ガンマニアックス2 前編
「あ、あの…注文してたM60届いてますか?」
少佐がモジモジと小声で店員に注文の品が届いているか確認する。
「はい、届いてますよ」
店員のおじさんがニッコリ笑いながら大きな銃を少佐に渡した。
少佐の目がカッと見開き、四方に銃の標準を構える。
「うわっ!あぶねー」
タケルが反射的に手を頭にしてよけるようにかがみこむ。
「安心しろ。光線銃だ」
少佐は普段は心配性で気弱なタイプだが、銃を持つと精悍(せいかん)で男らしい性格に豹変する。
「ったく、ほんと銃持つとキャラ変わるよなー。一体そんなバカでかい銃何に使うんだよ」
「コレさ!」
少佐はおもちゃ屋の店内に張ってある1枚のポスターに素早く銃口の焦点を合わせる。
:::Gun Maniax2 全国大会 in 東京びっ臭いと:::
ガンマニ史上、最強ガンナーを決める大会がいよいよ開催!!
優勝商品は200万円。
最強の装備を行い決闘に備えよ。
君の挑戦を待っている!
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「優勝200万!すげーな」
メガネは賞金に驚くタケルの横でタブレットを使い検索を始める。
「ガンマニアックス2…なるほど」
" Gun Maniax2 wiki
Gun Maniax2はゲームメーカー【コノミ】とモデルガンメーカー【東京カクイ】が共同開発したアーケード向けガンシューティングゲーム。
この作品はガンマニアに的を絞った作品で筐体(きょうたい)に銃は装着されておらず、自前の光線銃で戦う。(設置店にてレンタルも対応。)
ゲームは2つの形式があり、NPC(コンピュータ)と戦うスコアモードと筐体のネットワークを通じて人間同士が直接対戦を行うデュエルモードがある。
多様なモデルの光線銃、改造パーツが販売されておりプレイする銃本体、および改造の性能がゲーム内に直接反映されることがガンマニアの間で人気を博している。
上位にランクインするためにはシューティングの腕はもちろん、そのフィールドに適した銃のセレクト、性能を上げるための改造(チューンアップ)は欠かせない。"
「…そして今回のイベントはユーザー数200万人を突破した記念に行うイベントらしい」
メガネが集積したデータから概要を説明する。
「この大会は【大規模なデュエルモード】で画面に写る敵は全員参加者の人間だ。会場に千台の筐体を設置し、ネットワークを通じすべての筐体をリンクさせて参加者同士が一斉に撃ち合うんだ」
「そして生き残った最後の1人が優勝ってわけさ」
少佐がこの大会の内容を補足する。
「応援行くから優勝したら焼肉おごってくれよな!な、メガネ」
「そうだな」
「ああ。任せとけ!」
少佐が右手を突き出しサムズアップ(親指を立てる)した。
つづく
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