[Day009][23]サポートは、だあれ?
<<おぎゃあああ>> :息子の、むーさん。生後2ヶ月半。
『オイラです!』 :父親の、むーさい。生後だいぶ経つ。
「嫁です!」 :母親の、みーさん。生後だいぶ経つ。
〜こんな展開! :前記父が、前記母に対して語っている、物語。
その他は、通常の描写とか、父母の会話とか。
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〜「おめでとうございます。ムーズさん、一次選抜通りました」と、電話をくれた事務局の人。
〜おおおおおおすげーーーー! 盛り上がる、むーさいことオイラ。
〜「ただ、申し上げにくいのですが、お子さん中心ユニットなので、選抜確定は、むーさんだけ、ということで」
〜『そ、そうですか。うちの家族のスタイルからすると、むーさん1人では動けないと思うのですが……』
〜「他のファミリーの方々も、そうですよ(笑)」と、事務局の人。
赤ん坊は動けないの当然だよね。
〜事務局の人は、さらに説明を続けた。
〜「そうですね。ですので、、むーさんを動かしていただく、サポートメンバーを、家族の中から決めて頂きたく」
「サポート(笑)」と、嫁のみーさんが笑った。
〜「KZK48の結成記念ライブまで差し迫っているので、申し訳ないのですが、明後日の朝までに決定して、ご連絡下さい」
〜『わ、わかりました』
〜電話を切って、嫁に事情を説明する。かくかくしかじか。
〜そして、誰がむーさんのサポートメンバーになる? という話になった。
〜『おかなん?』
〜「おかなんは、お家のにゃんこの世話が」
〜『www』
〜『妹さん?』
〜「あの子は、むーさんに会いたいってだけだから」
〜(グループだから出るけど、あたしだけが前に出るというのはしない感じか)
〜とすると、必然的に、オイラか、嫁のみーさんが候補になる。
〜むーさんに慣れているのは、専業主婦である嫁のみーさん。
〜話のタイトル的には、「むーさんとむーさい」だからオイラ。どっちにしよう?
「タイトルwww」
『そんなメタ情報を、作中のオイラが知ってるかは謎(笑)』
〜「やっぱり、1期の人でしょ。最初からのメンバーであるむーさい」
〜『そうなのかなぁ、でも、女性成分があったほうが、ウケ的に』
〜どうしよう、なやむ。
〜むーさんに本人に聞いてみるか? と、今、おかなんがあやしてくれているむーさんの表情を読む。
〜『むーさんむーさん。いっしょに踊るのは、お母さんとお父さんのどっちがいい?』
〜『みーさん?』
〜<<んあー! んあー!>>
〜『オイラ?』
〜<<んーーあ?>>
〜どっちがどっちだか、よくわからない。
生後3ヶ月の赤ん坊の泣き声は、Yes/Noには紐付いていない。何種類かの泣き声はあるけど。
みーさんの方が良い、と現実のオイラが思う理由は、オイラは仕事もあるから。
みーさんの方が専業主婦で、息子と長く接しているし、仲が良いのはみーさんだから。
〜次の日、事務局にとりあえず電話。『昨日はありがとうございました』
〜「決まりましたか?」と事務局の人。
〜『そうですね……』
〜電話口の遠くから、嫁が「むーさい!」「むーさい!」って言ってる。
〜電話口で、オイラは「みーさん! みーさん!」って言ってる。
〜この押し問答を聞いた事務局の人は、笑いだした。
〜「あははは! 別に、2人でもいいですよ?」
〜『ええ? そうなんですか!』
〜「サポートメンバーを”1人”選ぶわけではないので」
〜『ということは、全員でもいいんですか?』
〜「うーん、それですと……いちおう”48”なので、メンバー数が”x5”になるとちょっと……」
「あはははは」と、嫁。
〜「KZk240になっちゃうので、それはまずいですね」と、事務局の人。
〜『少々お待ちください。もう一度話し合って再度ご連絡します』
〜みーさんがおかなんにLINE。「サポートメンバー、実は1人じゃなくて良かったみたい」と。
〜「ただし、5人全員はダメらしい」とも追記。
〜しばらくして、「そちら2人でいいよー」と返事が。
〜やっぱり、にゃんこのお世話と、妹さんの参加動機の関係で、サポートはオイラと嫁の2人ということになった。
〜事務局に電話して報告。
〜「それで登録しますね。では、今後のスケジュールを説明します」と事務局の人。
〜1回目の会合は、今週末の水曜日の予定。
〜他の選抜メンバーとの顔合わせ、説明とかがあって、午後から練習開始ということ。
〜はんこと、お父様の身分証明書と、何かPRできるものを準備するように、とのこと。
〜『PR?』と聞いたところ、
〜KZKの中でも軽いオーディションとかもありえるので、何か武器となるものを考えておいてくれ、との返事。
「よかったねー!」と、嫁のみーさん。
〜3人での冒険が始まった! 続く!
「26話で終わるかな?」と聞く、みーさん
『なんとかねー』と、オイラ。
あと、3話! (第1期シリーズは。リアルでは第4期の途中。7/13現在)
<続く>
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