第33話 後始末~子宮マッサージ

 看護師さんと、先生が股間に対峙。


「ちょっと痛いけど、我慢してね。」


 先生が子宮に手を突っ込んで、なんかグリグリしだします。

 腹中で手がグニグニしてるの、腹の上から見えるんですが、ちょっと左右のふり幅でかすぎませんか?

 ゴリゴリグリグリなんかベリベリ?

 R18風に言うと、フィストファックに子宮姦ですか?


「ううう~ちょっと痛いです~。」


「我慢してね~、ちょっと胎盤癒着気味なんだよ。ちゃんとお腹の中きれいにしないといけないからね。」


 なんか、ムリリッ!と毟り取られた感じがして、マンコから血だらけのものが出てきました。

 胎盤らしいっす。(下の子の奴を見た今から思い出すに、結構表面ボロボロでしたね。)赤黒っぽいレバーのような臓器大きさはA4大の弁当箱って感じ、血濡れで根っこみたいな血管がピョンピョン飛び出してます。なんか、心臓を毟り取って見せられてるような気分になりましたね。


「これが胎盤ね~、結構子宮にくっついてたね~、出血もちょっと多いかな。これ見せると気分が悪くなる旦那さんもいるんだよね。」


「あ~、私は大丈夫です。」と夫。


 先生が胎盤見せながら説明。

 夫もしっかり見ております。


「はい、じゃ、中のお掃除するよ。」


「旦那さん、時間かかりますから、外で待ってていいですよ。」


 もう一回フィスト&子宮グリグリ残った胎盤剥がします。

 ギュイ~ンズゴゴゴゴ!

 バキュームみたいなのでも中身吸われましたね。


「じゃ、縫いますよ。」


「麻酔してくださいね!」


 股縫いに際しては、今度こそ麻酔希望!

 麻酔しないで縫われてたまるか!!!


 で、麻酔はされたんですが、縫われる感覚はあり。

 さすが細かいわ、チクチク、キュムキュム、プチ!チクチク、キュムキュム、プチ!……、一回縫うごとに結んで切られるんですねえ。10回以上は縫われたかも?


「結構切ったんですか?」


「いや~、そんなでもないよ、1cmくらい」


 やっぱ、会陰マッサージと保湿はしとくものです。平均は3cm切られるとか言いますけど、なんとか最低限の切られ方で済んだようです。

 切られないのが一番だけどな!

 結局障子の桟程度の大きさの物は、ずっと見えたままでしたよ。赤んぼ出てくるところもしっかり見てましたよ。つか、目をつぶっていきむと、目の周りの血管が力入りすぎてブチブチ切れて内出血するから、つぶらない方が良いんですってよ。

 桟が見えないって、貧血で頭くらくらしてる人だけなんじゃないの?

 まあね、陣痛微弱だったから、そこまで痛みが強くなかったから普通に物が見えてたのかも?


 縫われながら会話。


 「何グラムでした?」

 「3500gだね~大きい方かな?今年取り上げた子で一番大きい子は4700gの子かな。」

 「それはすごいですね。」

 「でも、ちゃんと安産で自然分娩で生まれたよ。お母さんが年取ってくると、大きい子になりがちなんだよね、そのお母さんも高齢でね。」

 「はあ、そういうものなんですか。ところで赤んぼの顔のプツプツが気になったんですが。」

 「あれは栄養たっぷりの子がなるの。充実してる証だから心配無用だよ。」

 「そういうものなんですね。」


 処置が終わったら、ストレッチャーで個室到着。


「子宮マッサージするよ、その後ウエストニッパーで、腰回り締めるね。」


 グニグニグニ!


「いでででで!」

 

 結構な力で腹を押され、マッサージされます!

 腹っつうか、子宮いってええ!!

 まだ痛い事されるのかよ!!!


「痛いね~、でもしっかり痛いくらいに力入れてマッサージした方が、子宮の戻りが良いからね。毎日数回、20分位この痛いくらいの力でマッサージしてね。」

「次、母乳マッサージの指導員がくるからね。」


 もう気絶したい。

 徹夜だぞ眠いっつうの!

 まだやる事あるのかよ!!

 ちっとは休ませろおおおお!!!



 まだまだ休憩には遠いのです。



**********



 上の子産んでから、大分時間もたってるんで、処置の流れは、前後違うかもしれません。1つ1つの処置は確実にやってるけど、子宮マッサージは、産後すぐじゃなかったかも?

 痛~い子宮マッサージ、助産院では特にやらなかったですよ……。

子宮の戻りが普通だったら、必要ないってスタンスみたいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る