現地採用と言ってもピンからキリまであるため、「バンコクキッド」では月収10万円(30.000バーツ)ほどで雇われた"コールセンタースタッフ"を中心に紹介できればと考えている。


ブラック企業もびっくりの超薄給で働く日本人たちは、遠く離れた異国の地でどんな生活を送っているのか?


彼らの知られざる実態を赤裸々にお伝えしよう。

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