発達障害を抱える人「が」出来る事、抱えるひと「に」出来る事。

第54話 円滑に過ごす処方箋:聞き返す

 今回から数話のお話は特に発達障害と診断された方に読んで頂きたいものです。

 この生きにくい社会の中で何とかサバイバルするための知恵を僭越ながらお貸しいたします。

 無担保無利子で返済義務も無いのでじゃんじゃん借りパクしてください。(うっわアスペくせぇ言い回し)



 まず、円滑に日常生活を送るためにはまずは、「どんな些細な事でも」必ず「聞き返す」ようにしてください。

例えば「テーブルのカッターとって」と言われたら「テーブルのカッターを取ればいいんだね」と必ず聞き返すようにしてください。


 と言いますのも発達障害は意見のすれ違いや誤解、誤認が非常に多い病気です。

 実際私もしょっちゅう勘違いや早合点をして「何でそういう事やるの」と言われることが多々あります。


 そして多くの場合、本人は勘違いしているとは思いません。というか思「え」ません。勘違いしていると気づくことができません。

 想像力が「欠如」しているわけですので自分は間違っているという想像が出来ません。ですので聞き返すというのはそれを防ぐために役に立ちます。



 重要なのは「自分では分かっている」と思う気持ちを思い切って捨てる事です。

 人は必ず間違いを犯します。ミスをしない人間というのはいません。いるとしたらミスを例外事項と思って意図的に排除しているか視点が極端におかしいかのどちらかです。


 とりわけ発達障害という病気は不注意によるミス、それも単純なケアレスミスというものが非常に多いものなので、自分では完璧だと思っていても第三者から見ればボロボロ……なんてことはしょっちゅうあります。

 ですので自分の感覚はあまり信用せずに聞き返すことでケアレスミスを無くしましょう。



 ……こう書くと「いちいち聞き返すのウザくないか?」と思われがちですが聞き返す事のデメリットを1とすると不注意によるミスによるデメリットは、どれだけ少なく見積もっても1000を下回ることは無いという位大きいので、全く問題ありません。


 賢明な方ならそういう事は分かっているでしょうから特に問題にしません。もし食って掛かる人がいたら「連絡ミスをなくすために確認しているんです」って言ってやってください。それでも文句垂れるなら「じゃあミスが起きてもいいんですか?」と正論で叩き潰せばいいだけです。


そこまで文句を言ってくる人は多分仕事において重要な事を分かってない人でしょうし

もっとはっきり言えば無視してもいいくらいの野暮な人だと思っていいでしょう。

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