宿敵(ライバル)後編

前回のあらすじ

UK世界大会でぴろるに敗退し連戦連勝の記録を汚された逆恨みから海座(DJカイザー)は復讐計画を企てAKBケバブを買収。


店を密かに改造しオーナーの権限を使って負けたらクビ、断ってもクビ(店長含)を条件にぴろるにサウンドデュエルの挑戦を叩きつける。


人通りでごった返すホコ天の秋葉原中央通りに突如出現したサウンドデュエル特設ステージ。


己のプライドVS己の生活を賭けたサウンドデュエリスト達の熱き戦いが


今、始まろうとしている。。。



グイ-ン>>


エレベータを上がり、ここは特設ステージ。


中央通りに側して秋葉原駅側と反対側に機体が一機づつ、互いが向い合うようセットしてある。


海座は秋葉駅側の機体に、ぴろるは反対側にセットインした。


海座さまー!


黄色い声が響く。


「死の覚悟はいいか、ぴろるよ」


「この戦い、絶対負けるわけには行かない。俺は勝つ!」


「フン、このDJカイザー様を前によくそこまでほざけたものだ。この日のために用意したスーパーウルトラソリッドサラウンドシステムで貴様を木っ端みじんに葬ってくれるわ!」


「つーかさっきからずっとあんた何言ってんの?俺あんたのことなんて知らないんだけど」


「は、はぁ?ほ、ほざけ、俺と貴様は昨年UK世界大会の決勝戦でデュエルしたではないか!あの俺との戦いを忘れたとは言わせんぞ!」


「俺があの時見ていたのは、【コスプレ金髪白人美女とのセクロス権】だけだ!お前のことなんか興味ないし、顔も名前も覚えていない」


「な、なんだと!!連戦連勝のサウンドデュエリストとして名声名高いこのDJカイザー様を、き、貴様、知らんと抜かすのか?!興味ない?この俺を・・・・」


自尊心の塊でできている海座のプライドはズタズタに引き裂かれた。


「マインドクラッシュ。お前の心は砕け散った。今のお前にはもはや次のディスクを選ぶこともできないだろう」


「俺の勝ちのようだな、海座」


海座は呆然と立ち尽くし、目も虚ろになっている。


ぴろるはトドメのスペルを追撃した。


「お前はたしかにモテる。そして金持ちだ。だが、それはお前の真のサウンドデュエルの実力で勝ち得たものじゃない」


「お前がモテて金持ちなのは、ちょっと見た目がかっこ良さげな金持ちの御曹司だからだってゆうことを忘れるな!」


ぴろるはジェラスをむき出しにそう言った。


海座(DJカイザー)は聞いているのかいないのか、ぼー然としたまま無反応だった。


そうして、伝説の戦いの幕は静かに終焉を迎えた。



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サウンドデュエル ぴろる @piloru

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