第52話 自立支援医療制度
さて、病院通いというのはお金がかかるものです。
国民皆保険制度がある日本においても薬代は高いですし診療自体決して安いものではありません。
そんな医療費を支える制度に「自立支援医療制度」と呼ばれるものがあります。
これは2006年にできた比較的新しい制度で精神科への通院などで定期的に病院に通う必要がある方を支援するためのもので、医療費を3割負担から1割負担に軽減するという制度です。
私もこれの支援を受けているのですがかなり財布にやさしい制度です。(ちなみに残りの2割は国が負担してくれるそうです)
ちなみに障害者手帳や障害年金とは何の関係も無い独立した制度なのでそれら2つの申請が通らなかった場合でも利用できます。
もしあなたが、あるいはあなたの周りの人(多分家族でしょうが)に心療内科に通い始める人がいたらこの「自立支援医療制度」に加え、前回お話した「障害者手帳」および「障害年金」の3つを教えてあげてください。
基本国というのは「知らない奴が悪い」「知ってても何もしない奴が悪い」というスタンスです。待っていても何も手に入りません。
自分から行動しないと何も変わることはありませんので積極的に行動を起こしましょう。
重ね重ねお話しますが障害者手帳や障害年金同様、自立支援医療制度を利用するデメリットは、私が把握している中では皆無と言っていいほどありません。
加入しているか否かは個人情報ですので完全に保護されますし私のように自らカミングアウトでもしない限りは誰からも追及されません。
ましてや取得したことが原因で例えば会社を退職させられたり社会的信用を失うことはありません。
もし万が一そんなことがあったら裁判で訴えればほぼ100%勝てます。障害者手帳や障害年金をネタにした差別は憲法が定める「法の下での平等」に反する「絶対悪」です。ですので安心して利用してください。
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