第56話 円滑に過ごす処方箋:定位置を作る
今回はADHDの方向けのお話ですが「よく物を無くしてしまう」という方に特におすすめです。
物を無くしてしまう悪い癖は「定位置を作る」事である程度は解消できます。
例えば家の鍵は必ずこの場所、スマホは必ずこの場所に置く、と決めておけば探す手間が省ける上になくすことも少なくなるでしょう。
ADHDは注意力が散漫で注意があちこち飛ぶ上に、短期記憶が弱いので物をどこに置いたかすぐに忘れてしまいます。
実際私も以前の仕事では休憩の際に脱いだ滑り止め付きのゴム手袋をポンと置いたら、どこに置いてしまったのか忘れて探し回ることもよくあります。
ですので定位置を決めれば探す手間も省けますし物を紛失することも少なくなるでしょう。
特にADHDが強く出るという人にとっては、最初は定位置を決めることも決めた場所に置くことがつらいかもしれません。
私の場合はアスペルガーの定位置に置くこだわりが良い方にかみ合ったので難なく決める事が出来ましたがADHDだけ、あるいはADHDの傾向が強い方は散らかり放題の方が楽かもしれません。
ですがその生活を続けていたのではいつまでたっても物を無くす癖は抜けませんので、そこは目立つ場所に付箋を貼るなりして日々心がけるようにしてください。
特に付箋というのはADHDにとってはほぼ必須なアイテムで、忘れてしまいそうなちょっとしたことをメモするのに大変便利で、忘れても大丈夫な環境を作るのに大変役に立ちます。
文房具屋はもちろんのこと100円ショップでも売っているのでぜひとも購入して使ってほしいです。必ず値段以上の働きをしてくれるでしょう。
目安として3ヵ月続ければ習慣になって難なく実行できるようになりそうですのでまずは3ヵ月続けるようにしてください。最初はキツイですがそれさえ超えれば自然に出来る様になりますよ。
とにかくADHDは飽きっぽいのですぐやめてしまいがちですがそこは我慢して続けてください。
続ければ必ず、そう必ず生活は楽になりますし周りからの評判も良くなりますよ。
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