第62話 共存するためにして欲しい事:意識的に褒める

 タイトルだけ見て「ハイハイ甘え甘えあーキモイキモイ」と思われるのを承知で書きます。


 タイトルだけ見ると甘えと思われるかもしれませんがもう発達障害を抱えている人は「発達障害を抱えている」ってだけで十分すぎるほど傷ついているんですよ。


 特に日本は横並びを善とする社会ですので「出来ない」事に対しては「絶対悪」もっとキツイ言葉で言えば「犯罪行為」として処分します。

 なので産まれつき他人と同じことが出来ない発達障害の方は「何でこんな事も出来ないの!? 他の子はきちんとできるんだよ!?」という言葉で親からボコボコにされ、クラスメートからも変人扱い。

 最悪の場合いじめの対象になって陰鬱いんうつな学校生活や会社生活を送って自尊心がボロボロの状態になってしまうんですよ。



 実際私も失敗ばかりしてて「俺みたいなクズは会社にいると迷惑かかるだろうなぁ」とか「俺って会社の疫病神かもな」等と言うとんでもなくネガティブな事を思っております。

 「死ぬのが怖いから仕方なく、毎日毎日拷問を受けるような感じで、ものすごく後ろ向きに生きている」状態で1日1日をやり過ごしているわけです。それくらい自尊心という物はありません。

 ですので発達障害の方には「意図的に」褒める必要があると思います。



 もちろん「甘やかす」のと「褒める」のとは別物ですし叱らなければならない場合はきちんと叱るべきですが「何でこんな事も出来ないの!? 他の子はきちんとできるんだよ!?」という言葉は物心ついた時から耳にタコが出来るくらい毎日毎日嫌というほど聞いています。


 その「こんな事」も出来ないのは、お子さんが悪いわけでなければ教育が間違っているわけでもないんです。発達障害という一種の「病気」のせいなんです。

 その「こんな事」も出来ないお子さんは親を困らせようとしているわけではないんです。そこだけは何とか理解してください。



 具体的には健常者が良いことを1したら褒めるところを0,3~0,5位よいことをしたら1回褒めるといったくらいマメに褒めましょう。

 つまりは2~3倍褒めましょうというわけです。


 話は脱線しますがTVゲームは音やスコアなどでひたすら褒めて褒めて褒めまくるデバイスなので、発達障害の人はどっぷりはまるんだろうなとは思います。

 統計は問ってないですがゲーマーの中には発達障害というのは他の趣味よりも割合が多いかもしれません。実際私もゲーマー歴25年以上ですし。(最近はあまりやれてませんが)

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