[Day004][08]Siriも、やっぱり人工知能

【用例】

<<おぎゃあああ>> :息子の、むーさん。生後2ヶ月半。

『オイラです!』   :父親の、むーさい。生後だいぶ経つ。

「嫁です!」     :母親の、みーさん。生後だいぶ経つ。

 〜こんな展開!   :前記父が、前記母に対して語っている、物語。

 その他は、通常の描写とか、父母の会話とか。

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さて、メグライブの第8話だ。

「赤ん坊に歌詞を作らせる」という、自分で振った無理難題に、そろそろ結着を付けなければならない。


生後2ヶ月半の赤ん坊、むーさんは、ベビーベッドで寝入る所。右手によだれふきのガーゼを掴んで、<<はうー>>って言ってる。

結構、握力の強い子。なのに、キリンさんのモフモフ人形とか、ラトルとかは、全く握らない。とにかくオイラの髪の毛とか、ガーゼをつかむ。そんな子。


電気を小玉だけにした暗がりの中、そんなむーさんを見て、ちょっと前の出来事を、ちらっと思い出した。


嫁の友達の女の子が、出産祝いも兼ねて、この家に遊びに来た時の光景だ。

その友達は、オイラの友達でもあるけど。


3歳位の男の子を連れてきたんだ。

iPhoneのアプリで遊んでいた。 Siriになりきって、息子の質問に回答する遊び。


それだ!


 〜曲は人工知能に作ってもらった。次は、歌詞だ。

 〜オイラの手持ちのiPhoneには、Siriが入っている。


「尻?」嫁のみーさんはそう言って、オイラの尻を触ろうとしてくる。

『ちがうよ! Siriだよ!』と拒否。

アクセントが違うでしょうが(笑)


 〜むーさんは、最近沢山しゃべるようになった。

 〜そのしゃべりをSiriに聞かせて、それに対する回答を、そのまま歌詞にするんだ。


曲も人工知能の補助で作ったから、これなら、歌詞も人工知能の補助で作れることになるし、現実に可能! ナイスオイラ!


「えー、どんな感じの歌詞になるの?」

 〜じゃあ、やってみるね。


あ、若干メタったな。まあいいや。


 〜<<はうー>>しつもんが理解できません

 〜<<はうー>>しつもんが理解できません

 〜<<はうー>>しつもんが理解できません

 〜<<あかー>>そうです、赤いですね


 〜<<はぁーい>>しつもんが理解できません

 〜<<はぁーい>>しつもんが理解できません

 〜<<はぁーい>>しつもんが理解できません

 〜<<あふー>>その気持ち、よくわかります


 〜<<はうー>>しつもんが理解できません

 〜<<はうー>>しつもんが理解できません

 〜<<はうー>>しつもんが理解できません

 〜<<ぴゃーん>>そんなに、おどろかないでください


 〜<<はうー>>しつもんが理解できません

 〜<<はうー>>しつもんが理解できません

 〜<<はうー>>しつもんが理解できません

 〜<<あかー>>そうです、赤いですね


「あははははははは!」大爆笑する、嫁のみーさん。

こういう、シンプルなやつの方が、ツボにはまる率が高いように思う。

ちなみに、オイラがSiriを使った事がないのは、秘密だ。

iPhoneアプリを作ってた頃は、稼働確認用に使ってたけど。


即興でSiri風味に作った曲は、ブレイクビーツテクノのような構成になった。

大学時代に、プロディジーとかを聴いていた影響が、今出た。

多分、この話を嫁にすると、「またヒゲ伸びた?」と言われると分かっているから、あえて口にしないことにする。


『いい感じの曲になったでしょ?』

「なんか規則的!」

『三拍子のリズムな』

「(爆笑)そうです! 赤いですね!」

『ふひひ、気づいたか(笑)四拍子だよね』


オイラの中では、3回同じフレーズが続く所を、ワルツっぽく感じたんだよ。

ただ、嫁の指摘の通り、それだと4つ目のフレーズが何者? ってことになる。


しかし、なんとかお題、クリアできたんじゃね?

これなら、むーさんが作った歌詞ってことでいいでしょう。

尻の、いや、Siriの力を借りたけどな。ありがとう!


 〜こうして、曲と歌詞が揃った! 次は、踊りの振りつけだね! 続くっ!


うむうむ。前回が曲、今回で歌詞、次回で振り付け。

いい感じで話の振り分けができてるぞ!


完全に偶然の産物だけど!

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