第49話 常識が無い
発達障害者はおそらく常識と呼べるものが欠如しているでしょう。
これは興味のアンバランスが原因の一つで普通の人は「興味が無い事でも一応ストックしておく」事で常識が作られていくのですが発達障害、特にADHDだと「興味が無い事は全部切り捨てる」となってしまい、ストックされるものがありません。
ですので常識知らずとなります。「そんな事教わらなくても分かる事だろーが!!」という事が分からなかったりします。
なので「友達の作り方なんて誰も教えてくれなかったじゃねーか!」とメチャクチャな事を言い出してしまうのです。
実例としては以前働いていた職場で「上司の上司」に当たる人から「行方不明になっていた商品を探してた」事でもっとしっかりと分けろとお怒りになっていた際に「俺たちが扱ってる部品、高い物もあるんだぞ?」と言っていたので、どれくらいの値段があるのか興味があったので「具体的にはいくらぐらいですか?」と言ってしまいました。
すると「バカかお前値段の問題じゃねえだろ。どんなに安くても重要な部品なんだよ。じゃああれか? これは1個3円だから無くしてもいいってわけか? えぇ?」
と口調こそ穏やかだったのですが余計な油を注いでしまった結果となりました。
そのあと「相手が怒ってる時は何があろうと黙っていろ」と先輩からフォローがあったのですがそこまで「怒られている時は黙る」という行動パターンはありませんでした。
「値段の問題ではない」というのは分かりますが私はただ純粋に高い物は1個いくらするのか。という知識欲を満たしたかっただけなんです。
その辺が伝わらなかったのがもどかしいと言えばもどかしいです。
……この時点で常識が無い事がバレバレなんですけどね。
とまぁ実例を見ていただければお分かりいただけたでしょうか? こんな感じで発達障害患者というのは常識と呼べるものが欠落していることが多いです。個人的に言わせてもらえば「一見役に立たないし、興味も無い事でも一応ストックしておく」というのは結構、いやかなり難易度が高いです。
特に「興味のない」事に関してはすぐ忘れる、というか興味のない事を覚えておくのは「拷問に等しい」事なので積み重ねていくことは非常に難しいです。これが世間一般の常識とかになると本当に地獄を見ます。
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