第24話 集中できない頭のノイズ

 ADHDを患っている方のブログを見ると「脳がざわつく」とか「ノイズが酷い」等と言う声がよく載せられています。


 私の頭の中を端的にまとめて申し上げますと

「常にクラシックとヘヴィメタルとアニメソングが同時に流れつつ、様々な画像が過去、現在、未来といった時間の流れ、現実と空想といった区別無くごちゃまぜになって、0.2秒ごとに切り替わり続けるスライドショーを寝るとき以外は常に強制的に見せられ聴かされ続けている」

といった状態です。



 これでもわからなければ、「24時間365日休むことなく道路工事の現場に耳栓も無しで居続ける」ようなものだと思ってください。それくらい頭の中で雑音が休む事無くなり続けているものだと思っていただければお分かり頂けるでしょうか?


 ですのでどうしてもそっちに集中力が持っていかれてしまい仕事に集中できないといったことがよく起こります。

 これがいわゆるADHDによくある「不注意」と言える部分の原因なのでしょう。

 ADHD当事者が言う「常に頭がざわついていて落ち着かない」というやつです。



 実際私も昔の仕事ではミスが許されなかったのでケアレスミスが多いというのは致命的な問題点になって結局仕事になじめずに辞めてしまいました。

 もちろん私は失敗したくてやっているわけではありません。

 一生懸命注意してやってるつもりでもどうしても頭の中のノイズに意識が行ってしまって仕事に集中できずミスが出てしまいます。



 正直な話、このざわつきがあって当たり前の世界に生きているので、このざわつきを体験したことのない健常者にとっては理解しがたい事なのではと思います。

 ADHDの方は集中力が無いというわけではないのです。集中したくても集中できない。というのが正しいのかと思います。

「余計な事は何も考えない」という状態が一体どういう状態なのかまるで理解できません。

何せ常に雑音の中で生きているので頭の中は常にやかましい雑音にさらされている状態なのですから。



 なお私は集中するために音楽を流すときもあるのですがお気に入りの曲をかけて気分を盛り上げるというよりは頭の中の雑音に音楽をぶつけて無理矢理消すという意味合いが強いです。

 ですので音楽だけでなく環境音でも良いです。むしろ「音楽」だと歌詞に意識を引っ張られる事が多いので環境音の方が作業に集中できるという場合もあるでしょう




余談


 一応ADHDの方も集中できるときはあります。ありますがそれは「過集中」というある意味異常事態なので全く参考にならないと個人的には思います。

それに関しては後でお話します。

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