第2話 そもそも発達障害とは、何だ?

 さて、まずはアスペルガーとADHDに関して説明をしなければなりませんね。


 この2つの「ビョウキ」は発達障害、より詳しく言えば広汎性発達障害こうはんせいはったつしょうがいと呼ばれる「ビョウキ」の総称です。

 乱暴に言えば「発達障害」という親分に仕える子分みたいなものです。


 で、この「発達障害」とは何だ? となりますがWikiPediaによると……


「肉体的・精神的な不全をもたらす慢性的症状らの様々なグループ(障害者の分類)である。

 発達障害はその個人の生活において様々な困難をもたらし、

 特に言語、移動、学習、セルフヘルプ、自立生活などでハンディとなるとされる」(WikiPedia 発達障害の項目より)


 となっております。ぶっちゃけ分かるような分からんような言い回しですよね。

 私としては「言語、移動、学習、セルフヘルプ、自立生活などでハンディとなる」という部分が大きいでしょう。実際私生活や仕事の上で苦労している部分が多々ありますので。

 情けない話、親と同居していて非常に助かっている部分も多々あります。


 例えば言語で言うと言い回しや言葉のボキャブラリーが普通の人とは違っている、端的に言えば「おかしい」と言えるものだったりします。

 酷い人だと文脈がおかしくて、あっちこっちに話が飛んでしまって「何を言いたいのかサッパリ分からない」という人もいます。


 もう1例挙げますと「自立生活でハンディとなる」のが大きいです。

 たとえば「金銭間隔のバランスが悪い、あるいはそもそも無い」というのがあります。

 そのためあればあるだけ使ってしまって貯金が出来ないという人もいると思います。(私も結構あてはまってます)


 他にも掃除や洗濯、ゴミ捨てを先延ばしにして部屋の中がゴミの山、なんていうことにもなりかねません。

 たまにニュースで出てくるいわゆる「ゴミ屋敷」はこうしてできるのではないのかと思います。

 こんな感じで普通の人なら出来ることがどうしても出来ないというのが発達障害だと呼ばれている人たちの特徴だと思います。



 ただ発達障害という病気のカテゴリー自体が「五体満足なのに生活するのが難しい奴は全部発達障害にしちまえ」みたいな一種の暴論もあると思います。

 実際定義が広すぎてしばしば議論が起きているようです。

 当事者としてはこの辺をもう少しキッチリとしていただきたいなとは思っております。でないとまともな「治療」もままならないでしょうし。



 あと個人的な意見としては発達障害の事を「完璧に」理解しなくてもいいと思います。

 もちろん理解出来ないというよりは理解してくれた方が良いに決まってますが限界はあるでしょう。限界を超えてうんぬんなんて言う無茶振りをするつもりは一切ありません。


 理解できないなら専門のお医者さん、NPO法人、あるいは各県にある発達障害支援センターをクッションにして何とかやりごしていただければと思っています。

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