第14話 小さなロボット
現在、医療用マイクロマシン技術は、半導体技術によって0.1mm程度のモーターやリンク機構を作ることができる。問題は頭脳部分だが、別の機械でもって学習させてその学習結果を関数として持たせられるだけならなんとかいけそうに見える。生まれた時からどう動作するかを程度決めてしまうわけだ。いわゆる昆虫型ロボットになる。原理上、マイクロマシンにかかるコストは重機や自動車と違い技術の問題になる。材料が少ないからだ。したがって、将来(だいぶ遠いにしても)は非常に安価に作られてもおかしくない。実際、半導体の値段はみるみるうちに下がってきている。そういうわけで、かなり小さいサイズまでロボットを作る技術が出来上がってきた。
そこまで小さくなくても、アリサイズのロボットが家中のホコリを集めたり、ゴキブリなど他の昆虫を駆逐したりできる。単独で超大なパワーを発揮することはできないが、複数のロボットが協力してかなり重いものも運ぶことができる。単に力を発揮するというだけなら、すでに実験がされており、スタンフォード大のアリ型ロボット「マイクロタグ」は、17gで6台協力して車を牽引している。ここに知能を載せられるかどうかが鍵になるが、現状のマイコンサイズを見ればそれほど遠くないように見える。
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