第21話 鬼ボッコだ!!

 教室に一人取り残された俺は帰ろうと思って鞄を持ち上げたが……早く帰りすぎると天使(美咲ちゃん)が怒るかもしれないので、アリバイ工作の為に少し時間を潰すことにした。


「静かなもんだ……」


 鞄をそのまま教室に残して、


「誰もいないってのはいいもんだ」


 学校内を少しウロウロして時間を稼ぐ。静かな校舎と対照的にグラウンドは騒がしかった。各種部活動が行われている。部活といっても運動とかそういうものではない、


「ギルド連中はうるせぇな、セミの次にうるせぇ」


 この学園では部活を『ギルド』と呼ぶ。


 何を格好つけてるのかわからんが、そう呼ぶみたいだ。


 体育の授業は無いものの武闘などで各自訓練を行っている。


 全国大会などは存在しない。ただの自己満足。


 自己満足でみんなひたすらに己磨いている。何のためにかはわからん。汗かいて青春を堪能するのが目的だろう。他にはブラックユーモラスという、ブラック企業に勤める為に齷齪あくせくしているのかもしれない。


「社畜的発想を養おうとするのが部活ぶかつというものか」


 その光景を横目で馬鹿にしながら


「洗脳教育の賜物ですわ……ドン引きするぜ」


 俺は徘徊を続ける。静かな廊下を両手を後頭部につけてぶらぶらと歩いていく。何事もない学校。なんとなく贅沢をしている気にはなる。俺以外はあくせくしているところをのんびり散歩している優越感。


「あと二十分くらい歩くか、運動不足だし」


 気分よく視聴覚室を通りかかった時、


「――定例会議を行う」


 不自然な単語が聞こえた。


 ――ファンクラブ? その前になんか良く聞いてるような言葉があったな。


 聞き覚えがある単語。


 ――なにやってんだ……補修でもなさそうだし。


 視聴覚室の扉についてる格子窓から中をそろりと少しのぞいてみる。メガネをかけたやつが議長席に座り何か話している。何かしらの会議をしていると言っていた。ファンクラブ定例会議と。


 ――どこかでみたことがあるやつも多い……どこだったっけ?


 勉強机を正方形に整えて座っている。十数人はいることは間違いない。


 ――どこの十傑がそろったのか? お料理バトルでも開始するのかしら?


「母性の星を持ってる、のご活躍をお守りしなければ」

「今日の活動予定だが後程貴重な映像鑑賞を行います。各自感想文を提出すること」

「それでは各自活動報告を」


 ――活動報告? 何のギルドだろうか?


「美咲様の胸のステータス以前良好であります。これからの変化の兆しもみられません。絶壁の鉄壁を保持しています。笑顔は今のところ下校中に多いようです」

「ご家庭でのすべての家事は美咲様がこなしているようです。家庭科での調理スキルは一流料亭をしのぐものがありますからね。おまけにエプロン姿が堪りません。時たま出る鼻歌はまるで小鳥が爽やかな朝のエチュードを奏でるが如く、我々を癒してくれます」

「主観的な意見を報告にいれるな!」

「すみません!」

「次の報告!」

「朝のゴミ出し時のご近所さんとの挨拶もかんぺきであります。あの若さでおばさんと会話をそつなくこなす社交性。おまけに礼節もきっちりしている。嫁にするのは最高のキャラかと」

「そうか!? ……やはり逸材いつざいだな……」

「では映像の件で。先日閉館した市営プールに……水着姿で現れていたようです。たまたま貴重な映像を入手しました」


「「なんだとッ?!」」


 衝撃の発言に議長の驚く声と俺の声は重なる。


「なんだって!?」「美咲様が都内プールにだと!?」「くそ、俺もいたのに生で見れたかもしれないのにッ!!」「バカ野郎! 直視したら目が浄化されて白内障になるぞ!!」「一生見えなくてもいい!」「落ち着け、取り乱すな皆の者」「けど、会長!」「映像があると言っているのだ! 落ち着け、落ちつくのだ!」


 ――妹の水着映像だと!? 盗撮じゃねぇか!


 俺は驚きとはらわたが煮えくり返る想いに打ち震え、



「貴様らぁああああああ!!」


 ――許すまじぃいいいいいいいい!!



 堪らず俺はライオンのように吠えた。


 教室の扉を勢いよく開け威嚇する。扉が激しく壁と衝突する音にロリコン集団が驚き俺に視線が集中。そこで止まれるわけもない。確実に殺すことだけを決めて俺は視線を一人に移した。


「な、な、なぜ、ここに、!?!?」


 議長席のメガネが


「お兄様が!?」

「おにい……さま……だぁっああん!!」


 俺に挑発をかましてくる始末。誰が誰の何ということか。その発言が意味するところは死を覚悟してこそだ。生半可な覚悟で口にしようとも殺すがな。


 ――犯罪予告ともとれるな。うちの大事な美咲ちゃんをけがそうとしているのか……この連中。


「そうか、そうか」


 ――見覚えがあるやつがいると思ったら、


 ――俺の脳内ブラックリストにいた犯罪者予備軍共か。


 美咲ちゃんと同じクラスのやつが多い。あの時探していた人物もこの中にいるやもしれん。もうどっちでもいい、あろうとなかろうと殺す。オロチが櫻井にしたことは正しい。


 ――疑わしきはコロセだ。


「イイ度胸してるな、このオレにお兄様にいさまとは!?」


 ――コイツは挨拶代わりに


「違うんです!」「落ち着いてください!!」「どうか我々の話を!?」


 戯言が飛び交う。オレを止めようと必死だが、もはや手遅れだ。殺すと決めたのだ。思った瞬間に殺さないだけだ。なぜなら殺すだけならいつでもできる。そこじゃないと俺は分かっている。


「遊んでやるよ、このおにい様が!!」


 ――死亡遊戯しぼうゆうぎしなきゃな!!


「お前らと楽しく死亡遊戯をしてるよ~」

「デットエンド!?」

「鬼ぼっこだ」

「鬼……ボッコ!?」


 俺は遊戯開始を伝える。


「鬼いちゃんから逃げられずに捕まるとボッコボッコにされる、楽しい楽しい『鬼ボッコ』の開始だ。みんな子供の時大好きだったよな。逃げる時にキャーキャー言いながら楽しんだだろ」


 死亡遊戯のひとつ『鬼ボッコ』。


「それと一緒だ。ただ楽しいのは鬼の方だ。お前らが上げるのは楽しい悲鳴じゃない……恐怖の悲鳴だ。捕まったら終わりなんて遊びじゃない。捕まったら一巻の終わりだ」


 俺は静かな歩みから


「俺が鬼ちゃんだ、サァ――!!」


 突如飛び跳ねるように鬼を演じた。


「命が惜しければ……ゼンイン捕まらずに」


 まるでピアニッシモからクレッシェンドに音楽が変わるように。




「逃げてみろぉおおおお!!」




 そこからは片っ端から逃げる奴を捕まえてはボコり、捕まえてはボコり、ボッコボッコにした。掃除用ロッカーに隠れていたやつ。男子トイレの個室に逃げ込んだ奴。屋上に逃げたやつ。


 学校中を必死に逃げ回るやつらを探しながら、


「ヒャッハーハ!! どこだ、どこにいる?」


 悪魔の様に笑いながら遊びに興じた。


「死にたくなければ逃げ続けろ……無駄だがなッ!!」


 二度とうちの妹に悪事を働く気が起きない様に恐怖を与える。トラウマになるぐらいに。妹の顔を見ると俺の顔がチラついて、オッシコちびるような体にしてやろうと想いながら。


 すべてをボコボッコにした。


 あの教室にいたやつすべてを。


 意識が途切れるほどに手足が目の色が輝きを失うまで、


 恐怖で頭がおかしくなるくらいに追い詰めてからボコボコのボコボコ。




◆ ◆ ◆ ◆




 僕達ぼくらはあの虐殺を忘れない


 まずは会長がいきなりに鬼に捕まった。


 鬼はマウントポジションをとり、笑いながら会長をボッコにしていた。眼鏡が砕け破片が飛び散り鮮血が宙を舞い飛ぶ。誰もが戦慄を覚えた。抵抗する間もなかった。一瞬で血だまりが広がっていく。


 血に染まっていく教室。


 明るかったはずの教室を暗い色に変えていく、会長の足が序盤飛び跳ねる様に激しく動いていた。まるで捌かれる前のイキの良い魚のようだった。それは次第に弱くなりピクピク痙攣になっていく。


 命の灯が目で見て取れた。激しく燃えたあとは燃え尽きるのみ。


 そして――、


「動かねぇな……ぜんぜん動かねぇな」


 会長が糸の切れた人形のように動かなくなった。


「だめだ、こりゃ」


 動かぬ死体を前にだめだこりゃである。誰もが動けなかった。簡単に人って殺せるのだと実演販売されたようなものだ。それも極悪な押し売り業者が目の前でやってくれるのだ。


「つまらねぇな、もっと持ってくれよ。実は寝たふりか?」


 会長が無反応になったことを訝しそうに顔を左右に振り覗き込むように確認する鬼。子供がオモチャ箱から取り出した電動玩具が動かなくなったので、飽きたような悲哀の色に満ちた表情になった。


「つまらん……つまらん」


 もう終わちゃったと。これ、もう遊べない。


 残酷な子供と一緒だ。善の常識ややっていいこと悪いことの区別がまったくついていない感じだ。同じ学校の生徒相手でもやってはいけないラインというのがある。会長の死体を見ればわかる。


 そのラインを遥かに超えている。白目で息をしているのかすら怪しい。


「つぎの方……どうぞ」


 つまんないと。遊び足りない。


 と言わんばかりだった。まるでやる気のない病院の待合所で聞こえるご案内。事務処理が如く人を殺せる精神。サイコな鬼が次の獲物を求めている。にへらと笑っているがヤツは殺しに来ていると分かる。


 俺たちを蚊のように扱える力がデットエンドヤツにはある。


地獄コチラへ」


 冗談ではない。一分にも満たない時間。


 たったそれだけなのに会長が殺された。


 誰一人助けに入ることもできなかった。


 だって、あまりに恐いのだ、その存在が。


 この男は学園で最恐にして最強。


 誰一人逆らえない。


 いや正確には――二、三年生の連合が打倒魔王に立ち上がったのだが


 勝てなかったのだ。たった一人の暴君に――。


 鬼は溜息をひとつ入れ次のオモチャを選ぶように視線を移す。僕らをみた。すると無表情から新しい玩具を見つけたと言わんばかりに、これから起こる惨劇を楽しみにしていると言わんばかりに、下卑げひた笑みを、不気味な笑みを、僕らに向けた。


「つぎは……お前ぇだぁぁああ」


 口角を緩め、歯を見せて、ぎらつく眼光を向けてきた。


 背筋に氷を入れられたような寒気が走った――





「「「ウ、ウワァアアアアアアアアア!!」」」





 気づいたら本能で走っていた。


 入り口になだれ込む僕達。恐怖を感じ各々おのおの悲鳴を上げちりぢりに蜘蛛の子を散らすが如く逃げる。扉の狭い部分に大人数で押し掛けた為に、体がぶつかり弾き飛ばされる仲間。



「置いてかないでくれ!」


 ――無理だ!!


 倒れる仲間すら気にして立ち止まることが出来ない恐怖。


 ――助ける前に殺される!!


 会長の殺され方があまりに凄惨すぎたのだ。あんな容赦なくボコボコにされるのは御免だと。ただ逃げろと本能が伝えてくる。捕まったらああなるのだと。あの会長の姿がお前らの未来だと。


 アレを相手にしてはダメだ。


 捕まれば殺される。


 あれは鬼だ――本物の鬼!


「頼む、置いてかないでぇええッッ!」


 教室の廊下で倒れている仲間が助けを呼ぶ叫び声をあげる。心が動く。それでも涙を堪えて走りながらわずかに後ろを振り返ってしまった。倒れた仲間の背後から黒い影が迫る。


「あらあら……逃げ遅れちゃって可哀そうに」


 教室から魔の手が伸びてきて、


「助けて! 助けてください!!」

「おやおや、命乞いかい」

「謝ります、土下座でもします、なんでもします!!」

「聞く耳をもつわけねぇだろ」


 教室が地獄とでもいうように。最後の力を使って頑張って這って


「……アァアアアアアアアア」


 逃げようと仲間がしているが、無慈悲に


「逃げるな小僧」


 足を掴まれ教室の中に引きずられていく。


「フィッシュ!!」

「キャアァアアアアアアアア!」


 その力に対抗など無意味。抵抗は無意味だ。


 圧倒的なのだ。鬼は片手だけで逃げることすら許さない。


「助けて……助けてくれよぉおおおおおお!」

「まだ足掻くのか、実におもしろい」


 剣をつっかえ棒にして扉と壁にかけ絶望に染まった表情を見せた。


「見捨てないで……」

「薄情だな……だが次期に一緒になる。しばしのお別れだ」


 最後の瞬間に泣きながら仲間は微笑んだ。もう無理だと。力が尽きると。


「こっちや……こい」

「キャアアアアアアアアアアア!!」


 凄まじい音がした。


 扉と壁が壊れて……仲間が姿を消したのだ。


 地獄へと姿を消していった仲間。数秒後凄まじい衝撃音がドラムのように鳴り響く。合間に仲間の断末魔の叫びが混じる。ヘビィメタルのような絶叫と重なる激しいドラム音。


「くっ――っっ」


 僕は顔の位置を戻し走り続ける。廊下がいつもより長く感じた。


 まるで異空間だった。いきなり地獄の窯が開いたのだ。


 昔にお寺で見た地獄絵図に似ている。何をやっても逃がれられず苦しむ罪人。永遠に等しい地獄の始まり。仲間の死を感じながら歯を食いしばって逃げる。


 それしかできないのだ。


 だが、それも無駄なことだった――。


 逃げきれるわけがないのだ。地獄に救いなどない。


 あの鬼に目をつけられたらが、


 最後、


 地獄に引きずり込まれるだけだったなのだから。


 あとから、みんなの話を聞いたがひどくおぞましかった。


 コレはその記録の一部である。


「掃除用具入れに隠れてたんだ……俺は。音だけが鮮明に聞こえた。足音と微かな笑い声に似たものがあった。そこからは震えがとまらなくなって、ずっと用具箱の中で息を殺して下を見てたんだ。明かりが差し込んだと思った瞬間、目の前に鬼がいて!!」


 何かの恐怖思い出した顔から一転、


 彼は生気を失った。


「……そこ、からは、記憶が、ない、んです……」


 何が起きたかも分からないが震える体は


 刻まれた恐怖を示していた。


「俺は男子トイレの大の方に隠れたんだ……あの時はもしかしたらみんなで戦えばいけるかもと思ったんだ。で携帯を取り出したら、恐怖で手が震えてて下に落としちまって……静かなトイレに音が響いて、慌てて拾おうとしたら下に携帯を覆い隠すように影ができていて……上を見上げたら隣の個室から顔出している怪物が……」


 恐怖の記憶を思い出し、


[怪物の姿があぁあああああああああ――]


 フラッシュバックしたように奇声を発し


[怪物があぁあああああああああ――来る]


 頭を両手で抱え、


[来るゥウウウウウウウウウウウウウ]


 縮こまって肩を振るわせる会員の


「落ち着け!! 落ち着くんだ!!」


 両肩を会長が包むように抱きしめ落ち着かせていた。


「はっ! 会長……取り乱してすいません」


「僕は屋上に逃げたんです……カギはちゃんと締めたんだ。誰も上がってこれないはずだったんだ……みんなを会長を見捨てた罪悪感に駆られながら……僕は屋上の扉の前で縮こまっていたんです……ごめんとひたすら呟いていたんです。そしたら歌が聞こえてきて……」


『――鬼さん俺だ――手で鳴らすこうだ♪』


『グギイイィイイイイイイイイイイ!!』


「鬼が歌う歌に仲間の悲鳴が混じっていたんです。何かに締め付けられておかしくなったような気が狂った仲間の奇声を鳴らしてアイツは歩いてきたんです」


『――鬼さん俺だ――手を出すほうだ♪』

『オボエェエエエエエエエエ!!』


「……気付いた時にはその歌が僕のすぐ後ろで流れていたんです……信じられない光景でした。扉は閉まってるはずなのに歌が自分の耳元を強く刺激するんです。来たらわかように待機してたはずなのに……来たらすぐにでも逃げるために屋上だったのに。あんなの無理ですよ。だって、仲間の頭部を鷲掴みにしながら」


『鬼さん俺だ、手で殺すこうだ』


「空中に浮かんだ鬼がいるなんて、上空から来るなんて……ありえない。次の瞬間で僕は死にました……。殺されたんです拳で。一瞬で首から上が無くなった気がしました。意識なんてものはないです、死んだから……っっ、何をされたのかも思い出せない……起きたらボコボコにされ全裸でしたから……」


 百物語のように百の怪談を話し終えたような


 静けさが会議室には立ち込めた。


「会長として私が言えることは……ひとつだ」


 その呪い振り払うように会長が


 両頬を気合を入れて叩き、




「ここで終わるわけにはいかない!!」




 立ち上がり、


「美咲様の活動をこれからも陰ながら見守らなければ!!」


 私たちを鼓舞する。


「鬼にばれない様……対策を考えていこう!!」


 そうして、美咲ファンクラブは壊滅の危機を脱し、



「「「ハイ、会長!!」」」



 後に存続を続けていく――




◆ ◆ ◆ ◆




 俺がすべての参加者をボコり教室に戻ると、


「お~い、生きてるか?」


 オヤジ狩りにでもあったようなボコボコの若い男が倒れていた。頬を叩いて生存確認する。


「まだ……生きてる……」


 小さい息吹だったが、


「生きてるぞ!!……おれは……っ」


 何か強いものを感じるピエロの声があった。仕方なく瀕死のピエロを教室からマンションまで連れて行き、玄関から投げ捨ててあげる。開けっ放しでよかったな。


 俺の判断は正しかった。


 さぁ、補修も終わったし、


 堕落した夏を満喫するぞ!!



≪つづく≫

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