第2話ーーAnd day's at the mornーー

「いらっしゃいませ!パンとケーキとメルヘンのお店、合歓木パン店へようこそ!」


「あ、どーも……」


初めてメイド喫茶に来た童貞のような顔をされた。私は行った事が無いから分からないけれど。女だし。


処女ではあるけれど。


そもそも好きでこんな頭のイカれた接客をしているのではない。店長の営業努力……という名の思い付きのせいだ。


「"とろける天使の夢"と、"ピノキオ初めての嘘"が1つずつですね。お会計は330円になります!」


クリームパンは150円、ウィンナードッグが180円だ。




「ありがとうございます。良い目覚めを!」


苦笑いをとっくに超越した顔の客がドアのベルを鳴らした所で、店の奥から良く知る顔が暖簾をくぐって現れる。


「おつー。どう?お客のウケは」


「取り敢えずお店を出た後にスマホを出してたから、SNSには投稿してくれてるかも」


近所のパン屋の接客がやべえwww、とかそんなタイトルだろう。


「そっかー。紅葉は可愛いし愛嬌があるから様になってるけど、あたしに出来るかな?」


可愛い自覚は無いが私の名前は紅葉。愛嬌はそれなりに振り撒いているので仕方ない。


「向日葵だって喋らなければ可愛いよ!それにこれは店長がやれって言うから……」


「突き刺さるわー、励ましのつもりだろうけど突き刺さるわー。で、どうする?良かったら少し休憩してきなよ」


安物だが頑丈な腕時計に目をやり、時間を確かめる。


「帰宅ラッシュはもう少し後だね……うん、それじゃお言葉に甘えて。店長は?」


暖簾を覗いたが奥のキッチンは無人のようだ。


「誕生ケーキの配達。今日は2件だから少し遅くなるって」


どうりでいつもよりパンを多めに焼いていると思った。



スマホに緊急の連絡が入っていないのを確認してロッカーにしまい、休憩室の椅子に身を預ける。柔らかいクッションが付いているし、少しだけ高価な物なのが嬉しい。


机の上の鉢には店長が用意したと思われる菓子が並べてあるが、特に空腹は感じていない。






"俺は腹ペコだっつーの。なぁ、大して疲れてもないだろ?10分ほど歩いたとこでよ……"



「アンタと話したら途端に疲れた。その往復20分の時間を使って私は身体を休めたい」


テレビは点いているが、流れているのはドラマや映画の類ではない。キャスターが淡々とニュースを伝えている。


もしも店長がこの場に居たなら、変な独り言と思うだろうか。労働環境に対する愚痴と受け取るかもしれない。まぁ、どちらでもないのだが。


"なんだ、ご機嫌斜めかぁ?ヒハッ、その服じゃ立ってるだけで神経が磨り減りそうだもんな!"


分かっているなら話しかけないで欲しいものだ。ただでさえこいつとの会話は気が滅入るというのに。


"だんまりか?連れねぇな、おい。仕方ねぇ、すぐ寝られるように俺が素数を数え続けてやろう。特別だぞ?"


「はぁー、今日は身体が重いなぁ。体調を崩すといけないし、真っ直ぐ帰ろうかな」


背もたれに体重を預けて伸びをする。今のは独り言と考えれば自然な発言だろう。


"おいおい、冗談だよ冗談!デビルジョーク!バイトが終わるまで静かにしてるって。全く、可愛げのねぇガキだぜ……"


悪態の直後、あいつの気配が薄れるのを感じる。初めから黙っていれば良いのだ。


「デビルジョークとか、笑えないんですけど」


曰く、あいつは悪魔ではないらしい。かと言って天使という訳でもないのだろうが。



……続いてのニュースです。先月から県内で発生している連続無差別殺人について、警察は……


……昨今の治安の悪化について、専門家の意見を……


まともに観ていると発狂してしまいそうなニュースばかり。現代は情報の発信が速くなったから毎日知る事が出来るだけで、犯罪なんて昔からそこら中で起きていたはずだけれど。


"今も昔も変わらねぇよ。昔よりバレやすく、広まりやすくなっただけさ。人が増えりゃ罪人も増える。分母が大きくなっただけ"


以前あいつもそんな事を言っていたっけ。



テレビを消して目を閉じる。折角だ、ちゃんと休憩する事にしよう。




ーー"ヒハッ!これでお前は俺のモンって訳だ。約束通り妹は無事だぜ?気を失ってたようだし、心も壊れちゃいねぇだろうよ。それじゃ身体を返すが、折れた腕を無理矢理動かしたせいで色々ぐちゃぐちゃだ。助けを呼ぶ前に気を失わないようにな、ヒハハッ!!"




「………………チッ」


女子としてあるまじき目覚め方をしてしまった。目覚めが悪いというのはこういう気分を言うのだろう。


袖を捲って肘の辺りを覗き込む。漫画のフキダシにあるような、ギザギザの傷跡が痛々しく居座っている。


骨が折れた腕を無理矢理動かした為に、折れた骨が飛び出してしまったのだと医者が言っていた。





「それってやっぱ痛んだりすんの?」


「っ⁈」


見られてどうという事は無いのに、反射的に隠してしまう。


常に眠たげな向日葵の両眼が僅かに見開かれ、言葉を探すように彷徨う。


「ごーめん、デリカシー無かった。そろそろ駅前からの人通りが多くなってきたからさ。……単純に、痛むのかなって、それだけ」


ヒラヒラと手を振って店に戻る向日葵。気にしなくて良いと伝えたかったのに、言葉が出て来なかった。


本当に傷跡が疼いていたのだから。




「お疲れ様でしたー!」「お先でーす」


時計の針は間も無く20時。帰って来た店長に店を任せ、2人で家路に着く。


駅を挟んだ繁華街の反対側、住宅地の近くに店がある為、この時間は比較的人通りが少ない。街灯は多く、治安も良い方だが。


「今日はお客さん少なかったね。おかげで売れ残りのパンが貰えたけど」


明日の朝食か昼食にでも頂こう。普段はほとんど売り切れ状態で、店長考案のトンデモパンくらいしか残らないのだ。


「水曜だからねー。世のサラリーマン達は残業しない日だから、飲みにでも行ってるんでしょ。飲みニケーションも大変だ」


同じく店の袋を下げた向日葵がしみじみと言う。


「で、今日は真っ直ぐ帰んの?それとも夕飯のお遣い?」


繁華街の方を指して訊ねる向日葵。彼女の家は繁華街を抜けた所にあるそうだ。


「今日もお遣い、卵が特売なんだって。姉使いの荒い妹を持つと大変だよ」


眉をひそめて困り顔を作る。特売の情報を妹から聞いたのは事実だが、無理に買って来る必要は無いとも言われていた。


「家に帰ったらあったかいご飯と笑顔で妹が出迎えてくれるなんて、その辺の居酒屋で上司に付き合わされてる独身社員が聞いたら血反吐撒き散らすよ?じゃ、途中までご一緒しますか」


自然な流れで繁華街へ向かう。


駅の構内通路を抜けるとすぐにネオンの灯りが眼に刺さった。街の入口に立ち並んだパチンコ屋の扉が開閉する度に機嫌の悪そうな客の顔の背後から耳障りな高い音が鼓膜を殴りつけてくる。趣味の悪い色のスーツを着崩した、将来確実に禿げるであろう髪の男達はおそらくキャッチだ。


この辺りは駅周辺の再開発が始まる前から残っている店が多く、未だに警察も介入出来ない独自のルールがあると噂で聞いた。


実際、華やかな大通りを一歩外れた路地に目をやれば、あからさまにそれと分かる風体の人間が光を嫌うように身を潜めている。こちらからちょっかいを出さなければ、少しダーティーな雰囲気の街として楽しめるそうだが。


「眠らない街って、こういうのを言うんだろうね。紅葉、知ってる?この街じゃ犯罪が起きても警察は捜査出来ないんだって」


「あ、うん……噂くらいは。自警団?みたいな人達がいるんだよね?」


そう言えば聞こえは良いが、やっている事と言えば揉め事の処理とそれに対する見返りの回収。要するに反社会勢力だ。


「ヤクザって言っちゃえば良いよ。と言っても、街の人達からは慕われてるみたいだけどね。住宅街とこっちとで警察とも住み分け出来てるらしいし、ホントにヤバい事件の時は協力もするんだって」


他人事のように話す向日葵だが、どういう訳か学生の身としてはこの街の情報に通じている。


それこそが友人として選んだ理由の1つでもあるのだが。



「それじゃこの辺で。あのスーパー、ここら辺にしては珍しく21時閉店だから、売れ切れてないと良いけど」


「分かってる。その時はしばらく卵焼きは向日葵のお弁当から貰おうかな」


「あれー?もしかしてあたし、ディスられてる?いつも購買で済ましてるあたし、ディスられてる?」


繁華街の終わりを示すアーチが見えてきた所で向日葵とは別れる。この程度の掛け合いが出来るのは、お互いにさっきの事は気にしていないという証拠だ。


「また明日ね、紅葉」


「うん、また明日……向日葵」


普段の挨拶はお世辞にも丁寧とは言えない彼女だが、不思議とこの時だけははっきりと言うのだ。「また明日」と。



"ヒハッ!また明日☆だとよ、今日も死なねぇように頑張らねぇとな?"


折角笑顔で別れたというのに、もう不機嫌な顔になってしまった。


「からかうなら帰るよ?」


"キツいジョークだな!無理な事は分かってるだろ?"


スーパーから遠ざかり、繁華街へと足を向ける。しかし帰宅の為ではない。


"ホントにいい街だぜここは。バレなきゃほとんど無法地帯、それを餌に色んな奴らが集まって来る。……そこ右な"


灯りを避けて一本の路地裏へ。ガラの悪い男数人が興味と威嚇の視線を飛ばして来るが、昔ほど恐いとは感じない。


「昼間言ってたのとは別なの?」


"あぁ、昼間のよりも良い感じだ。ん?こいつは……"


珍しく言い淀むあいつにつられて足を止めてしまった。


「何?まさか道間違えたりしてないでしょうね?」


"ヒッハァァ!おい走れ紅葉、こりゃ新鮮なのが生まれるぞ!昼から腹を空かしてた甲斐があったぜ!!"


命令されているようで不愉快だが、その言葉に私の足はひとりでに駆け出していた。


"ほら走れ走れ走れ!事が済んだら逃げられちまう、早いとこ済まして帰ろうぜ!そこ左!!"


靴を鳴らして曲がった先に、それはあった。


"ヒッハァァァ!たまんねぇ、たまんねぇぜ紅葉!今まさに出来たてだ!"


暗い路地の行き止まり、壁に向き合っていたのは30代くらいの男。スーツを着た背中は酷く丸まっている。こちらに気付いて肩越しに目が合った。


「あれ?なんでこんな所に学生が……息を切らしてどうしたんだい?」


「それはおじさんも同じですよ。こんな街の、こんな路地裏に貴方みたいな人がいるのは不自然じゃありません?」


あくまで冷静を装い、辺りの様子を伺う。


道には雨風で汚れて腐りかけの雑誌と空き缶がいくつか。飲食店らしき店の換気扇からは絶え間無く湯気が上がっている。ネズミが1匹走り去っていくのが視界の端に映った。


男の手には大きなハサミ。刃の部分から柄、それを持つ手に至るまでがねっとりとした液体に覆われている。


男の足元には服を着た何か。液体はそこから出ているようだ。赤く染まったそれはピクリともせずに横たわっている。


「気付いちゃいましたか。そうです僕がやりました、このハサミで」


"こいつは良い、今日は大漁だ。新鮮なのが2つも食えるなんてツいてるじゃねーか紅葉よぉ!!"


今にも絶頂を迎えそうなあいつのテンションとは裏腹に、男は静かに語る。


「僕はね、死にたいんです。でもほら、今時死ぬだけで縁のある方に迷惑がかかるじゃないですか。だから死ぬに死ねなくて心を病みそうになってたんですよ。そんな時です!」


近くに取り付けられていた配管にハサミが強かに打ち付けられる。低い金属音は街の喧騒に飲み込まれていった。


「事故で家族が死にました、全員です。妻も子供も居ない身の僕はすぐに仕事を辞め、アパートも引き払いました。死んだ時なるべく人様に迷惑をかけないように」


「世捨て人ってやつですね。それで、それならどうしてまだ生きてるんですか?」


男の表情が曇る。核心に近付いたようだ。


"こいつあれだぜ、テレビで言ってた連続殺人の犯人だ。やっぱりこの街にゃロクでもねぇ連中がよく集まるな!"


「冗談キツいなぁ、よりによって今日のトップニュースの主役だなんて。胸糞悪いなんてものじゃないですよ」


生気の感じられない男の目に僅かな驚きが灯るのと同時にハサミを握る手が硬直する。


"今だ"


先程までハイになっていたとは思えない冷静な号令で、私の身体はバネのように飛び出した。


足元の雑誌を拾い上げ、スローイングで男の顔面目掛けて投げ付ける。反応の遅れた腕はそれを振り払えずに空を切った。


"ほぅれ、次は腕だ"


雑誌を顔から引き剥がそうとたたらを踏む男。ハサミを持つ方の手首を掴み、肘の辺りに肩を添える。縦に走る配管へと前腕部を体重をかけて叩き付けてやれば、鈍い金属音に混じって何かが砕ける音がした。


「あぎぁぁぁぁぁぁぁ!!」


ハサミを取り落として痛みにもがく男の顎を爪先で軽く蹴飛ばす。意識は失わない程度に。


「やっぱり、死にたくても痛いのは嫌なものなんですね。あんなに殺しておいて、自分だけは望んだ形で楽に死のうなんてそれはそれでムシの良い話ですけど」


"紅葉ぃ、お前も中々良い感じになってきたじゃねーか。どんどん美味そうな匂いになってるぜ?"


転がっていた空き缶を引き寄せ、足で思い切り潰す。薄く潰れた部分を捻ると、簡単に裂け目が生まれた。


「プルタブで手を切る事がありますのでご注意下さい。ってね」


まともに視界も確保出来ていないはずの男が、何かを感じてその場から逃れようと尻餅を突いた格好のままで後ずさる。


周囲へ視線を配ると、男のハサミが持ち主と離れて寂しそうに転がっていた。


「君のご主人は往生際が悪いね、っと!」


拾い上げたハサミを、掴み上げた男の腕に配管ごと突き立てる。


「いっ、ぎ……ああっ、ぁ……」


"あぁぁぁ堪らねぇ、もう我慢の限界だ!やっちまえ紅葉!!"


言葉を失う男とは対照的にあいつは尚も煽る。喧しい限りだが、これで黙るだろう。


先程投げた雑誌のページを適当に千切って男の口に詰め込む。鋭い缶の裂け目をその首に当てがい、素早く引いた。


「空気の漏れる音がする、なんて聞きますけど……この街じゃ周りがうるさくて聞こえませんね」


物言わぬ肉塊となった女性の死体を抱き上げ、汚い雨の当たらない場所まで運ぶ。


"ヒッ……ヒハヒハッ!久々だ、久々に食いでのある「死」だ!胸焼けしそうな程濃厚だぜ。あぁ、だがその胸焼けすら心地が良い!褒めてやるぜ紅葉、今日は豊作だ!!"


「っ、んぅ……。うぁぁっ!」


下半身に力が入らない。崩れ落ちそうになるのをなんとか堪え、女性を横たえる。


「くっ、ふっ……ぅ、ひっ!ん…」


唇を噛んで漏れる声を殺し、あいつの食事が終わるのを待つ。あいつが歓声を上げる度、身体の中に熱が放たれるような感覚。自分の身体を必死に抱き締めて堪える。



あいつは「死」を食べる存在、我ながら安直だが私はシクイと呼んでいる。本当の名前があるのかすら興味も無い。分かっているのはただ1つ、シクイが死ねばわたしも死ぬ。


妹を助けるためにくれてやった私の身体はシクイと命運を共にする事になり、その空腹を満たすために死を探さなければならないのだ。勿論、死を食えなければやがてシクイは餓死する。それはすなわち私の死。


実際、死を食えない時期が続いた時は私も奴も弱る。私は空腹を感じないのに。



"ふぅー、満足満足。欲を言えばもう少し絶望が欲しかったな。ま、そりゃ高望みってもんか"


食事が終わったようだ。しかし私はまだ動けない、あの感覚の余韻が抜けないのだ。


"あ?なんだ、また感じ過ぎてへたり込んでんのか。ったくしょうがねぇ女だぜ。とりあえずいつものを済ませとくか"


いつもの、というのは要するに証拠隠滅。シクイの力で私が残した痕跡……指紋や返り血、汗の一滴に至るまでをこの場から消し去る事が出来る。無法地帯とはいえ、痕跡は残したくない。


そして不思議な事に、この時だけは普段見えないシクイの姿がぼんやりと現れるのだ。肩の形や胸の膨らみ、腰の曲線を見る限りシルエットは女性のそれなのだが、いかんせん口が悪い。


"しっかし、感覚がこんな風に同調しちまうとはな。確かに俺にとっての食事ってのは快感だがよ……ほれ、少しキツいぞ"


「待って、まだ…………ひっ、ぅあぁぁぁぁ!!」


全身をまさぐるような感触が数秒。その衝撃に私の意識はどこかへ飛んで行きそうになる。


"おいおい、こんな所でぶっ倒れるんじゃねえよ。おーい!聴こえてんだろ⁈"


聴こえている。


ついでに頬を伝う涙と、だらしなく垂れる涎の感触もある。


しかし足の感覚は無い。従って力も入らない。


"だらしねぇなぁ……仕方ねぇ、今日は良い獲物にもありつけたし特別だぞ?"


視点が動く。私の眼が捉えた映像で間違い無いのだが、手足を使った覚えが無い為になんだかゲームの画面のようだ。




シクイは、短時間ではあるが共有する私の身体を使う事が出来る。使い道は……今はどうでも良いか。


「さぁて、とっとと買い物済ませて帰るか。……やべぇ、あと5分だ」


"私の声でそういう品の無いしゃべり方を……ちょっと、嘘でしょ⁈走って走って!"


街の灯りに照らされる視界。振り返ろうとしたが、今の私には出来ない事を思い出し、やめた。




「そうだ、あいつの話の続き、聞きてぇか?」


"……別に"

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