決闘挑まれたけど、どうする最強転校生!?
先生に最強転校生こと、
とりあえず深くため息をつき落ち着く。
すると再び先生は話をし始めた。
「えっと、まず申し遅れたけど、私の名前は
多少おかしなことを言っていたが、七草の家系ならそうとうデキる先生のはずだ。まあ今段差で足を踏み外したのは無かったことにしておこう。
七草。それは日本で初めて魔法を発見した一族であり、現在も日本の魔法社会を仕切る権力の強い一族だ。
「じゃあ早速だけど、このクラスの委員長決めたいと思います♪だれかやりたい人いますか??」
うわー。でたよこのパターンどっかのアニメで見た気がする。
「やっぱり月神くんじゃない??」
「だよねー」
「いいと思う」
などの声がたくさん上がっていた。
ダメだわこのパターン面倒事起きるなコレ。
すると話題の中心人物は返事を返した。
「えっ俺なんかがやっていもんなのか??」
来た来たこの返事。このあと誰かがそんな入りたての転校生に委員長が務まるわけ~みたいな入りが来そうだが。
すると早速誰かがその転校生の言葉に突っかかったみたいだ。
「そんな入りたての転校生に委員長が務まるわけありません!!」
やばい、思った以上にそのまんまだった。
「そこまで言わなくてもいいんじゃないかな??委員長くらいなら誰だって」
だからこのパターンアニメで見たことあるよ!!大丈夫かなぁいろんな意味で。
「知っておられますか?委員長の役割を??」
「いや知らないけど」
まぁそうですよねー。入学初日に委員長の役割を知っている事を求めるほうが酷だよね。
「そんなことも知らないんですか!?」
もう可哀想だからやめてあげて!!
転校生くんは黙り込んでしまった。
うん。しょうがないと思うよー。こればっかりは君は悪くないし、どちらかというと無理難題を押し付けた彼女が悪い。
「でも、みんなが期待して推薦してくれたからには俺はどんなことでもやり通すよ!」
僕は驚きよりも関心してしまった。
すごいなぁ。頼まれたことを断れないタイプのいい人なのかそれとも英雄気質があるのか。
「いいでしょう。私は
ん?今日の15時って学校終わるのが、11時ぐらいだから4時間しかなくないか?
「望むところだ!!」
もうこの先の展開は、ほぼほぼ見据えている。
「で、純!教えてください!!」
二回目で名前呼びとか慣れなれしいな。まあそれはいいとしてどうするかな。流石にほっておくのも可哀想だし.....。
「うん、いいよ。じゃあ今日は終わるの早いからその後すぐに練習でいい?」
「わかった!!」
キーンコーンカーンコーンとチャイムの軽快な音が校内に鳴り響く。
「よし、行くよ月神くん」
「あいよー!」
俺たちは練習場2に向かって歩き出した。
「ところで、純はクラスはいくつなの??」
「A2だよ。君よりははるかに低いけどね」
皮肉交じりの返事をした。
「そっか、でもAランクでもすごいらしいじゃん!!」
お前に言われたくないわ。とつい言葉を出しそうになったがグッと堪えた。
「ここが練習場2だよ」
「近っ!!」
「わざわざ遠い所を選ぶわけないでしょ」
中に入ると誰もいなかった。いつもはそこそこ混んでいるが、流石に始業式に練習するようなもの好きはいないようだ。
「早速だけど、入学時にもらったグローブを着けて」
彼は鞄から言われた通りにグローブを取り出し、身に着けた。
「純はもう着けているんだな」
「普通はみんな常に身に着けているんだ。流石にお風呂の時とかは、外すけど」
なるほどといった表情をみせた。
「基本的には魔法は3種類ある。1つは攻撃魔法。読んで字の如く相手に攻撃する魔法。2つ目は支援魔法。これもその名の通り、傷を回復したり、魔法の盾を作ったり、自分の最速スピードを上げたりすることもできる。
そして3つ目、固有魔法。これは個人が保有する魔法で似たような種類のものはあっても全く同じ魔法は存在しない。まあ詳しく言うと今生きている魔法使いのとはが正しいのだけど。」
彼はふーんといった表情を浮かべた。まあ最初はそんなものであろう。
「とりあえず、攻撃魔法から教えるね。攻撃魔法は手をクロスさせたりし発動させるんだけど、基本術者のやりやすい形みたいなのがあって、あくまでの僕の場合は、人指し指と中指と親指を立てて銃みたいな形にしてクロスさせるのがやりやすい。それと魔法発動時には掛け声「クロス」が必要なんだけど慣れてこればこんなの必要なくなる。そして一番重要なのは詠唱なんだけど、基本魔法は技名を言うだけで発動できるものもあるんだけど、高ランクの人はそんなもの言わなくても使えるみたい、そもそも手をクロスさせる必要もないみたい」
彼はあまり理解していなかったようだったので、実践的に教えることにした。
俺は早速基本魔法のメ○じゃなくてメルトを教えた。似てるんだよね名前が。
メルトは基本魔法でもかなり強い魔法で放った魔弾が当たると高温で相手を溶かすというなんとも上位魔法ぽい強さである。
「とりあえず手の形を探すんだ!やりやすいようにー。」
とりあえず、自分の3つ魔弾を手の上で安定させた僕は彼の方を向いた。
これだから天才は嫌なんだよ。
あっさりと、5つの魔弾を手をクロスすることもなく、詠唱をすることもなく、はたまた片手で安定させていた。
「こんな感じでいいのか??一回クロスしてみたけどよくわからんから片手でイメージ掴もうとしたらできちまった!!」
もう2つの魔法について説明したら教える必要ないんじゃないか。
さっきまで一生懸命説明、実演していた自分が恥ずかしくなった。
僕こと那波 純、先生に最強転校生に指導頼まれましたが、もう教えることがほとんどありません。
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