第15話 尋問・恐怖・整体
皆さま退出の後は、お待ちかねの尋問タイムだ!
「上の子にさー、産むとこ見せなかったの?見せるために付き添わせたのに~」
「いや、妹に隣の部屋で見ていてもらってたし、いつ産まれるかわかんなかったからさぁ。頭出た後は、あっという間だったし。でも胎盤出てくるとこは、ジーッと見てたよ」
まあ、確かに産まれる時間予測とか付かないし、ちょいちょい部屋は行き来してたけど、飽きてもいたし、良い瞬間ってのにはあえなかったのかも。
釈然としないながらも、しょうがないか。と気を取り直す。
股から出る静物よりも生物を見て欲しかったんけどな。
とにかく、赤子は母から出てくるって分かればいいや。
こだわってもしょうがない。
血と臓物をしっかり見てた上の子、しかしケロッとしてた上の子。
血がいっぱいだったねとも何とも言わないし、普通な感じだったから後産の流血臓物処理ガチ見学してたとか知らんかった。
幼児って案外そんなもんなのね。
血と臓物に怖いキモイという感情が刷り込まれていないのかもしれん。
けど、カマキリとかの虫とか蛇に怖いって反応するんだよなあ。
虫も蛇もスプラッターも平気な私は虫等怖がったりしてないから、親の反応だけで拒否反応を学習してるわけでもなさそうだが。
どこで恐怖反応を学習すんだろうな?不思議。
ちなみに、実写映画のダイ・ハー○みたいな戦闘流血シーンは結構平気なのに、アニメはリトルマーメイ○すら、怖いって騒いで駄目。幼児はアニメの方が感情移入しやすいようだ。
夫は今晩は泊まり、付き添いしてくれる。
さて、気を取り直して。
今回入院中は、是非やってみたいというかやりたくないことがあった。
それは一切立ち上がらないこと。
整体の本にそういうのがあるんですね、両脇に体温計挟んで、両方の体温が同じになるまで立たない方が母体のためである。そうすることで骨盤のゆがみが抑えられるとかなんとか。
同じことを希望して入院した人も過去に居たらしいけど、その人は結局すぐ立ち歩いたみたい。
私はトイレとどうしようもない場合以外は極力立たないつもりで、夫にあれ取ってこれやってと世話してもらう。赤ちゃんの世話も、もちろん頼むよ!基本助産は母子同室だからね!
オムツ変えてもらって、沿い乳で脇に置いてもらって。
あと、赤子の写真もいろんな角度から取ってもらう。
メジャーを隣に置いて、大きさがわかるようにとお願いする。
晩御飯タイム。
食欲は無いと思っていたが、出されるとお腹が減っていることに気が付くものです。産んだ後って結構沢山食べる人が多いそうですよ。お代わりもするそうで。
寝ながら晩御飯はどう食べるか?
枕元に置いてもらって腹ばいでいただきます。
分量が多いけど、残さず食べてしまった。
お代わりはしませんでしたね。普段食が細いので、残さないだけでいっぱいいっぱい。
夜中に赤子大泣き。授乳で泣きやみません。
なので、夫に任せてオムツ替えてあやしてもらったが、泣きやまないので助産師さんにお預けしてしまう。
助産院使う人って長時間預ける人あんまり居ないとのことだけど、私は体力無いから、預けられるなら預けたい派。
睡眠が必要なんじゃい!休養が大事なんじゃい!預けられるなら預けてえんじゃい!
もうぐったりと、死んだように眠りたいのに、腰も股も胴体下部すべて痛くて深く眠れないです。
それでも目をつぶれ~。何とかお休み、また明日~。
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