第8話

それから、全くいじめと認める人は居なくなった


みんな何処か開き直っていて

愛も今では笑い話みたいに、まじ不味かった!とか話している


昨日なんて、一日中トイレに行かせてもらえない

という明らかにいじめだろ

と思うことですら、いじめでは無いと言い切った


そんな女子を見てついに男子の1人が

「お前らさ!あんなの明らかにいじめだろ!やられて嫌じゃ無かったのかよ!なんで認めねーんだよ」とキレた


そんな彼に未来が冷静な口調で「なに?もしかしてあんた?先生達に私らが朱里いじめてたみたいに言った人って」と言うと


彼は「ちげーよ、けどさ」

とまだ何か言いたそうだったけど、「だったらさ、口出さないでよ。うちらにとってはこんなの友達同士なら許せる範囲なんだから」


未来が強気でそう言うと彼は黙ってしまった


私は未来に思ってることを言う事も出来ない

だから彼の事を少し尊敬した


最近は未来に対する小さな反抗なのか

未来とはあまり関わらない女子が増えた

私もその1人だった


だけど堂々と反抗する勇気も無いただの弱虫の集まり


自分で自分が嫌になる




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