第5話 乳をめぐる戦い・1
時間進んで、伝い立ち歩きが出来る様になった下の子です。
毎日母乳を飲んでいます。
ところで私は以前、授乳をするマリアという絵や授乳する浮世絵美人画を見たことがあるのですが、おっぱい飲んでる子供はどっちの絵も飲んでない方の乳首をつまんでいたのです。
授乳はエロ絵を合法的に描くための方便で、おっぱいをエロく際立たせるために、乳児に乳首をつまませてるんだとばかり思っておりました。
実は、結構写実だったのです。
つままれます、すごく。
赤ちゃんの爪って、鋭いです。
薄くて柔らかいのに、というか、薄いからこそ切れ味抜群。
そんな鋭い爪で、赤ちゃんは顔ひっかき傷を作ります。
それを防ぐには、こまめに切るか、こまめに赤ちゃん用手袋をさせるしかありません。
で、そんな爪で、乳をつまんだり突いたり引っかいたりするんですよ!
痛てーったら痛てーったらないんですよ!
じゃあ、乳いじられないようにって、手を押さえます。
すると、
「ホンギャー!!!」(なんでじゃー!!!)
ってな具合に大泣きするんですよ!
乳をいじらないと飲めないんか!
わが子らはこの乳いじり傾向が激しいです。
上の子もそうでした。
上の子が喋れるようになってきたとき、お乳痛いからいじらないでねって頼んだのですが、答えは
「いじりたい~~~~!!!!」
大泣きです。勘弁してくださいよ。泣きたいのはこっちですよ、乳擦り切れますよ、リアルに。
何度も交渉して、工夫して、乳いじりせずに飲むようになった時にはちょっと感動しましたね。
現在つかまり立ちの下の子、立っちしだすと、握力も中々バカにできないものがあります。
乳頭つまんだり引っかいたりする他に、乳房もつまんだり押したり抓ったりするわけですが、これまた痛い。
乳首攻めですが、快感なんかありません。
これを回避するには、手袋させるしかないですが、おっぱい欲しがってる、乳首いじりたがって赤ん坊に手袋かぶせるってのも一苦労です。
毎回泣かれながらはめてますね。
で、手袋はめて、やれやれって飲ませますね。おとなしく飲まないときは、押されますね。
赤ん坊の握力や腕力と侮るなかれ、結構痛いです。
それから、乳首、手でいじらなくなっても、素直に吸ってるだけじゃないんです。
ちょっと出が悪かったり、虫の居所悪かったり、ただ遊んだりって感じで、吸いながら顔を左右に振ります。
そうすると乳首引っ張られて伸びます。
乳首ってこんなに伸びるの?ってくらい伸びます。
ほんで、乳首垂れます。
齧られもします。
歯が生えてないときはまだいいですが、生えてくると地獄ですよ…。
とにかく乳をめぐる戦いは、乳離れが完全に済むまで、果てしなく続くのです。
ちなみに下の子出来ると、上の子もまた乳をめぐる戦いに参戦してきます……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます