第4話 マカダミアの『デットエンド』

「うちのクラスの生徒が来なかった!?」


 強のいたクラスに隣のクラスから血相をかえ慌てた一人の生徒が駆けつけてきた。玉藻以外の生徒全員が目をやった。とんでもないことがいま学校で起きているのだ。一斉に彼に詰め寄るように集団が集まっていく。


「お前のところのやつかッ!」「がまた目覚めたらどうするつもりだ!」「とんでもねぇことしてくれたな!」「ちゃんと教えてあげろよ! 命知らずにもほどがあるぞ!」


「いや……あの彼は!」


 罵倒が降り注ぐ中で彼は必死に説明しようとするが、みなの眼が血走っている。それほどのことを手越はしでかしたのだ。


 そんな風景を他所に

 

「強ちゃん……ちゃんと出来るかな?」


 鈴木玉藻は心配で頭がいっぱいだった。


「強ちゃん……恥ずかしがり屋だからな~」


 無事に幼馴染は仲直りを果たすことができるだろうかと。何やら良く分からないがお互い怒っているように感じた。仲が悪いのかもしれない。二人に何があったのかは知る由も無いが、幼馴染が心配だ。


 騒がしく混乱する教室でニヒルに櫻井は


「これぞ、後の祭りってやつだ」


 我関せずで嗤って過ごす。


「彼はまだこの学校の事を何も知らないんだッ!」


 詰め寄られている生徒は必死に強のクラスメートたちに反抗を示していた。手越は何も知らなかった。自分が相手にした者が何者かを。普通ではない男。


 ――少し痛いかもだけど我慢してね。あくまで防衛目的だからね。そっちはなんか凄そうな鎧着てるし。剣で斬りかかったのにたかだか俺は拳だし。


 涼宮強の拳が後ろに引かれていく。手越の体は宙に浮いたままだった。いや浮いて驚いている間に拳が引かれているのだ。それが素早い動きで行われているに過ぎない。


 ——それにお前はやってしまったわけで……


 強は防衛理由を元に力の行使に入る。二の腕に力を込めて膝を曲げる。それでも手越の動きがついていくことはなかった。この男の存在を見当違いしていた。玉藻から聞いていた情報とは明らかに違う。


 ――先制攻撃をしたわけで、この俺に。


 空中に浮かでいる相手に対して斜め下に身を屈め足に力を、


 ――防衛権を遂行する権利を俺に与えた、殴っていいよという免罪符をだ。


 据えた右拳を背筋で引き寄せタメを作る。握った拳がギチギチと気味の悪い音を奏でる。手越はようやく認識を改める。目の前にいる漢はただの男でなかったと。何も出来ないだけのダメ男だと思っていた。


 ——コイツは……!?


「この学園で平和に暮らしたいなら説明が必須だ!」「一番最初に教えなきゃいけないことだろッ!」「なんでよりにもよって、アイツにピンポイントに絡んでってんだよ!」「おまけに口がくせぇとかヤバイ発言してたぞッ!」


 もっと早くに教えてあげろと誰もが喚いた。


「だって、止める間もなく急に飛び出していっちゃったんだもん!」


 半泣きになりながら隣のクラスの生徒は声を上げる。


 ソイツは異質な存在なのだと。ソイツだけには手を出してはいけないのだと。


 この学園で涼宮強すずみや きょうと云う存在は、


 最期の魔王と認識されている。


「殺されるぞ……お前のクラスの手越ヤツ……」


 世界の終わりかのように頭を抱える。ヤツに手を出した時点で終わりなのだと。

 

 ちまたでは噂が広がっていた――。


 マカダミアキャッツ高校の『デットエンド』には気を付けろと。


【デットエンドと遭遇そうぐうしたものは、等しくデットエンドである】

【逆らう者にも等しく死を与える】

【見えない打撃・斬撃を放つ。気が付けばきになっている】

【如何なる攻撃をも跳ね返すバリアを持っている】

【現世に召喚された最強の悪魔である】

きょうという、不吉をしたような名である】


 その男がいまこの学園にいるのをなぜ知らないのか。


 彼は玉藻と一緒に異世界に行っていた為に何も知らない。異世界を救ってきたハイパーエリートたちが恐れる偽装した一般人という男を。能力も無く、魔法も使えず、武器も持たない、それでも数多のエリート勇者が恐怖を植え付けられた最悪の魔王。



 この学園に君臨した魔王


 デットエンドだということを――。



 だが、遅かった。



 もうすでに拳は握られている。その男の怒りの拳は負の感情を力にかえる。


 ――さらにお前は幼馴染の玉藻を腐れビッチに変えやがった元凶! その罰もキッチリ受けてもらうッ!!


 その凝縮され溜めた力は幼馴染を腐れビッチに変えた元凶に向けられる。何かを間違えているのだが、そんなものは涼宮強には関係ない。攻撃してしまった時点で手越の未来は確約されていた。


「死にさらせェエエエエ――」


 ――この拳はコレは……


 手越の顔が恐怖に染まる。黒髪が不吉にも風に揺らいでいる。動けない自分を追い越して魔王は動作を終えている。それは死を纏う一撃。


 ――幼馴染タマモの分ッッ!!


 空手家の様に気合いを入れ


 溜めた力を解放へ、


「ボケ」


 怨み辛み全てを力に変えて拳に込めて、




「カッスゥウウウウウウウ!!」




 下から斜めに打ち上げる怒りの拳をぶっ放す!!


「なんだ!」「校舎が揺れたぞ!」「地震か!?」


 その波動は爆音と共に校舎全体を揺らした。窓ガラスがガタガタと悲鳴にも似た音を立てた。生徒達は脅えた顔を浮かべる。事情が分かっている生徒達は手を合わせて一人の死を弔う。ヤツの未来は決まったのだと。


 それは櫻井がボソッと零した一言。


デットエンド死んだ』





◆ ◆ ◆ ◆




「ホゥッ――」


 右の拳が鎧を砕き腹部に優しく触れた結果、辺りにパリンというガラスがくだけるような綺麗な音が響いた。それはまるでガラスをハンマーでたたき割ったような音だった。


 要は鳩尾みぞおちめがけて抉るようにパンチを撃ち込んだ。


 鉄の塊が砕けて粉々になりガラスの破片が地面に飛散し落ちていく。そして、めり込んだ拳により空中で体をへし折った彼の口から煌めく液体が空に舞い散った。


 その全てが彼のようにキラキラと謎に輝いている。


 何度も繰り返すがこれは防衛のためだ。あくまで防衛目的で正当防衛。


 一発に対して一発を返しただけで、でーきるだけ軽く優しく加減して撃った。足が軽く宙に浮き相手の体がカタカナ表記のクの字になるくらい優しく触れただけなんだ。


 校舎全体が小刻みに揺れて、窓ガラスが未だに衝撃の余波でブルブル震えて、衝撃で30メートル後ろの植栽が風に気持ちよく揺れるぐらいの――優しい一撃を


「ボェっ……ぐふぉっ……カッハァ、ハァ――がっ、がっ……ッッ」


 俺は放ったつもりだ。


 時速300キロ程度のパンチでしかない。銃弾クラスのパンチでしかない。


 首斬り相手には生易しいくらいの対応だ。


 結果、ビジュアル系は地に倒れ込み苦しそうにおなかを両手で抱えながら


 前のめりに倒れこんでうずくまっている。


 大丈夫かしら? 芋虫みたいでキモイ。


「おなか痛そうだけど……大丈夫?」


 俺はその姿を心配で見下ろし、覗き込むようにして声を掛ける。優しく撫でるように触っただけなのにー、うーうー言ってよだれを垂らしてる。


 リア充だからオーバーリアクションなのよね。


 あいつら、何でもウェーイ!とか騒いでるし。


 それにしても唾液が糸を引いて見るに堪えない。まったく持って、はしたない子。けど、呼吸が苦しそうで大変そう。それがボディブローなのだから仕方がないのだけれど。


「大丈夫じゃない感じ? もう、ダメそう?」


 拳を握って問いかける俺に答えず、腹を押さえて悶えている彼。これ以上は防衛どころか殺しかねない。仕方ないと俺は肩に手を優しく置いた。


 彼はうずくまりながら見上げる形で顔を動かす。


 目線が合うと同時に俺はわざとらしく優しく微笑みを作った。近くで見ると中々いいビジュアルをしているじゃないか。戦い終わったら、それは戦友だ。


 ここから俺とお前は仲間だ。


 ……終わりだ、もう。


 闘いの終わりを告げる賛辞さんじを、


「殴って悪かったな」

「……涼宮くん」

「戦いは終わりだ」


 お前に贈ろう。


 相手の表情が俺の優しい表情に合わせてやわらいでいく。


 そこに俺は言葉で想いをぶつける。


「俺様に金輪際こんりんざい

「へ……っ?」


 俺は笑顔で優しくを告げている。


「二度と」


 優しく慈愛に満ちた菩薩ぼさつのような表情で、


「逆らうなよ、カス野郎」


 相手を包み込むような笑みで、


「次は命の」


 にっこりと笑って。


「保証はねぇから」


 俺の素晴らしい賛辞が胸に響いたらしく、




「ハ……イ……承知いたしました」




 拙い言葉を返し彼の目から嬉しさで綺麗な水の雫が零れ落ちた。それもまたキラキラと眩しく光っていて地面に虹色の小さな水たまりを作った。







「ビジュアル系勇者。先公には内緒だぞ」


 校舎裏での戦闘が終わり仲を深めた俺達。


 俺は行きと同様にビジュアル系に肩を借り左腕を首に巻き付けて廊下を歩いていく。先程までにらみ合っていたが、全然いまは違う。


 にこやかな笑顔を浮かべている俺は。


「その為におなか殴ったんだからな♪」


 おしゃべりしながら仲良くなった証として右手で軽くおでこにデコピンを撃ち込んであげる程の仲。これぞボディランゲージの見本だ。俺もリア充一歩手前まで来ているかもしれない!


「ハイっす、涼宮さん!」


 笑顔でペコペコ頭を下げて返してくるいい奴だ。ビジュアル系も以外と悪くないな。やっぱり殴り合えば仲間になれる。男の友情っていうのはそういうものだ。


「じゃあ涼宮さん……」


 これぞ青春。


「ここで失礼しまっす!!」


 青春の甘いひと時を堪能たんのうした俺が教室につくと、


「おう」


 ビジュアル系は頭を下げながら消えていった。違うクラスだったか……残念。今度どこの美容室を通ってるのか教えてもらうか。あの制服や吐しゃ物から体液までキラキラさせる斬新なビジュアルはちょっと憧れるぜ。


 俺は新しくできた友と別れ自席に戻る。


「強、この学校でまだ死亡遊戯しぼうゆうぎに手を出そうというやからがいるのに俺は驚きを隠せないぜ……去年あんだけアイツらボコボコにやられたのに」


 そこに恐る恐る櫻井が近づいてきた。


「アイツは六月に異世界から帰ってきたばっかだからな」

「なっ!! そういうことか……」


 なにがどういうこと?


「鈴木さんと一緒の時期に帰ってきたのか。異世界アッチの魔王より最悪で最強な魔王デットエンドを相手にするとはな……俺並みにツイてないやつだ」

「うん?」


 最後の方を聞き取れなかったけど、まぁいいか。


 櫻井はドアの方を見ながら話しかけてきたので、俺は対抗して聞くふりをしながら教室を見渡していた。この不幸な櫻井の話より、周りのキャッキャウフフな話や状態がわずらわしくて集中できん。


 キモオタ竜騎士が女4人に囲まれてやがるのが許せねぇ。


 オイ、そこの金髪巨乳ドリルおっぱい当てすぎだろう、ふざけやがって。日本の98%を締める乳牛の品種ホルスタインってあだ名をつけてやろうか。キモオタはいつかお仕置きをしなきゃな。半身ロボが銀色の缶を手に何か飲んでやがる。教室がオイル臭くなったら一発かますか?


 俺が辺りを見渡しているとクラスメートと目が合う。


 ソイツは慌てて俺から視線を逸らした。まるで見てはいけないものを見た様に暗い表情を浮かべながら。俺が違うやつに目を向けると他のやつも同じように目が合うと同時に目を逸らす。


 なんでこんなことになるかは分かってる。


 俺を恐れて怖がっているからだ。


 異世界を経験したとんでも能力を身に着けたやつや魔法を使えるやつも俺には勝てない。そのエリートたちを集めた学園のやつらでさえ俺には歯が立たない。


 スクールカーストの底辺にいるボッチの俺が奴隷制度をぶっ壊した方法は、圧倒的な力による支配。権力と書いてパワーと読む。


 この世で一番ものをいうのはパワーだ。


 食物連鎖というものこそが世界の縮図だ。この世は所詮弱肉強食。


 まぁ、それでも俺はむやみやたらに力を使ったわけではない。


 奴らが俺の国境線を超えてきたのでやっただけだから防衛だ。


 俺の心の境界線に踏み込んだ奴らが悪い。


 境界線を越えれば戦争に発展するのは至極当然のこと。それに、そもそも調子に乗ってるくせにアイツらは全然強くないのが悪い。さっきのビジュアル系とさして変わらない実力者たち。


 俺から見ればチワワのような奴等だ。


 だから俺は神に何度も毎日の様に忠告をしている。俺を異世界へ連れていけと。


 アイツら程度でどうこう出来ることなら俺なら瞬殺で魔王を殺せる。なんなら指先一つでぷしゃーだ。俺が本当にヤル気なんて出した日には異世界ごと消し飛ばせる気もする。


 だって、俺は普通じゃないから――


「強ちゃん、手越てごし君と仲直りできた?」


 そんなことを考えていたら、気の抜けた声が俺を呼んだ。


「楽勝だ、ちょう仲良しだ」

「よかった~」

「アイツ、手越っていうのか……覚えておこう」


 うんうんと腕を組んで頷く俺を机越しに玉藻がほっとひと安心したように両手を大きい胸の前で合わせ、うれしそうな笑顔でみつめていた。まぁ手越と仲良くなれたのも玉藻のおかげか。幼馴染の旦那予定だし今後も仲良くしておいてやろう。


「……」


 この時に近くで聞いていた櫻井は仲良しの意味を絶対間違えていると感じていたそうだ。名前も知らないやつを仲良しとは呼ばないという謎理論らしい。


 友達とか仲良しってなんだろう……。


 どこからが仲良しの境界線か、


 線引きが大変難しい世の中だ。


 そんなこんなで学校が終わり、夕暮れの住宅街を玉藻と美咲ちゃんと俺の三人で歩いていく。俺は頭の後ろに両手を組み小さな石ころを蹴って遊びながら、ふと美咲ちゃんに問いかけてみた。


「ねぇ美咲ちゃん。お兄ちゃんがビジュアル系になったらどう思う。超カッコいい? 惚れる? 一生家事全般やってくれる?」

「妹をやめるよ。お兄ちゃん……」

「強ちゃんは、絶対似合わない~!!」


 そうか、妹やめられるのは困る。やめておこう。家政婦がいなくなるのは俺の生活にとって非常に困る。こちらを見向きもしない美咲ちゃんの言葉を深く胸に刻んだ。なぜか鞄を持ちながら両手をブンブンして怒っている、玉藻の言葉は無視した。


「強ちゃんには、ぜったい似合わない~!!」




◆ ◆ ◆ ◆



 夕食の時間になり涼宮家では二人が食卓につき会話を交わしながら食を進める。話題は異世界から最近帰ってきた久しぶりの幼馴染についてである。今日は玉藻が異世界から帰ってきて1年2か月ぶりの再会の日。


「玉藻ちゃん全然変わってなかったね♪」

「……そうでもないよ」

「天真爛漫で明るくてかわいくて優しくて無邪気で、昔の玉藻ちゃんのままじゃん。何が不満なのよ?」

「盛りすぎでは……?」


 涼宮強は勘違いをしている。


「変わってないのにはいちぶ納得する」


 あいつは変わった。小さい時からいつも一緒にいた、片時も離れずに傍にいた、少女は変わってしまったと。自分が望んだヒロインはもういないんだと。


「無邪気なのは前からだ……」

 

 時を同じく、玉藻も家で夕食を食べていた。


 豪勢な食卓であり20人は座れそうな長い食卓に白いテーブルクロス。洋式の高級別荘のような部屋。近くには暖炉があり、数人のSPに囲まれながら両親と食卓を囲む。


 ロウソクの灯り――自然のオレンジ色が優しく食卓を照らしている。


 父は真面目そうな七三の眼鏡をかけた男であり、母は上品なドレスに身をまとった淑女である。どちらも優しそうな両親であった。ナイフとフォークの音が食卓に鮮やかな音を奏でる中で両親が口を開く。


「玉藻、パパは心配だぞ。お前の学校にはとかいう悪魔召喚された魔王がいるらしい。気を付けろよ……」

「デットエンド?」


 初めて聞く単語に玉藻は首を傾げる。


「デッドエンドじゃなくて、トなの?」

「そうなのよ……きっと特殊な意味があるのよ」

「トだと、そんなに凶悪そうじゃないように聞こえるね♪」


 呑気に談笑する玉藻を前に父親は娘の危機感の無さに心配そうな顔を浮かべた。


「異世界から帰ってきたばかりなのに、こんなにかわいい我が娘が魔王にレイプされるかもしれないなんて……恐怖でお父さんは気が狂いそうだよ!!」

「なんでも300人ぐらいを殺したそうよ……物騒な世の中になったわね……」


 とんでもない話である。


 だが、ほんの少し脚色されている事実である。


「そうなんだ!?」


 それに玉藻はびっくりと目をパチクリする。


「強ちゃん大丈夫かな……無能力だから……」


 一番に心配するのは幼馴染のこと。彼女は強い決意を胸にする。


「私が守ってあげなきゃ!! そういえば学校で強ちゃんに友達が出来たんだよ!」


 少女は幼馴染のことを溺愛している。


「玉藻はいつも涼宮君の話ばかりだな。お父さん妬いちゃうよ」

「ふふふ」


 そして、少女も少年と同じく勘違いしている。


「まだ話の途中だよ!! お父さんお母さん、ちゃんと聞いて~!!」

「「ハイハイ」」


 ――少年は無能力で弱いと。

 


≪つづく≫

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