[Day008][20]話の継ぎ穂、一応作ってみた

<<おぎゃあああ>> :息子の、むーさん。生後2ヶ月半。

『オイラです!』   :父親の、むーさい。生後だいぶ経つ。

「嫁です!」     :母親の、みーさん。生後だいぶ経つ。

 〜こんな展開!   :前記父が、前記母に対して語っている、物語。

 その他は、通常の描写とか、父母の会話とか。

----------------


『じゃあ、第20話ねー』と、むーさいこと、オイラ。


 〜「栄えある1位は!」

 〜ドルルルルルルルー!


 〜「今まで有名じゃなかった、あのグループ!」


「だから、名前!(笑)」と、嫁のみーさん。


 〜「そして今回は、特別賞があります。それは」

 〜「○○にお住まいの、ムーズ!」


「住んでる場所が割れたwww」

『西東京ぐらいにしておこうか(笑)』


 〜「西武池袋戦を勝ち抜いた、ムーズ!」


 〜「凄いじゃん!」と、嫁ははしゃぎ始めた。

 〜『おかなん達――は、電車に乗っているだろうから、後でLINEでお伝えということで』

 〜表彰台に呼ばれた、息子のむーさん、みーさんこと嫁、むーさいことオイラ。緊張だ!

 〜感想を聞かれてモゴモゴ答えるオイラ。

 〜みーさんは、澱みなく感想を答える。

 〜「いろいろ、始めてで大変でしたが、特別賞なんて素敵な賞を頂けて、感激です! ありがとうございます!」


 〜おめでとう! のコールが会場から沸き起こる。


 〜で、イベントは解散。

 〜帰り際にも、参加したファミリーアイドル達の間で、「おめでとうございます!」みたいな和気あいあいが。

 〜大抵は家族連れなので、華やかなやつ、というよりも、井戸端会議にちかいファミリー感。

 〜そして、電車にのって帰る。


「大泉学園の、あの嫌なグループは入賞しなかったの?」

『まぁ、そういうことだね』


 〜そして、そのグループ、”ヤナーズ”家族に丁度出くわした。


 〜ヤナーズの面々は何も言わず、「ふんっ!」て感じで違う方向に行ってしまった。


 〜「くやしいでしょうに」と、みーさん。

 〜『なんでうちらを拉致ったか、わかんないんだけどね』と、オイラ。


 〜そこへ、今回のファミリーアイドルイベントのプロデューサーがやってきた。

 

 〜「ムーズのお三方ですよね」

 〜そう、話しかけてきて下さった。恐縮するオイラ。嫁と息子は平常通り。


 〜プロデューサさん曰く……

 〜「今回のムーズのパフォーマンスは素晴らしかった。正直、ベスト3に入っててもよかった」

 〜「でも、ここだけの話、ランクインさせられない事情があった」

 〜「規定曲の”パーフェクトむーさん”が、ダンスは素晴らしかったけど、あれは、オリラジの曲なのでその部分で、権利的にランクインは躊躇された」

 〜「で、まだ内緒にしていて欲しいんだけど、今後しばらくしたら、ビックなサプライズ情報が待っている」


 〜『そ、そうなんですか!?』

 〜驚いたオイラが、嫁のみーさんの方をみると、みーさんは、プロデューサーさんのあごヒゲを気にしている。

 〜まるで、「ヒゲの人は小難しいことを言う」みたいな顔で。


 〜オイラも、プロデューサーさんと真面目にお話してたら、ヒゲが伸びてきたので、挨拶をして帰る。


 〜駅への歩く道で、自分のヒゲは、徐々に短くなっていく。


 〜「お家帰って、お風呂入って、ゆっくりしようね」と、嫁が言い、僕らは駅へと吸い込まれた。



『第20話終了でした』


「いえー」とみーさん。 パチパチパチ!


「むーさんの可愛さが、勝ったね!」

『家族フィルター、入ってるけどね(笑)』


<続く>

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る