第35話 「まるちたすく……?」
ADHDはマルチタスク、たとえば仕事をどう片づけようかと考えながらとりあえず手が出せる部分はやる。
といった複数の作業を同時進行することが非常に苦手とされています。
これもワーキングメモリーや短期記憶が弱いことが原因とされていて、いわばメモリ容量(作業用の机と例えればお分かり頂けるでしょうか)が極めて小さい(机が狭い)パソコンのようなもので、ちょっと作業の量が増えただけですぐに頭がパンクしてしまいます。
実際私は同時に2つ3つの仕事を「まずこれをやって、これが終わったらそれをやって、それも終わったらあれやって」みたいな感じで「一度に」言われてしまうとまず覚えられません。
何回もやって長期記憶に残るくらい手慣れた仕事ですら言われても出来ません。やったことのない、あるいはやり慣れてない仕事でやられるとまず覚えられません。
ですので面倒なんですけど1つ終わったら次の指示、それが終わったらまた指示。と言った感じで出してほしいと頼んであります。
多分当時の先輩からは相当めんどくさそうに思われていた事でしょう。
後にも書きますが極力マルチタスクにはせずにシングルタスクにするとパニックが起こる確率はかなり減ると思います。
最初は効率が悪いように思えますが出来ないものはしょうがないとある程度諦めた上で割り切って行きましょう。
正直、「無理な物は無理だから割り切れ」と言われるとムッとするかもしれません。
「俺はそんな普通の人が出来る事が出来ない駄目人間じゃない!」とお思いかもしれません。
ですがADHDの方にマルチタスクをやらせるのはウサギに鳥のように空を飛べと命令するようなもので無理な物は無理なんです。
何せADHDにとっては前に述べましたが全ての作業が「全員一等賞」なため優先順位をつける事が出来ないのですから。
こればっかりはどうしようもないんです。出来ないからこそADHDっていう病名が付くのですから。
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