最強転校生の魔法教室!!
いろいろと衝撃的だった始業式からあっという間に1か月が過ぎあっという間にテストの時期に。この七草魔導学園では一学期に一回しかテストを行わない。しかしそのテストで欠点をとっても学校を去ることとはならないものの例のランクの変動が行われる。このランクはそもそも潜在的な能力である、
とはいってもランクが直接学校の成績ともなるこの学園で総当たり戦とは言えどもある一部いや、ある1人の生徒以外は手を抜かずどんな格上のランクでも立ち向かうのだ。流石、日本一の学園であるみんな真面目だ。
「おーい純!練習行こうぜ!」
その某緑茶みたいな言い方やめてくれませんかね。もっと普通に呼べないのか。
「わかったすぐ行くよ」
まあ練習は行く、練習相手になってもらえるのはありがたい。いろいろ見ていてこちらも勉強になることはある。それでもほとんどはおしえているけど。
「私も練習に付き合っていただいてもよろしいですか??」
彼女は七草家としてそれ相応の言葉使いや振る舞いをしている。だかしかし俺たちの前では少し言葉を崩してくれる程度には仲が良くなった。と僕は少なくともそう思っている。でもなんかときどき変な態度になるのはよくわからんないけど。
「じゃあ、いこうか」
僕たちは歩いて2分の練習場に向かった。
中にはいると僕たちの他に三人の生徒しかおらず、空いていた。
「おーやってるやってるね!!」
なぜかテンションの高い転校生。彼は一学年下と思われる生徒の練習をみていた。
「クロス!!サンダー!」
後輩の女子生徒は指をクロスさせ魔法を唱えた。その魔法は真っ直ぐに相手の男子生徒に向かった。
「ならこっちはー!クロス!ファイヤー」
二つの魔法はぶつかりあって、爆風へと変わった。
おー、なんかあの伝説の白いポケ○ンと黒いポケ○ンの技みたいに聞こえるわ。割と好きなんだよねー黒いほう。
というか本来はこういうものだと思うんだよね。魔法の詠唱ちゃんとしてさ、手順踏んでる感じ。だから上の人たちのチートさえげつないわ。チーターやチーター!!いやベーダーだったか。
まあ僕もそうしないと上の人たちと闘えないから手順とか踏んでないけどさ。
すると下級生の三人は気づいたらしく戦闘を止め、こちらへ挨拶をした。
「こんにちは!私、
「はーい!妹の
さっき戦っていたのは姉の方か。姉のあのどうしもうもないほど可愛らしいアホ毛。これで双子も見分けやすい。
「俺は、
自己紹介を済ますと彼らは三人とも顔をあわせて口を揃えて言った。
『先輩方、指導していただけないでしょうか!!』
それは唐突な申し出だった。確かにここにくるといつも彼らはいたことぐらいは認知していたがこうなるとは予想もしていなかった。
だが俺の脇にいる1人は即刻で答えた。
「もちろんいいぜ!いいよな?純、花蓮?」
まあ人に教えることは悪いことではないし、こういうときに人に貸しを作っておけばいずれ自分に何か良いことが来るとはず。ほら何っていうんだっけ?まあそれは今は置いておこう。
「私は純くんがいいならいいですけど」
「僕はいいよ」
三人は嬉しそうにして言った。
『ありがとうございます!月神先輩、七草先輩それと・・・・」
あ・・察した。まあ俺は目立つようなことはしてないし、別にいいんだもん。泣いてないもん。ぐすん。
「僕は那波っていうんだ。よろしくね」
蛍は気を使って三人に目線で合図を送った。
『よろしくお願いします!那波先輩!』
こうして6人での特訓が始まった。
とりあえず僕は基本情報を三人に聞いた。
「じゃあとりあえず、ランクを教えて。」
蛍光灯の順番で言った。良いよねとっても言いやすい。
「ランクはD1です!」
「ランクはーD3ですー!」
「D2」
なるほど中等部から頑張ってきたという感じのランクだ。
「じゃあ始めようか?何から・・」
灯は言葉を割り込んできた。
「先輩!固有魔法は言わなくていいんですか??」
僕はすぐさま言おうとしてたことを止め、彼の質問に答える。
「確かに固有魔法を教えてくれれば、その練習にも付き合ってあげれるけど、自分の切り札を晒すことになるけどいいの??これからテストもあるんだし、学年内グループの戦闘形式の中等部とは違って高等部は全学年グループになるけどそれでもかい??」
灯は少し悩んだがそれでも決心したようだった。頭を下げて言った。
「それでもお願いします。」
すると双子も頭を下げた。
『よろしくお願いします。』
俺は頭をあげるように言い、2人にも承諾を聞いた。
「いいよね2人とも」
「もちろんいいぜ!」
「純くんがそう言うのならば♪」
「じゃあ決まりだね。早速練習始めようか」
練習が終わり、下級生三人組の蛍光灯は息が上がっていた。
「じゃあ僕たちは帰るけど三人はどうする?」
すると蛍光灯の二番目が答えた。
「私たちはもう少しやってから帰りますー」
いいよね?と顔を両脇の2人に顔を覗きこみ、それに答えるように2人とも頷いた。
「わかった。じゃあまた明日」
『明日もよろしくお願いします』
三人とも元気な声で言った。この時期からこんなに頑張れる子は偉いと思う。
俺達は練習場を後にした。
「練習きつかったねー!」
「確かに疲れたな」
「先輩方凄いねあんなにやってもほとんど息が上がってないし」
三人は雑談を始めた。
「やっぱり月神先輩は魔力が桁違いだったね。あれは才能とかのレベル越えてる」
「だね、威力とか凄いもんね」
「ねー」
双子は顔を合わせて笑った。
「でも七草先輩も凄いよねー」
「そうだね、あの2人の試合見ていて先輩方の固有魔法は群を抜いてるな、一年にはあんな凄い固有魔法持ってる人なんていないし、やっぱ二年三年は強いと思う。」
彼は自分の未熟さを改めて痛感していた。
「じゃあ灯は那波先輩のことどう思うのー?今日担当してくれたのは先輩だよねー?」
「確かに教え方は上手い。けどあの2人と比べるとまだ戦っても勝てる気がする。やっぱり七草先輩に勝ったのはまぐれじゃないのかなって。」
「まあ七草先輩は那波先輩のこと好きみたいだし、手を抜いたのかもね。」
蛍は思ったことをすぐに口に出した。
「まあ実際に戦ったとこを見たことないから分からないけどねー」
『ねー!!』
双子は仲良く息をそろえていった。
「でもなんか引っかかるなー、やっぱり固有魔法か・・・・」
考えても彼はその一つの可能性しか見いだせなかった。もしまぐれじゃなかったとして、七草花蓮をも倒す、あの人の固有魔法は何か恐ろしくも知りたい気持ちが彼を高揚させた。
僕と月神くん、花蓮ちゃんは練習場を後にし、寮へと向かっていた。
「そういえば純の固有魔法って何なの??」
「教えないし、どっちみちすぐにでも分かるからさ。花蓮ちゃんも教えないでね」
「もちろんです♪」
「純のケチー、そうだ過去の試合の録画とか見れば・・」
「残念ながらそれは無理よ、公式試合の録画は生徒は禁止だし、学園側が取ったものは厳重に保管されてるわ」
「だから、練習試合や公式試合は偵察のためたくさん生徒が来るんだ」
「そうなのか!そういえば話変わるけどもう一人学園に俺以外でSSSランクいたよな??」
そういえば言ってなかった。この学園最強いや現在の日本最強のあの人が。
僕、那波純後輩に、教えることになりました。
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