第43話 心療内科ってこんなとこ

 さて、心療内科こと「精神科」と聞くとどんなイメージがあるでしょうか?


 まさかとは思いますが鉄格子がはめられた窓から壊れた笑い声が聞こえてきたり、奇声を発しながら廊下をものすごいスピードで往復したりする人がうじゃうじゃいる。

 とでも思っていませんよね?


 もしそうだとしたら、「外科には内臓が飛び出ているほどの大けがをした人がごろごろ転がっている」位のメチャクチャな妄想です。今すぐ捨ててください。

 というか確実に変なマンガの読み過ぎかネットのやり過ぎなので、今すぐ生活態度を改めないと健康を害しますよ?



 心療内科は見た目から患者までごくごく普通の診療所です。頭がおかしくなって動物園のサルみたいに奇声を発したり、廊下を走り回ってる人なんてのは一人もいません。全員普通の人です。もちろん窓枠には鉄格子なんてありません。


 違う所があるとすれば、本棚に置いてある小冊子がうつや発達障害といった精神的な病気に関して書かれたものである事以外、内科や小児科の診療所と全く変わりありません。

 ですので不安に思う事は何一つないでしょう。



 ちなみに、初診の場合は最初に結構長い問診票が渡されます。それに記入して受付のお姉さんに渡す事になります。


 内容はネットに散らばってるチェックシートのようなものだと思っていただければイメージしやすいでしょうか。

 最も、実際にはもっと医療向けのだいぶ複雑なものですけどね。


 変に見栄を張ると正確な治療が受けられなくなる「危険性」がありますので正直に書きましょう。

 別に上司に告げ口されるなんてことは一切ないのでその辺は安心してください。


 これは声を大にしてお伝えしたいのですが全てのお医者さんには患者の情報の守秘する義務があり、違反すると逮捕されますのでお医者さん経由で会社の人にばれることは「絶対に」ありません。

 もしそんなことがあったら医者を訴えれば確実に慰謝料がもらえます。告げ口とはそれくらい真っ黒な行為ですのでほぼ100%無いと思ってください。



 それが終わった後の診察では問診で色々な事を聞かれます。「重要なのでもう一度言います」がお医者さんには守秘義務があり、外部に情報を漏らすことは決してないので問診票と同じく正直に答えましょう。

 ここでも嘘をつくと正確な治療を受けられなくなりますので結局はあなたが損する羽目になります。必ず正直に今の病状を述べてください。


 で、病気の見当がついたら病名を診断され、二次障害の病状を考えたお薬が出されるようになります。この薬に関してはまた次回お話いたします。

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