第34話 忘れやすい

 ADHDの方はとにかく忘れ物が多いです。酷いと5分前の事すら覚えていないどころかニワトリよろしく3歩歩くと忘れるとさえ言われます。

 実際私も休憩をはさむと休憩前に何をやってたのか忘れてしまって仕事を途中で放り出すなと怒られることもあります。


 これもまた短期記憶が良くないことに加え、ADHD特有の不注意が悪い意味でかみ合ってしまった結果、現れる症状だと思います。


 とにかく一つの事に集中し続ける事が困難なので、この時点で注意力と共に記憶力も散漫になってしまいます。

 さらに短期記憶やワーキングメモリーも弱いので注意力散漫のせいで弱めの記憶力がさらに弱って、「忘れものが多い」という症状として現れてくるのでしょう。

 私の場合はそこまで酷くないのですが酷いケースだと会話の途中で何を話していたのかを忘れてしまう事すらあるのだそうです。



 また、段取り良く片づけを行うことが出来ないため机や部屋が散らかってしまい、その結果物を無くしやすいというのもあるでしょう。

 何せADHDは「片づけられない女たち」なんていう本も出たくらいですので、片づけというのは非常に苦手とされています。


 実際ネット上で見かける例ですと、ADHDの子供は学校から帰ってくるとランドセルの中身を全部ぶちまけて、散らかり放題な部屋で勉強している。なんてこともあるそうです。



 この辺りはもう少し後にも書きますが、「物の定位置を作る」事である程度は解決できると思います。

 あるいは出かける際に荷物をカバン一つにまとめておいて、これさえ持っていれば大丈夫という状態にしておくといいでしょう。


 持っていくものはあらかじめカバンの中に入れておくかカバンの上に置いておけば嫌でも目につきます。玄関に置いておくのもいいかもしれません。

 何だったら靴の上に置くくらいの事はやってもいいかもしれません。

 そうすれば「うっかり裸足で出かけてしまった」なんて事がなければまず忘れ物をすることはないでしょう。あったらごめんなさい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る