第42話 診療内科に行こう
ADHDやアスペルガーはある程度認知されて患っている人が書いた本も書店に行けばありますがまだまだ認知度は低い状態です。(発達障害に限らず精神的な病全般に言える事ですが……)
これら発達障害を治療するのは心療内科、昔で言う精神科と呼ばれる病院ですがもしあなた自身に、あるいは周りの人に発達障害の疑いがあったら、とにかく「一日でも早く」行く、あるいは連れて行くことをお勧めします。
というのも発達障害などの精神的な病は風邪と違って薬を飲んで寝ても数日で治りません。むしろ時間が経てばたつほど悪化する傾向が「極めて高い」です。
最近では小さなクリニックでもホームページが整備され、得意とする病気が明記されていますので、それを参考にして発達障害を扱っている病院を決めましょう。
出来れば多少遠出になったとしても発達障害を専門に扱っている医者を選んだ方が良いでしょう。
と言いますのも、心療内科と言ってもそのすべてが発達障害を扱っているわけではなく、例えば「うつ病が専門」だというお医者さんもいますので、そういう方にかかると発達障害に関して専門的な知識が無く、質の悪い治療を受ける羽目になりますので、出来ればそういう医者は避けましょう。
実際、私の場合でかかったお医者さんによっては「コイツ発達障害の事よく分かってねぇだろ」と勘繰りたくなるようなお医者さんと出会ったことがあります。
別にその医者が悪党だとかそういうのではなく、ただ専門が違うだけなんでしょう。そのお医者さんには罪は無いので医者をどんどん変えていきましょう。
特に発達障害は風邪やインフルエンザと違って、見た目には何の問題もありませんし咳や熱も出ませんので、治療が必要な人ほど自分は健全だと思っていきたがりません。
ですので疑われる人がいるのなら文字通り縛りつけてでも行かせましょう。
実際私もADHDとアスペルガーの合併症だと診察され、その病状を説明された際も「いやそれって普通の事でしょ?」と何度も言い返したくらいですから。
物心ついた時から見ている映像が歪んでいれば、どんなにいびつになっていてもそれが普通だと思い込んで、映像が歪んでいるという事に気づく事すらありません。
最近ではネット上に発達障害のセルフチェックシートがたくさんありますので、それをチェックすれば客観的な視点で自分を見つめる事が出来ます。
複数のチェックシートを試してみて「疑いがある」という結果に何度も行きつくようであれば行く、あるいは連れて行く必要があるでしょう。
「医者は薬をくれるだけで何もしない」という意見もありますが、個人的に言わせてもらえばADHDやアスペルガー特有の愚痴を親身に聞いてくれるというだけでも有り難い存在です。
医者ですら人なので100%話が通じる。とまではいかないもののある程度は病状を理解してくれるだけでも十分ありがたい存在と言えます。(もちろんただ相槌を打つだけのろくでもない医者もいるでしょうが)
他の人では「それはお前の努力が足りないせいだろ」と一蹴されてしまいます。特に昭和の頃は発達障害の事がほとんど知られておらず、恐ろしくきつかったんでしょう。自殺者の何割かは発達障害への無理解が原因だと勘繰っております。
精神科医はその辺をしっかりと理解してくれている数少ない人物ですので疑いがあったら腕のいい医者に頼りましょう。
なお、一口に医者と言っても腕前にピンキリがありますし、腕が良くても性格的に合わない。といったことも良くある話なのでしばらく通って駄目なようならどんどん変えていいと思います。
さて心療内科、昔で言う精神科ですがどんなイメージを持っているでしょうか? もしマイナスなイメージを持っていたらそれは大きな間違いです! 具体的にどういう所かは次のお話で話そうと思います。
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