第1章 アスペルガー症候群について
第3話 アスペルガー症候群について
さて、前置きに2話も使ってしまいましたがいよいよ本題です。
1話開始後3分以内にヒロインが脱がなければ視聴を切られることで有名な深夜アニメだったら
とっくの昔に切られてるでしょうがまぁ気にしないで行きます。
ネットでは大分ネガティブな意味で使われているアスペルガー症候群ですがざっくり言えば
「自閉症の一種」
と言えばいいでしょう。よく言われるのは「知能の遅れが無い自閉症」とでも言えば良いんでしょうか。
実際私は学校の成績は飛び抜けて悪いわけではなく、むしろ平均以上でした。しかし自閉症である事には変わりないので
・コミュニケーションにおける質的な障害(視線の相対・顔の表情・体の姿勢・身振り等、非言語行動がうまく使えない)、
・意思伝達の質的な障害(言語能力があっても、他人と会話をし続けることが難しい)、
・限定され、いつも同じような形で繰り返される行動・興味・活動(特定の物、行動などに対する強い執着心、いわゆる「こだわり」)
といった自閉症の症状は出ます。私的には特にコミュ障は強く出ていますし、こだわりも少なからずあります。
例えば私の原付のカギを置く場所は他の家族のカギが置いてある置場、要は「ちゃんとした場所」には無く、一見すると適当に放り投げているようにしか見えない場所にあるのですが、私としては他のカギと混ざって探す手間が出てくるのが非常に嫌なのでわざと目立つように置いてあります。
家族には何とか理解してもらっていますがそうでなければ「何でいつもちゃんとした場所に置かないの!?」と
片付けせずに散らかしっぱなしの子供のように怒鳴り散らされるでしょう。
このこだわりがせいぜいカギの位置程度ならまぁ日常生活では問題ないのですが
これが仕事の手順で出てしまうと途端に大問題となってしまいます。最悪の場合……
「手順としては間違っていてもいいから自分のやりたいようにやりたい」
となってしまいますので文字通り仕事が出来なくなってしまいます。
(というか以前の仕事では何度もミスをやっててかなり厳しい立場に立たされていました。休憩中に悪いうわさ話も聞きましたし……結局耐えられなくなって逃げてしまいましたが)
他にも会話が続かない。というのもあります。私からすれば会話をすること自体が
「場の空気を読んで思考猶予時間ほぼ0で最適な選択肢を選んで……」
といった超複雑で難易度の高い無理ゲーで会話を続けることが苦手というのもありますが、「会話する事」に興味を持続させることがこれまたひどく難しいので数分、持って10分くらいで集中力が途切れます。
多分女性と気さくな会話することは私が100M走でウサイン・ボルトに勝つ事くらい無理な事でしょう。
なお、最近では「病気と呼ぶのはちょっとおかしいのでは?」という意見が出て「自閉症スペクトラム」と呼ぶようになっており、「アスペルガー症候群」という名称は「公的には」使われなくなりましたが分かりやすさのため今回のお話ではあえて使う事に致します。
(タイトルにも使いましたからね)
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