最強転校生は晴れて委員長になりました。
自動扉が開く音がしたので僕は振り返った。
そこには決闘に勝利した彼が決闘に負けた相手をお姫様抱っこした状態でサポーター席に戻ってきた光景だった。自動の扉ってすごく便利だねこれで世界のマ○オたちもお姫様抱っこでピ○チ姫をお城から連れ出せるね!!だってあの城って大抵手動の扉だもんね。
彼の顔を見るといかにも重くてつらそうな顔をしていたので僕は座っていた席をどいてあげた。まあ本当に重いのかは知りませんし知りたくもないのでいいですが。
彼は抱っこしていた彼女を椅子に掛けてあげついでに自分の上着もかけてあげていた。こういうのがテンプレとかいわれるんですよ。
「純!!やったぜ!!勝ったよ!」
「いやぁ・・本当に成功させるとは思ってなかった。剣術でも習ってたのか?」
「まあちょっと昔にね。にしても俺の固有魔法って強いんだな!!」
SSSランクが何を言ってるんだよ。と思っても口には出さずこのいい雰囲気を保った。
「まあ、実際の使用方法とは違うのからな。今回は月神君の前方の空間に切り裂いただけなんだけどな。だから
彼の頭の上には?マークが浮かんでいた。
「うーん。よくわかんない。でもなんでそこまで詳しいんだ?」
僕は彼に言おうか悩んだが別に言っても問題はないので彼に教えた。
「僕のお父さんがこの固有魔法を使ってたんだよ。まったく同じのをね」
「っていうことは純の父さんは・・・」
「ああ、数年前に死んだらしい。結構強い魔法使いだった」
「そうか・・・」
「月神くんが落ち込むことないよ。というか君はやりすぎだ!ちょっと切り上げればば弾丸なんて切れたのに!!」
「あれで最小限なんだけどなぁ」
あれで最小限・・・!?
普通に魔法を受ける程度では破けるはずもない七草の魔導士たちが作り上げた魔法の制服を簡単に破いたのか。
実際に七草花蓮は以前僕との試合中にメルトバレットを使ったとき僕の制服を
なんと底知れぬ力。これが神の与えた
「てゆうかなんで最初から固有魔法使わなかったの?」
尺の都合上なんてことは言えるわけが・・・やっぱり今の話はなしで。
ほらよくアニメでは必殺わざとか最後に格好良くきめるし。
でも俺の一番の理由は違う。
「彼女のプライドを折るため」
彼は驚いた様子をみせた。
何?まさかタイムリミットがあるとか使用に制限があるとか思ったわけ??確かに必要条件として剣で放つこととそれを使用するための魔力を必要とするが他の必要条件はもちろんのこと、十分条件なんて数学じゃないいんだから必要ないよね!!
「それだけか・・・??」
「それだけとは何だ!!僕は以前彼女と試合それも公式戦をしたとき
「えっと・・・次は負けないんだからね!!みたいな感じか?」
「確かにツンデレ要素がありそうな彼女ならいいそうかもしれない。いやあの時の僕は一瞬でもそれに期待していたのかもしれないだが現実は甘くなかった!!」
彼は息を飲んだ。
「で、どうなったんだよ・・・!?」
「彼女は嫌がらせのように僕に付き
彼は話の終始笑っていた。
「純のような奴って本当にいたんだな。アニメの世界だけかと思った」
僕はその言葉の意味を理解することができなかった。
すると席に座っていたというのか掛けられていた一人の少女が目を覚ました。
「ここはどこですか??」
私は誰ですかを期待する僕。
「サポート室だよ花蓮ちゃん」
おい下の名前で呼ぶの早すぎるだろ転校生
「そっか私はあなたに負けたのね転校生君」
というか期待した展開にはならなかったなぁ。ちょっとショック。
「そうだよ。俺の勝ち。だから委員長はやらせてもらうよ!」
「ええもちろんよ。そういう条件ですもの」
俺は二人の会話がリア充展開に行きそうなので何を
「七草さん大丈夫?このバカがやりすぎちゃったみたいだけどケガとかない??」
いちおう指導者として謝っといた。
「ひゃっ!な、ななな、那波くん!!」
確かに僕は君の気づかない後ろという死角にいたけどそこまで驚かれるとちょっと傷つく。ちょ、ちょっとだけなんだからね!!
すると彼女は再び話始めた。
「だ、大丈夫よ!
僕は怖くなった。また僕に何かするんじゃないかと。女って怖いもんね平気で他の人蹴落とすからほら最近のドラマもそういうの多いし!
この場から一時離脱しなければ!!
「二人とも喉乾いたでしょ?何か買ってくるよ!」
僕はすぐにサポーター室を去った。
「優しい・・・・!!」
俺はそんな彼女の言葉を聞いて再び純のことを罪深い奴だと思った。
「で花蓮ちゃん本当は何が目的だったの??」
「委員長の役割の一つであるトーナメント一回戦免除かしら。まあその代わり運営に関わらなくてはならないけど」
「で本当は??」
「那波くんに魔法教えてもらいたかったのに隣の席の転校生の世話役になって可哀想と思いつつもこれで私に付きっきりで教えてもらえなくなるし、どうにかして排除したいなーって思っていたら、ちょうどいい所にいい排除方法が舞い込んできてこれで転校生君に勝てば転校生君は初心者すぎて那波くんの高等な教えにはついていけないから、代わりにしずねぇに指導してもらって私は無事に那波くんに魔法を二人っきりの付きっきりで教えてもらう算段でした☆」
なんかキャラ変わってるー!!というか彼女は純のことしか考えてなさそうだな。ちょっと試しに突っかかってみるか。
「でも今日の結果からすると純の説明は初心者の俺に合う低レベルな教えだったってこといいのか?」
「何言ってんのー!!高等な教えでだけど転校生君がその教えについていけるだけの強さ、才能があったってこと!その才能認めたくないけど」
確かに言ってることはあっている気がする。
まあ教えてもらったことはよくわかんなかったところを高等だとしても、途中から説明だけになって実演とか最初の攻撃魔法だけだったし、最後の方とか自習だったけど、まあそれはこの際置いておこう。
ただ結論から言わせてもらうと、このままの花蓮ちゃんと純を二人っきりにするのはまずい気がする。純は純であれだし、花蓮ちゃんは花蓮ちゃんでヤバいし、とんでもない
とりあえず、純の誤解を解くことから始めないとダメだなこれ。
「花蓮ちゃんの気持ちはよくわかった。とりあえず純の誤解を解くんだいい?」
「誤解ですか?」
「そう。純はあの公式戦以来花蓮ちゃんが、近寄ってきたことを敵意の目としてみてるから、とりあえず告白しよう。そうすれば誤解は確実に解ける」
「なるほど、分かりました!頑張ってみます」
こうすればお互いに気づ付けあうことなくなんとかなるだろう。
するとこちら近づいてくる足音が聞こえてきた。
「あ、これは那波くんの足音の気がします!」
え!?なんで分かるの!もうストーカーレベルだよそれ・・・。
「とりあえず告白は二人っきりのときにしろよ」
「了解です!」
俺と花蓮ちゃんの間に不可解な条約が締結してしまった。
僕は若干の恐れを抱きつつも意を決して扉を開けようとしたら全自動扉なので自動で開いてしまった。
とりあえず平然を装い、二人に話始めた。
「おまたせー。ふたりとも汗かいてる疲れているからスポーツドリンク勝買ってきた」
「おー!さんきゅー」
「あ、ありがとう那波くん」
「で委員長の仕事って何があるんだ??」
僕はため息をついた。
僕、那波純は信じている。決闘が終わって平穏な日常が始まる・・・・はずだと。
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