第64話 共存するためにして欲しい事:曖昧な指示は出さない
特にアスペルガーを患っている方に顕著なのが「曖昧な指示が分からない」という点です。
第6話でもお話したように、こそあど言葉が大敵でコイツが絡むといつも地獄を見るというのはお話ししたかと思います。
それ以外にも例えば「ここ軽く掃除して」とか言われてもその「軽く」の意味が全く理解できないため適切な力加減というものができません。
恐ろしく雑にやってしまうか異常に丁寧にやってしまうかのどちらかだと思います。これも0か100かのどちらか極端にしか出来ないのが理由です。
私も以前やってた仕事で「全部終わったの!?」とか言われても「どういった物の」「どれくらいの範囲の中の」「全部」なのかが分からない、でもいちいち聞くこともできなので、適当に返事して後になって「全部終わってないじゃん!」と言われる事がしょっちゅうあります。
困らせようとか足を引っ張ろうとかいう悪気があってやってるわけではないんですがどうしても印象は悪くなるでしょうね……。
このためアスペルガーの方には曖昧な指示は出来ることなら「一切」出さないようにしてください。
そしてめんどくさいかもしれませんがなるべく「数値化」「名詞化」するようにしてください。
アスペルガーの方は数値化や名詞化されている物だったらわりとあっさり理解してくれますので例えば「あそこに置いて」というよりも「柱の右側に置いて」と言ってくれた方が分かりやすいです。
他にもアスペルガーの方に有効なのは「5W1H」というやつが非常に有効です。
つまりは「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」をしっかりさせろと言う事です。
人に何か説明するときはこれをはっきりさせろと言いますがこれはアスペルガーの方にも有効です。
これさえしっかりしていてあとは曖昧な指示さえ出さなければ健常者と同じように指示を理解してくれるでしょう。
もし部下にアスペルガーを疑われている人がいるというのなら少しは使いやすくなるのではないのかと思います。
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