[Day005][11]乗車マナーに、気をつけて

【用例】

<<おぎゃあああ>> :息子の、むーさん。生後2ヶ月半。

『オイラです!』   :父親の、むーさい。生後だいぶ経つ。

「嫁です!」     :母親の、みーさん。生後だいぶ経つ。

 ~こんな展開!   :前記父が、前記母に対して語っている、物語。

 その他は、通常の描写とか、父母の会話とか。

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<<ンフー!>>

息子のむーさんが、寝言を言った!

凄い勢いでベビーベッドの方を向くオイラは、父親のむーさい。

「最近、しゃべる内容増えてきたんだよ」と、母親のみーさん。


そのうち、認識できる言葉を発するんじゃないかと、ドキドキするオイラ。


正直、先が楽しみだったりする。

特に特徴ない感想だけど、やっぱり楽しみ。


それはそれとして、メグライブの第11話だ。

かなり成立条件が厳しくなっている。


ええい! ぶっつけだ! 話しているうちに何とかなるだろ!


 ~地区予選は、大泉学園で行われることになった。


「近っ!」と、嫁のみーさん。

絵として想像しながらじゃないと、話を進められないんだよ、オイラは。


 ~駅前には、イベント参加者と思われるファミリーでごった返している。

 ~あの、ラムちゃんとか、ジョーとかの所に。


「あそこ、そんなに人が居るスペース無かったよね?」

『あっ、そうだった』


少し、地元ローカルネタの説明が必要だろう。


大泉学園駅は、東映のお膝元で、ちょっと離れた所に、東映の撮影スタジオなんかがあったりする。

仮面ライダー電王の「ホンモノ」がやってくるってんで、そっち系が好きな方には、有名な場所だったりするらしい。


「後楽園で僕と握手!」も、ホンモノかもだけど、

大泉学園は、撮影スタジオだからね。

ポージングの仕草で、本物だと分かるらしい。(嫁情報)

さて、話を戻そう。


大泉学園駅前は、この間再開発されて、結構立派なショッピングモールが出来た。ジュンク堂なんかも入っているから、本カテゴリに居るオイラへの請求力も結構ある。

といっても、文芸じゃなくて、雑誌とか、専門書とかだけどね。買うのは。


そのモールの下には、三角形デルタ地帯になった小さなスペースがあり、ここに、アニメキャラの銅像が建っているんだ。

ラムちゃん、あしたのジョー、アトム、etc。


そして、そのスペースには、大人数を収容するキャパなんてあるわけがない。

咄嗟においらは、話の筋を切り替えた。


 ~あっ、駅前には、長椅子が置いてあって、ここで受付をするんだ。

 ~実際のイベントは、東映のスタジオさんをお借りして行われる。


ごまかした! ホントにお借りできるシステムかどうかは謎。

スタジオの大きさも、入ったことないから不明。


 ~受付に並んでいると、別の5人家族が、列の前方に割り込んできた!

 ~「ちょっと! 横入りしないでください!」と、おこな嫁。

 ~横入りしてきた家族のうち、お母さんと思われる女性が、反論してきた。

 ~「なに、あんたたち、ムーズでしょ。ランキング110位の」

 ~「うぐっ」

 ~「結局、この世は実力なのよ! ランキング10位のあたしたちに順番を譲るのが、当然ってものよ」

 ~ううう~! ムカムカ

 ~『まあ、面倒だし、争わないほうがいいよ』と、嫁をなだめるオイラ。

 ~でも、イライラはしている。

 ~その横入り家族は、実は、今日朝の電車で、ちらっと見かけていたんだ。

 ~電車の乗り降り口付近を占拠して、他の乗客が乗れずに困っている光景を。


「うわー! 人として最低!」と、嫁のみーさん。

『だよね』と、オイラ。


 ~でも、人格と、アイドルとしての実力は別。現にうちらは110位、あの横入り達は10位だ。


なんとなく、因縁を持つ相手を登場させてみたんだ。


 ~「いいよ、私達は、マナーにのっとって、正々堂々と行きましょう? この地区大会も」

 ~そう、おかなん(嫁の母親)が言ってくれた。

 ~にわかに落ち着く僕ら。さて、会場の東映スタジオに移動だ!


 ~徒歩で! あるいは、タクシーで!


「タクシーとか(笑)」と、嫁。


嫁はアクティブな子で、ちょっとした距離でも平気で歩く。

2011年の東北関東大震災の時も、電車が止まったのをものともせず、オイラは嫁の職場まで徒歩で迎えに行って、勝どきから池袋あたりまで、3時間位かけて、二人で歩いて返って来た。当時、オイラは池袋に住んでいたからだ。

嫁の職場の人には、「車じゃなくて、徒歩www」と笑われたらしいけど。

自転車だって、平気で1時間ぐらいかけて、遠くのスーパーで300円くらいのシャンプーを買ってくる。正直、出来た嫁でオイラは助かっている。


そんな嫁なので、正直、東映スタジオまでの距離なんて、余裕で徒歩で歩けちゃうわけだ。


『ほら、でも、今はむーさんを、抱っこ紐で連れているわけだし』

「あ、そうだね(笑)」


結構、リアルな移動手段の話で、第11話はなんとかクリアした。











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