[Day008][19]なんか、描写量が増えてきたぞ?
<<おぎゃあああ>> :息子の、むーさん。生後2ヶ月半。
『オイラです!』 :父親の、むーさい。生後だいぶ経つ。
「嫁です!」 :母親の、みーさん。生後だいぶ経つ。
〜こんな展開! :前記父が、前記母に対して語っている、物語。
その他は、通常の描写とか、父母の会話とか。
----------------
さて、今日は、第19話からだ。
『じゃあ、今日の分ね』と、むーさいことオイラ。
「あいよー」
今日の嫁は、ちょっと眠たそうにしている。
〜ヒップホップのグループのパフォーンスが気になるけど、むーさんのミルクやおしめ換えに行かないと。
「おしめの謎も、説明しないとね」
『あ、そうだね』
〜全力で踊ったオイラ達はみんな、肩で息をしながら「がんばったね!」と、お互いを励ました。
〜当然、着替えの場所は男女別。
〜息子のむーさんを女性陣3人に預けて、オイラは男性用の着替えブースに行く。
〜明らかに女性用ブースよりも雑な感じであてがわれた小部屋には、出番が終わった他のファミリーの男性陣が、着替えながら談笑していた。
〜「あんたのとこ、なかなか良かったねー」的な。少しだけ雑談に混じる。
〜でも、着替えにモタモタと時間かけると、部屋が満杯になっちゃう。パパっと着替えて、着替え用ブースを後にした。
〜合流地点に移動して、みんなよりも先に到着できた。
〜女性陣3人組が、息子のむーさんを連れてやってきた。むーさんを、嫁のみーさんが抱っこしてる。
〜「おむつがあきらかにムーニーじゃないんだけど? どういうこと?」
〜合流するなり、早速、みーさんにそう聞かれた。
〜「さっきはバタバタしてたけど、教えてくれない?」
〜『ええと、ここじゃちょっと。順位の結果発表までの時間で、ご飯でも食べながら話すよ』
〜「じゃあ、階段降りたところにマクドナルドがあったよね」
ビックサイトの緩やかな階段を下りた所の右手側にある、あのマクドナルドだ。
実際にビックサイトに行った事のある方なら、ご存知かもしれない。
〜マクドナルドで各自、セットを注文して席につく。
〜『実は、拉致られまして』
〜「は? どういうこと?」と、ビックリした表情のみーさん一同。そりゃそうだよね。
〜『いや、気がついたら、どこかわからない倉庫みたいなところにいてさ」
〜「なにそれ! 犯罪じゃないの!」と、みーさんのお母さん(おかなん)は激怒。
〜「むーさんは、大丈夫だったの?」と、みーさんの妹さんは心配。
〜『なんか、結果オーライで大丈夫だったよ』と、笑いながらオイラ。
「ははははは」と嫁。
〜結果オーライだからいいけど、地区大会のあの嫌な家族には、さらに子供がいたらしく。
〜「子供が拉致なんて行動取れるのー?」とみーさん。
〜『それが、明らかに10代後半でさ』
〜「そういうのがダンスバトルに出たほうが?」
〜『それは相手の家族の基準だからね』と、笑いながら、相手の家族を擁護するオイラ。
〜『もう一つの仮説としては、年齢が行き過ぎてファミリーアイドルに興味ないのかも。思春期は、自分のやりたいことをやるわけで』
〜「なるほど。とにかくよかったね」とみーさん。
〜「しかし、よく会場にまた入ってこれたね。入館パス、置き忘れてたでしょ?」
〜『――実は、かくかくしかじかでさ――』
〜オイラは、2位のヒップホップ系チームの少女に、顔パスで通してもらった話をした。
〜「ああ! それでさっき、すれ違いざまにペコっとお辞儀してたんだ! じゃあもっと相手のパフォーマンスも見てればよかったのに!」
〜『いやいや、でも、むーさんのおむつ換えもあったしさ」
〜そんな感じで、マクドナルドでしゃべっていたオイラ達。時間も経過して、他のチームの演目も終了する位の時刻になった。
〜ボチボチ、結果発表の会場へと移動しておこう、という話になった。
〜ここで、おかなんが大分そわそわしだした。
〜自宅のにゃんこ達が気になっているんだろう(笑)
〜『おかなんは、先に帰っとく?』とオイラ。
〜「だって、発表はこれからだよ?」とおかなん。
〜『いいよ、発表は僕らが聞けるし』
〜そんな軽い感じで応答しておいた。いつも参加している、デザイン・フェスタの帰りの時みたいな感じで。
〜おかなんは帰った。
〜妹さんも、一緒に帰った。「うちでのんびりしたい。むーさんと会えたし」と言って。
「ははははは」と、嫁。
むーさんは、寝ている。
〜結果的に、オイラ、嫁のミーさん、息子のむーさんの3人が残った。
〜会場に戻ると、着替えが終わった沢山のファミリーアイドル達がいて。ヒップホップのグループとかも。軽く挨拶をする。
〜ヒップホップグループの女の子に、「2曲目の前は、会場に入れてくれて助かりました」とお礼をすると、
〜「いえいえ。間に合ってよかったね」と笑顔で返ってきた。
〜僕らが3人に減っているのに気づいた彼女は、
〜「あれ? お二人ほど帰った?」と聞いてきたので、にゃんこのお世話の為に2人帰った事を伝える。
〜「うちにも、犬がいるんですよー」なんて爽やかに微笑む、その女の子。
『マカロンとかが家にありそうだよね』
「ブルジョワwww」
〜発表会場でかかっていたBGMが変わった。
〜「お疲れ様でした、大盛況な第一回ファミリーアイドルダンスバトル!」と、MCが入る。
〜途中でゲストコメンテーターの(長)話が入って、
〜「それでは、発表を!」と部屋が暗転。サーチライトがぶわー!
〜ドラムロールドルルルルルルル!
〜では、「3位から順に発表します!」
〜「第3位、なんとかかんとか!」
「名前覚えてないのwwww」
『覚えてないよー(笑)』
〜ヒップホップの、あのチームだ。
正直、固有名詞どころの状態じゃないんだ。
常にアドリブなんだから(苦笑)
〜「2位! 前回優勝チームである、どこどこ!」
「え? 第2回だったの?」
『あ!』
そうだった、これが初の大会なんだった。
「別の大会とか?」
『かもね!』
〜さて、順位が前回(別大会?)から一個ずつ下にずれてるから、今回の1位は、誰だろうね。
〜「栄えある、1位は!」
『はいー、ここで引きー』
「えー!」と、嫁のみーさん。
これだけ尺を使って、まだ発表が終わらないという(笑)
<続く>
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます