[Day009][22]はたして、選抜結果は?
<<おぎゃあああ>> :息子の、むーさん。生後2ヶ月半。
『オイラです!』 :父親の、むーさい。生後だいぶ経つ。
「嫁です!」 :母親の、みーさん。生後だいぶ経つ。
〜こんな展開! :前記父が、前記母に対して語っている、物語。
その他は、通常の描写とか、父母の会話とか。
----------------
〜まずは前日までのあらすじね。サイトには、「総合プロデユーサー 夏元先生」の文字。
〜KZK48を、期間限定で結成することになった。第一次選抜の結果は再来週。
〜動画のランキングを久々に見てみると、『おお! 7位まで上がってる!』驚く、むーさいことオイラ。
〜「すごーい!」と、嫁のみーさん。
〜西武池袋「戦」の時は、ランキング100位以下だったのに
〜「さすが特別賞! やったね! 賞の効果ってすごいんだね!」と、嫁が喜んでいる。
〜とはいえ、一抹の不安もある。
〜これまでは、息子のむーさん、嫁のみーさん、みーさんの母と妹、そしてオイラの5人のユニットでやってきた「ムーズ」。
〜この5人全員が、選抜に残れるのか? という問題だ。
〜むーさんは、たまに、目で人を、ちらりと追うようになった。赤ん坊の成長は速い。
〜そして、練習なんかもしながら、あっという間に、2週間が経過した。
〜お昼の12:00に、特設HPで、選抜について大々的に発表があるらしい。
〜お昼前には、おかなん達が来て、お昼を準備して、HPへのリンクをポチッとしたら……
〜『サイトに繋がらないよ』
「あはははは」
アクセスが集中していたんだ。
〜『ちょ! 運営さん! もっと強いサーバーを!』
〜5分ほど待ってから、再度リンクをクリックしたら、今度は表示された。
〜<KZK48、選抜の発表!>
〜そう、サイトにデデーン! と出ている。
〜<最終通過メンバーは、約48人(予定)!>
〜「けっこういるね」と、嫁。
〜<最終通過メンバーは、KZK48発足初ライブで披露!>
〜<本日夜23:59までの間に、一次突破ファミリーには電話連絡が行きますので、要チェック!>
『まぁ、そんな感じかな。普通は、受賞結果は、裏で先に聞かされてたりしそうだもんね』
『内定を通知して――辞退した人は候補から外して――とかの裏処理もあるから、WEBで全員を発表、とはいかない』
若干難しめの説明を嫁に向かって展開したけど、ヒゲは触ってこなかった。
この位ならば大丈夫、難しくないっぽい。
〜『マジ? 電話かかってくるかも? 電話チェック! 今日はお家で待機しとかないと!』
〜『電話の受話器外れて無い? 大丈夫?』あたふたするオイラ。
「えー! 家電にかかってくるの?」と嫁。
〜『どっちに登録したっけ! オイラの携帯? 家電? 両方記載してエントリーした気がする!』
〜「じゃあ、どっちかに電話くるかもね」
〜『携帯、窓際に置いておかないと!!』
〜「あははは! 電波悪いもんね!」
僕らが住むマンションは、東京なのに、NTT Docomoの電波が入らない、謎マンションなんだ。
「外に出ると、電波バリ3になるのにね(笑)」
『家に入った途端にバッテンになるっていう、謎仕様(笑)』
さらに謎なのは、AUやSoftBankの携帯なら、電波が室内に入るという。
NTTさんにお願いして、「室内アンテナ」あるいは「基地局の増設」を頼んだ事があるけど、断られた。
けんもほろろに「増設の予定はありません」とピシャリだった。
人口カバー率99%以上とするなら、オイラ達は1%の方に入っている?
それとも、室内は日本ではないという統計なのか?
まあ、そんな事情があるので、嫁は「携帯を窓際」のネタに大ウケしたわけだ。
〜電波が入る窓際に携帯をおいて、マナーモード解除。音量設定をあげる。
〜着信音は、ドラクエの「レベルアップ音」にしてある。
〜「まさにそう! 電話かかってきたら、レベルアップだよね!」
〜そして……
〜『はっ! レベルが来た!』
「あはははは」
『フヒヒ! レベルは来るものじゃないよね(笑)』
〜オイラは、慌てながら携帯をポチッと操作する。
〜「むーさいさんのお宅ですか?」と、電話口の人。キター!!!
〜「先日、保険役場からの資料請求ありがとうございました。夕日生命の梨本(全部仮名)です」
〜『え? あ、ああ。はい……』
〜「お子さんの教育保険の件で、お電話させて頂きました」と、電話口の保険会社の人。
〜このタイミングでっ!
〜『すみません。今日は立て込んでいるので……、電話は明日以降に……』
〜「承知しました。失礼致します」 ツーツーツー
〜びっくりさせやがって!
〜「お茶、入れてくるねー」と、嫁のみーさんが気を使ってくれる。
〜◆
〜しばらくして、家電がプルルルッと来た!
〜ワン切り!!
「あははは」
〜なんだよ! このタイミングで、間違い電話かよ!
〜しょうがないので、家族みんなで、お昼ごはんを食べることにした。
「まだ食べてなかったんだ(笑)」
『電話が来るのをまってたんだよ(笑)』
〜嫁のお母様とかは妹さんとかは、みんな、息子のむーさんに首ったけ。
〜今のむーさんは、縦抱っこしないと泣く。
〜お昼を食べて、夕方14:30位になった頃。
「あははは! 夕方!」
『謎の時間帯、夕方14:30(笑)』
まぁ、明らかにお昼だよね。14:30は。
〜「お昼の」14:30頃にかかってきた家電に出る。
〜「ええと、ムーズさんのお宅で? 事務局でございます」
〜きた! 今度こそ!
〜「ムーズさんの、選抜結果なんですが……」
〜続く
「続いちゃった!(笑)」と嫁。
発表までのドキドキ・ワクワク感で、引きにしようと思ったんだ。
『でも、モタモタやってると、尺が足りないな。26話で終わるから、そろそろ巻きを入れないと』
テレビアニメの半年分の26話を目安にしようと、勝手に心の中で思っていたんだ。
「えー! 26話で終われるのー?」
『わかんない(笑)』
「第二期シリーズはあるのー?」
『どうかなあ(笑)』
正直、そんな先の所まで、ストーリーをコントロール出来る自信がないですよ(苦笑)
そもそも、全部アドリブでやってるんだから。
<続く>
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます