最強転校生は早く帰りたいようです。(改)

最強転校生こと月神大和は多少の時間を掛けて委員長について理解をした。


「なるほど・・!委員長の主な仕事は移動教室の際に名簿表を持っていくことと、朝会の時に整列をさせて点呼を行う。他には委員長会議に出席したりするわけね・・・・・。それって普通の学校と何も変わらないんだけど。」


僕と七草花蓮はお互い目を合わせて驚いていた。向こうが驚いているのはきっと、普通の学校ではこんな面倒なこと普通は執事やメイドがやってくれるのじゃないのですか!?などと思っているんだろうな。


「えっ!?普通の学校にはメイドや執事などをつかわせてやってもらってないのですか!?」


おっと今回はちょっとニュアンスを変えてきたー!


「そんないないよ全然。だから委員長の仕事はほとんど変わらないだけど、公式戦一回戦免除は流石に普通の学校にはないけどね」


「月神くん、君のいう普通の学校って魔力を保持していない子が通う学校だよね?」


「そうだよ。でもみんな社会には出れるし、仕事もちゃんとある。だからどちらかというと魔力を持っているのが異例なんだ。だからここにいるとみんな魔力を持っているからちょっと変な感じもするなー。」


「へぇー、そういう感覚だったんだね」


小学校以降僕は普通の学校に通っていないため、自分の時とは違う反応だった。いや否、小学校とかタイミングは関係ない。ただあの頃から周りと感覚が違った。僕はいい魔法大学を出て、いい会社に勤めたいのだから。どんなに優秀な大学を出ても魔法大学を出たというだけで同じ会社の同じ役職についても給料は全然違う。それほど日本の魔法が使えるものが少なく、会社側はそれを開発やらに必要なため欲している。そんな需要と供給が極端な世界にこの日本国はなりつつあるのだ。グローバル化などという言葉は古く今では魔法化などという言葉がよく用いられるようになった。

そんな社会で僕はただお金が必要だ。そのために学園代表、あわよくば日本代表にならなくてはならないのだ。


「おーい純!!話聞いてるから?」


「な、那波くん大丈夫!?体調とか優れませんか??」


2人の問いかけに僕は答えた。


「うん。大丈夫だよそれよりそろそろここから出ようか」


「いやその話をしてたんだが」


「あ、ごめん聞いてなかった。じゃあ出よう」


「那波くん!荷物持ちましょうか?」


本当に何を企んでるんだ・・・とりあえず上手いこといってこの誘いから逃げよう。僕はありたっけのアニメやマンガ、ドラマ、ラノベ、小説の知識を合わせて最高の答えを出した。


「ほら、女の子に持たせるわけにはいかないしね」


なぜか彼女の顔の色が赤くなった。


「なにか言ったのか~純!!」


「別に傷つけるようなことは何もいってないよ」


「ああ、那波くん~!!」


ボソボソ呟いたので全く聞こえなかったがとりあえずヤバいことを呟いてる気がした。なんかの詠唱ですかね第十三階梯だいじゅうさんかいていとかの禁呪とかくるんじゃないですか。あの凍えるような冷たいやつとか。


「ほら早くいくぞ!!純、花蓮ちゃん」


「わかったー。」


「あ、はい行きますね」


この時の三人はまだ知らない、時代を変えるやも知れない力を持っているかもしれないことを。





「あの......帰り何処か寄っていきませんか?那波くん??」


彼女は人差し指と人差し指をくっつけ、顔は軽くしたを向きその頬は紅く染まっていた。


なんでだ!今日はいつもよりもより怪しい。いや怪しいの域を超えて恐ろしい。


「そうか、じゃあ俺は疲れたし帰るわ」


「じゃあまた明日ね転校生くん」


なぜか2人は顔を見あって首を立てに振っていた。何かの合図か?その次には転校生が親指を立てたぞ。こいつらグルか?まあでも転校生に至っては僕に借りをつくったから何とかなるだろう。

だが、このままではマズイ。今日が僕の命日になるかもしれない。


彼は手を振って帰ろうとした。

だが僕は彼の肩を掴んだ。逃がさないように肩が脱臼しそうなぐらい強く。


『痛い、痛い!なんだよ純』


僕は小声で彼にだけ聞こえるように話した。


「君が七草さんとどういう結託をしたかは知らないけど、とりあえずついて来てもらうからね」


「帰らせてくれー!!」


「却下。」


僕は笑顔でそう答えた。たぶん僕の笑顔はマジキチスマイルとか言われてるかもしれないな。


一人は嬉しくも一人邪魔だなと思い。

また一人は肩が痛い上に家にも帰れず。

もう一人はずっと恐怖に怯え続ける結果になった。


「何処行きましょうか♪那波くん」


こちらも何か打開策を考えなくては。


「あ、二人で考えいて僕はお手洗いに行ってくるよ!」


攻撃、魔法、道具とRPG的なコマンドが頭の中で並ぶ中で僕は大抵右下にあるにげるのコマンドを使用した。

うまくにげきれたようだ。




「どうするよ花蓮ちゃん」


「あなたと決めても意味がありません!!」


「そうか。じゃあ2人なら何処に行こうとしたの?」


彼女ははっきり答えた。


『私の部屋です!!』


俺は耳を疑った。


「え?もう一回お願い、よく聞こえなかった」


彼女はもう一回言うのかとため息をついたがその言葉を言ってくれた。


「私の部屋ですー!」


一言一句聞き間違えていなかったようだ。最近の女子って肉食系なのか?物凄い積極的だ。


「じゃあ、花蓮ちゃんの部屋で告白するのか?」


「そうです!で、那波くんにオッケーをもらって、そのあとは本能の赴くままに♪」


「それはないな。いや純なら案外有りうるかもしれない。でもまずは誤解を解こう」


「え、でも先ほどは告白すれば誤解は解けると言われましたよね??」


「純の花蓮ちゃんへの誤解の度合いが推定してたよりも遥かに酷かったんだよ」


「そうなんですか!?それなら早く誤解を解かなくては!!」


素直に信じるんだな俺は感心した。まあ純のことだけだろうけど。


「俺が短刀直入に言うからちゃんと話に入って弁解するんだよ。いいね?」


「分かりました仕方有りませんがあなたを頼ります」


彼女は不服そうに答えた。




お手洗いを済ませた僕は恋人との待ち合わせに遅れた時のように走ることなどはせず普通に歩いて、2人の元に向かった。


「ごめんねー遅くなった!で行くとこは決まった??」


「いいやそれはまだなんだ。というか聞いて欲しい話があるんだ」


え、何?2人で結託して俺を蹴落とそうとするの!?でボコボコにして恐いお兄さんとか連れて来てそれからは凌辱系の恥ずかしめでも行うつもりなの!?エ○同人みたいにエ○同人みたいに!!

いやそれはないか俺は男の子ではあるが男の娘でもないしな。


「話って??」


僕は息をのみ覚悟を決めて話を聞いた。


「純は花蓮ちゃんのことを何か誤解してないか??」


自分の予想とは少しずれていた斜め30度くらい上に。


「花蓮ちゃんのことどう感じてたんだ??正直に答えてくれ」


彼女も真剣な眼差しで見てくる


僕は思っている通りに話した。


「七草さんが僕を調べ回ってあの時の復讐でもするんじゃないのかと思ってる」


この発言には予想もしていなかったのか2人は驚きを隠せない。


「流石にそこまでとは思ってなかった」


転校生の彼はのんきに笑っていた。 

おい笑うとこじゃないだろこっちは命懸けて話したってのにさっさとその続きを話せって。


「で、誤解だとしたら何なんだよ」


「花蓮ちゃんは純と友達になりたいんだよ」


俺は驚きつつも、納得した。だけどそれにしてはあの行為の数々はやり過ぎだ誤解を生むにきまってる。

しかしその友達になりたいという本人も驚いていた。そして彼の耳元で何かを話始めた。これって何か隠し事だよね?うわー。なんかリア充ぽい。とりあえず爆発しろ。


2人は僕に聞こえないようにひそひそ話をしていた。


「転校生!!話が違うではないか!!友達とは何だ!!確かに友達にはなりたいけどそれ以上に私は恋人でありしかもそれ以上に妻になりたいのだ!!」


小声にしては迫力のある言葉の数々だった。もちろんいろんな意味でね。

というか友達越えて恋人通り越して嫁とかどこのネットゲームの嫁ですか。


「まあほら2人は赤の他人じゃん。少なくとも純にとってはね。だからまずは友達からでも悪くないと思うよ。ほら将来にこの友達になったときの話を2人で話すことを想像してみろ。悪くないはずだ」


彼女は目をつぶっていた。マジで想像してるな。


「悪くないですね。分かりましたとりあえず友達から入ります」


なんか不服そうな気もするがまあいっか。




僕は2人が話を終えると触っていた携帯をしまった。本当はあそこに黄色のねずみ型のモンスターが居たから捕まえたかったけど。


「な、ななな、那波くん!!私と友達になってください」


確かに僕は友達少ないしというか居なかったし、練習相手も増えるしメリットが多く断る理由がなかった。


「はい!よろしくね七草さん」


「那波くん!私のことは花蓮でいいから。そのー私も純くんって呼んでいいかな??」


な、なんかよく見る台詞だぞ…!!もしかしてこれは俺もリア充に.....いかんいかんそんなことを考えてはそんなことは現実にはないんだって何万人ものの同士たちが嘆げいてるいではないか!!

まあでも、名前呼びくらいいいよね??


「う、うん。いいよ!」


僕は照れくさそうに言った。


「やったー♪よろしくね純くん」


やばい破壊力ぱないの。


「じゃあ2人とも友達になったところて俺の祝勝会でもいきますか」


「まあ僕は月神くんと友達になった覚えもないし帰るわ」


「私は転校生くんの祝勝会よりも那波くんとの友達記念会がしたいです」


2人とも、ほぼ同タイミングだった。


「もう俺帰っていいか?」


僕、那波純友達ができました。












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