免許合宿紀行 7日目 「神様のカルテ」

自転車で走っている時には、暑さを感じない。

ただ頬を撫ぜる風が快い。


目的地までは、片道12キロメートル、往復24キロメートル。

おそれおののく距離ではない。

散策しながら流して走るにはちょうどいい距離だ。


常ならばそうであるのだが、往々にして、今日も時間がない。

だから、少しだけ気を引き締めて、自転車に跨った。


3時限目に予定されていた仮免許学科模擬試験は、成績優秀のため免除された。

手に入れた自由な時間を利用して、少し遠出することにした。

明日から数日の間、まとまった時間は取れない。

仮運転免許の取得に失敗すれば話は別だが、そのつもりはなかった。


だから、走った。

息を切らし、心臓を躍動させ、両の足に力を入れ、走った。

苦しいが、快い。


松江市郊外の道は走りやすかった。

道幅は広く、路面状況も悪くない。

交通量もそれほど多くはない。


知らない道を走ることが楽しい。

知らない風景を観ることが楽しい。

知らない何かと出会うことが楽しい。


だから、走ることは楽しい。


市街地を出て、20分ほど走り、JR山陰本線揖屋駅周辺へと入る。

道の周りに商店が並び始めたところで、少し速度を落とした。


目的地は近い。

時間も問題ない。


道中、コンビニで購入した餡ぱんを食べる場所を探す。

ふと、お寺が視線に入り、自転車を停めた。


寺の名は"東泉寺"というらしい。

中々に立派な門構えをしていた。


駐車場の隅に、自転車を停め、まずは餡ぱんを齧った。

自転車に乗る時は、適度な間隔でカロリーを補給するのが鉄則である。


自転車ロードレースの中継を観ていると、レース中に選手が携帯食品を食べている光景が日常的に映し出される。

それを咎める者はいない。

エネルギーを補給しなければ、レースを戦えないというのは、常識であるからだ。

自転車で走るということは、それほどに消耗する。


自転車というのは、ランニングなどに比べて、肉体への直接的な負担が少なく、特に消耗に気づきにくいため、 ふと気づいた時には、意識は明瞭であるのに、身体に力が入らなくなる"ハンガーノック"という状況に陥りやすい。


とはいえ、片道10キロメートルくらいでは、それほど、神経質になる必要はなかったりもする。

餡ぱんを食べるというのは、ロングライドをする時の私の習慣で、そうしたかったから、そうしたと言っても過言ではない。


とにかく、エネルギーの補給を終わらせて、一息いれつつ、視線を門へとやる。

ここで立ち寄らないというのも、失礼な話である。

というわけで、参拝させてもらうことにした。


階段を昇り、門をくぐる。

境内には、桃色の花が咲く蓮の池があり、蓮池に被さるように伸びる木々の枝葉の間から本堂が観えた。

中々に趣きのある光景だった。


境内の奥へと進み、山道へと足を踏み入れる。

時が止まったかのように錯覚させる苔むした道を行くと、稲荷神社があり、そして、そこから先へ進むと墓所があった。

踏み入ることは躊躇われたので、一礼し引き返した。


山道を下り、本堂の辺りまで戻ると、ふと、面白そうなものを見つけた。

巨大な足跡が刻まれた石である。

"仏足石"というものらしく、足跡は釈迦のものであるそうだ。


調べたところ、片足のものが新しい形式、両足のものが古い形式であるとのことなので、この仏足石は古いものらしい。

古代インドでは、像つくる習慣がなかったため、足跡を石に刻み信仰の対象としたのが起源であるとのことだ。


まじまじと足跡を覗く。

刻まれた紋様のせいか、そこに機械の神を想像した。

鎌倉にある大仏を後ろから観た時も、背中に開いた窓に噴射口を連想させられ、何とも言えない気持ちになった。

そういえばと、そんなことを想起していた。


寄り道を終え、自転車に跨り、いよいよ目的地へと向かう。

目指す場所は、"黄泉平坂"である。


断わっておくが、死に行こうとしているわけではない。

黄泉平坂の名を冠する霊場があるのだ。


日本神話に登場する現世と冥界を繋ぐ境界、黄泉平坂。


憶えのある名詞ではあるが、現実にそう呼ばれている場所があるとは、知らなかった。

それを知った時は、驚かされると共に、わくわくした。


一車線の道路から、道幅の広い幹線道路に出て、少し走ると、案内を見つけた。


「黄泉平坂 この先300m」


なんともシュールである。


少し進むと、また案内があった。


「黄泉平坂 斜め下 右折」


そして、もう一つ。


「黄泉の国への入り口 黄泉平坂 300m先」


軽やかに死地へと誘われている気がして、なんとも言えない気持ちになった。


案内は幾つもあったが、結局、少し迷ってしまった。

とにかく、生きたまま黄泉平坂へと辿りつくことができた。


静かな場所、寂しい場所、或いは、哀しい場所。

黄泉平坂に、そういった印象はない。


ただ穏やかな場所だった。


まず気になったのは、巨大な看板である。

そして、その隣にあった"吉田くん"である。


看板には、黄泉平坂について、近くにある伊邪那美命(イザナミノミコト) を祀る"揖夜神社"について、そして、この地で撮影を行った映画『瞬』について、書かれていた。

看板をざっと読み、"吉田くん"を撮影し、そして、振り返る。


振り返った先には、注連縄で結ばれた石柱があり、木々が被さるようにしてある陰の下には、石碑と、三つの石が鎮座していた。

看板がある側が現世、そして、石がある側が冥界。

そんな空気があった。


冥界の方へ近づこうとしたところで、タクシーが現れ、1組の家族が降りてきた。

観光名所であるため、他の観光客が来るのは、おかしなことではない。


しかし、タクシーを横付けできる黄泉平坂というのは、なんとも釈然としない。


茫と立っていると、降りてきたタクシーの運転手が話しかけてきた。

島根の方々は、社交的である。


松江に宿をとって、周囲の観光地を自転車で回っているということを伝えると、

"菩提寺"に行ったかと尋ねられ、首を傾げると、松江周辺の観光地図をタクシーのトランクから取り出し、説明をしてくれた。

話の中で、菩提寺とは、松江藩藩主の菩提寺のことで、つまりは月照寺のことであると解り、 大亀を観てきたことを伝え、それから、少し話をした。


観光地図を片手に運転手に一礼し、奥にある山道へと向かった。

石のある場所が黄泉平坂なのか、この先の山道が黄泉平坂なのか、解らなかった。

解らなかったので歩くことにした。


左手には沼があり、少し怖かった。

ただ、特に何かが起こるわけでもなく、山道は終わり、道路へと出た。

何の変哲もない道路である。

他にしようもないので、来た道を引き返した。


親子連れも山道を歩いてきているだろうと考えていたのだが、結局、すれ違うことはなく、 戻った時には、タクシーの姿はなかった。


場は、静けさを取り戻していた。

やはり、霊場はこうあって欲しいものである。

池の傍を抜け、石柱をくぐり、石碑の前を抜け、石へと近づいた。

神秘的な何かは起きなかった。

代わりに、自動車が走ってきた。

わずかに天を仰いだ。

中々に忙しい場所だ。


茫と立っていると、降りてきた男性が話しかけてきた。

島根の方々は、社交的である。


どうやら観光客ではないらしい。

黄泉平坂に詳しいようで、案内をしますかと問われた。

一往復してきたことを伝えたが、そこで話は終わらず、男性は語りはじめた。


どうやら、男性は、この辺りに伝わる神話、歴史、史跡について、研究をしている研究者であるそうだ。

特徴的な、二重焦点レンズの眼鏡が、それらしい存在感を演出していた。


男性は、現代に伝えられる物語と史実は異なるという話を始めた。

中々に面白そうな話だった。

まだ時間には余裕があったので、じっくり拝聴することにした。


"須佐能乎命(スサノオノミコト)"の話、"出雲大社"の話、"蘇我果安"の話、"神魂神社"の話、黄泉平坂に関わり連なる話が止め処なく語られていった。

詳細については解りかねるところもあったが、立ち話であるので、致し方ない。

何れにせよ、興味深い話であり、楽しい時間だった。


池の鯉に餌をやると、男性は最後に神魂神社に参拝していくことを勧め去っていった。

奇妙な出会いであったが、これこそが縁というものなのかもしれない。


長居してしまった。

そろそろ出ようと、自転車に跨がろうとした時だった。

神秘的な何かは起きなかった。

代わりに、自動車が走ってきた。


わずかに天を仰いだ。

中々に忙しい場所だ。


茫と立っていると、降りてきた男性が話しかけてきた。

島根の方々は、社交的である。


観光客ではないらしい。

どうやら、黄泉平坂の草刈りを自主的にされている地元の方で、 先ほど話をした研究者の方とは、顔見知りであるようだ。


少し話をして、それから、逃れるように一礼し、自転車に跨った。


走り出し、ほっと一息つく。

黄泉平坂を背に坂道を下っていると、ふと一羽の白い鳥がどこからともなく現れた。

白い鳥は導くように坂道の中央を低空で翔び続け、私はそれを辿るように自転車を走らせた。


偶然かも知れないが、それでも、稀な出来事だった。

幸先はいい。

そんな気がして、勇気づけられた。


静かな場所、寂しい場所、或いは、哀しい場所。

黄泉平坂に、そういった印象はない。


黄泉平坂は、賑やかな場所だった。


タクシーの運転手、歴史研究者、草刈りの老人、そして、白い鳥、出会いがなければ、 石があって、石柱があって、池があって、それだけの場所だった。

黄泉平坂というだけの場所だった。

ただ通り過ぎていくだけの場所だった。


でも違った。

その幸運に感謝した。


現し世への帰路。

黄泉平坂から、松江市の中心部へ向かう、その道中に、 霊験あらたかそうな神社があったので、立ち寄ることにした。


名は"平濱八幡宮・武内神社"。

2社の神殿が1つの境内に存在しているという、中々に面白い神社である。

ちなみに、"八幡宮"とは、八百万の神の中で、特に"八幡神"を奉っている神社のことであり、つまり神社である。


境内は広く、緑に溢れていた。

木々と陽光が石畳の上に描く、くっきりとした陰影は美しく、澄んだ空気と相まって、身も心も透んでいくような錯覚に沈みそうになる。

それは日本の夏を感じさせる光景であった。


境内を一巡りし、ふと足を止める。

視線の先には、"やる気達磨"なる者があり、その隣には「人も車も無事かえる」と刻まれたかえるの像があった。


武内神社は、病気や交通安全にご利益がある神社として有名らしく、正に、免許合宿中の人間が参拝すべき神社であった。


やる気達磨の頭に、水をかけて祈念すべしとのことだったので、柄杓を手に取った。


やる気達磨は、如何にも不機嫌そうにしていた。

暑さで参っていては、ご利益も期待できまいと一杯、もう一杯と、まんべんなく水をかけ、それから、 冷静に運転ができるように祈った。


7時限目(14時20分~15時10分)

仮免許学科模擬試験【9回目】


ホテルへと戻り、シャワーを浴び、送迎バスに揺られ、自動車学校へ辿りつき、 教室の扉を開き、席に座り、そして、仮免許学科模擬試験の問題を解いている。


○×○×○×。

数刻前の旅の記憶が、遠い昔のようにも感じられた。


48点。

合格点である。

特に何も書くことはない。

間違えた問題を確認し、教官に解答用紙を提出し、教室を出た。


10時限目(17時20分~18時10分)

技能教習第1段階 【12時限目】

項目11 狭路の通行(復習)

項目12 通行位置の選択と進路変更(復習)

項目17 交差点の通行(左折)(復習)

項目18 交差点の通行(右折)(復習)

項目19 見通しの悪い交差点の通行(復習)


8時限と9時限、空白の2時限、自習室でしっかりと休息を取った。

身体に疲れはない。

気持ちを引き締め、技能教習に臨む。


私の名前を呼んだのは、30代後半から40代前半の眼鏡を掛けた男性教官だった。

昨日、お世話になった教官と特徴は一部共通するが同一人物ではない。


がっしりとした体型で、如何にも運転席に座る姿が様になりそうという印象である。

柔和な笑みを口元に浮かべ、頼もしく穏やかな空気を纏っていた。


だが、気は抜かない。

教習が始まれば、変貌するかもしれない。


インターネットの教習所レビューサイトに、実名を書き込んで糾弾してやろうと決意させるような、 教官とは未だ遭遇していないが、この自動車学校を卒業するまで、気は抜かない。


結論から言えば、杞憂であった。

教習が始まり、不安は感動へと変わっていた。

そう、それは正に感動だった。


半クラッチがうまくできないということをそれとなく伝えると、まず車が停車した。


始まったのは、説教ではなく、トランスミッションの構造についての講義だった。

クラッチとエンジンがどのように噛み合うのか、クラッチペダルを踏むとどうなるのか、 つくりだそうとする半クラッチとはどのような状況なのか、ざっと図解を描き解説してくれた。


次に、はじまったことは、発車の練習だった。

停車し発車し、停車し発車し、また、停車し発車する。

走り続けない。

これこそ練習したかったことだった。


まずは、通常の発車、つまり、ローギアからの発車を何度か繰り返した。

続いて、教官が指示したのは、セカンドギアからの発車であった。

停車してから、ローギアに戻さず、セカンドギアのままで、慎重にクラッチを繋ぎ、発車させる。

セカンドギアができたら、サードギア、そして、トップギア。


停車したらローギアに入れて発進しなければならない。

それが思い込みであると教えられた。

半クラッチさえできれば、どこのギアからでも発車させることができる。

それを自身で体験し、経験した。


トップギアからの発車で感覚を掴んだ後、ローギアからの発車を試すように指示される。

いつものように、ローギアからクラッチを繋ぎ、そこで感覚が変わっていることに驚かされた。

まだ完璧ではないが、それでもクラッチを繋ぐことが難しくなくなっていた。

こうすればこうなる。

それが解っていた。

何故こうなるか、どうすればいいか、それを理解していた。


次いで、クラッチとエンジンが繋がる時に音、そして、動力が繋がり車が前進しようとする時の背中の感覚、それらを意識するようにと指示された。

音を聞くことは幾度も教わっていたが、背中の感覚というものが解らなかった。


試しにと、背中を意識しながら車を発車させてみると、確かに車が動き出そうとする瞬間に背中を押される感覚があった。

意識すればはっきりと解る。

何故解らなかったのか、解らないくらいにはっきりと解る。


クラッチの構造、クラッチを繋ぐ方法、クラッチが繋がったことを知らせる合図、それらを理解し、そして、「狭路の通行」に挑んだ。


半クラッチで低速をつくり、そして、あわてずにハンドルを回す。

それだけでよかった。

それだけで抜けていた。

自然と笑みがこぼれる。


最後に、車両感覚の掴み方のコツ、停車位置の測り方のコツを教わり、教習は終わった。


最高の教習だった。

正に教習と呼ぶに相応しいものだった。

ただ、走らされるだけではなく、運転を教わり、習っていた。


教官に深く頭を下げ、お礼を言った。


解らないが解ったに変わっていた。

何ができていないか、何をどうすればいいか掴めていた。

嬉しくて仕方がなかった。


それは感動だった。


11時限目(18時20分~19時10分)

技能教習第1段階 【13時限目】【無線】

項目12 通行位置の選択と進路変更(復習)

項目13 障害物への対応(復習)

項目17 交差点の通行(左折)(復習)

項目18 交差点の通行(右折)(復習)

項目19 見通しの悪い交差点の通行(復習)


恐れることは何もない。

一人、教習車に乗り、一人、運転した。

遠くから、声は聞こえるが、独りだった。


教習コースを周り続ける。

ふと、半クラッチが必要になる状況が、あまりないことに気づく。

極端に言えば、停車しなければ、必要ではない。

走っていれば、多少クラッチが荒くても、エンストすることはない。


停車したい。

停車して、半クラッチの練習がしたい。

そんな欲求を抑えながら、教習コースを周り続けた。


ホテルへと戻り、レストランへと入る。

気分は、カツ丼である。


営業時間であり、休業日でもない。

阻むものはない。

その筈だった。


が、ソースカツ丼はなかった。

品切れであるとのことだった。

想定外にも程があった。


何を食べるか真剣に悩む。

焼き鯖定食、豆腐ハンバーグ定食、カレー、ラーメン。

強いて言えば、どれも頼みたくなかった。

が、頼まなければならない。


懊悩している時、ふと、送迎バスの運転手の方の言葉を思い出し、そして、その言葉を信じた。


魚が嫌いというわけではない。

しかし、青魚は苦手だった。

特に、鯖は苦手だった。

鯖といえば、魚に青と書く、正に青魚である。


だが、その言葉を信じた。

魚が美味いという言葉を信じ、焼き鯖定食を頼んだ。


外食で、敢えて、自らが選んで鯖を頼むなど、ある意味で、革命的であった。


程なくして、焼き鯖定食が姿を現した。

皿の中央に鎮座する黄金色に焼かれた肉厚の鯖は正に貫禄十分であると言わざるを得ない。


骨を剥ぎ、醤油をかける。

赤黒い液体は、身の上をすべり、皿へとこぼれた。

脂がのりにのっているようだ。


美味しそうである。

だが、美味しそうであっても、美味しいとは限らない。

まだ、屈服しない。


おもむろに箸を入れ、身を口へと運ぶ。

頷き、もう一口。

そして、もう一口。

ご飯を口に入れ、もう一口。

味噌汁を飲み、もう一口。

そして、もう一口。


認めよう。

美味しい。

全ての鯖を認めるわけではない。

だが、この鯖が美味しいことは認めざるを得ない。

例外である。


驚くほどに旨い。

しっかりとした噛みごたえ、なめらかな口溶け、口の中に広がる旨み。

それでいて鯖だった。

鯖らしい青い風味が確かにあった。

だが、常ならば不快に感じるそれが、不快に感じない。


なければ、鯖ではなく、強ければ、生臭い。

そんな、微かにだが確かに匂わせる風味が鯖であることを主張していた。


醤油も旨い。

ご飯も旨い。

味噌汁も旨い。


最高だった。

最高の日本の食卓だった。


感謝を込めて、ごちそうさまをした。


やはり、言葉とは、信じるものである。


■本日の支出■

なし


■本日のチェックポイント■

東泉寺

19黄泉平坂

平濱八幡宮・武内神社

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