第7話
次の日も、その次の日も実験は行われた
「制服を脱がせる」た「スカートをめくる」という内容だった
受けた2人はいじめじゃないと答え
壁のグラフは、いじめが1、いじりが2でいじりの方が長い赤い線になっていた
こんなのでいいのか
もしかしたら2人ともいじめだと思ってるかもしれない
なのに未来の言いなりになって、こんなのでいいんだろうか…
なんだかいてもたっても居られなくって
私は職員室に向かった
「失礼します」と言い、先生の元まで行く
先生はパソコンで作業をしていて
全く私に気づいていない
「先生」
私が声をかけると
「おぉ、三島。どうした」
とゆっくりとそう言った
「あの。実は実験についてなんですけど…未来に、いじめって認めるなって、いじりですって言おうって言われてるんです。だからきっと、昨日と今日の2人はいじめじゃないって言ったんだとおもいます」
私の話を最後まで聞くと
「まーでも、本当にいじめだと思ったら、いじめって言ってくれる事を信じてるから。大丈夫だよ」
そんな単純な話ではない
先生は何もわかってない
未来にはなんとなく逆らえない感じがあって
そんな状況で、いじめですなんて言えばみんなからハブられる事は間違いない
そんなリスクを負ってまでいじめを認める人なんて居ない
「そうですか」と一言いい職員室を出た
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