第66話 共存するためにして欲しい事:細かく指示を出す

 特にADHDの人に効果が高いと思われる方法に、「細かく指示を出す」というのがあります。

 具体的には1つの動作が完了してから新たに指示を出すといった具合に1指示につき1動作だけさせるようにすることが重用です。



 ADHDの方はいわゆる短期記憶があまり優れている方ではないので、一度にあれもこれも指示してしまうとパンクを起こしてしまいます。

 昔、3つ以上の数は「いっぱい」なんていう人もいたらしいですが、それと似ている部分はあると思います。

 (多分ウケが良いように色々いじくった話だとは思いますが……)


 私もADHDの影響か2つ以上の指示をまとめて聞いて同時にこなす事がどう頑張っても出来ません。

 1つの仕事をやっているともう1つの仕事が頭からすっぽ抜けます。

 というか2番目の仕事の最初の指示を聞いた段階でそれが頭に入ってこなくなるか、前の仕事がすっぽ抜るかのどちらかでしょう。それくらい同時作業というのは出来ません。


 私の場合はそうでもない(らしい)のですが酷いと「黒板を見ながらノートに書き写すことが出来ない」あるいは「電話を聞きながらメモをすることが出来ない」という人もいるそうです。



 これはワーキングメモリーや短期記憶が弱いというのもありますが、「全員一等賞」で順番を決めたり段取りを組む事が出来ない。

 というADHDの特性も大きく絡んでいると思います。


 ですので面倒ですけど発達障害を抱えている人には、1つの動作だけに集中できるように、細かく段階を区切って指示するようにしてください。

 それさえできれば他の人と同じくらいには動けるでしょう。


 また発達障害側も仕事を選んで同時作業が起こりにくい、たとえばライン工に就くといった自衛策も必要でしょう。

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