[Day004][07]赤ん坊に、作詞をさせろって?

【用例】

<<おぎゃあああ>> :息子の、むーさん。生後2ヶ月半。

『オイラです!』   :父親の、むーさい。生後だいぶ経つ。

「嫁です!」     :母親の、みーさん。生後だいぶ経つ。

 〜こんな展開!   :前記父が、前記母に対して語っている、物語。

 その他は、通常の描写とか、父母の会話とか。

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会社の昼休み。

むーさいこと、オイラは、Twitterをチェックしていた。


その時に思いついた事。

『息子のむーさんで、ガンダムをやればいいんじゃね?』


なんでそんなことを思いついたか。それは簡単。

早くも、「ファミリーアイドル」という設定での即興話を続けるのに、限界を感じていたからだ。


昨夜口走ってしまった予告編の、「むーさん、作詞する!」ってのが、

凄まじい縛りになっている。


だって、生後2ヶ月半の赤ん坊だよ?

どうやって作詞すればいいんだよ。


自分で言ってしまった事とはいえ、ハードルの高さにげんなりしていた。

そんな中、違うアイデアが出てきちゃったら、そっちに飛びつきたくもなるでしょう。


そして、むーさん(生後2ヶ月半の息子)をモビルスーツに見立てると、かなりカオスな設定になる。


なんせ、パイロットである、父親のむーさい(オイラ)の方が、モビルスーツである息子のむーさんよりも、明らかにでかい。

「スーツ」の概念が、おかしなことになる。

こっちの方が、オイラはときめく!


そんな腹案を持って帰宅したオイラ。


いつものように夕飯を食べ、息子のむーさんをお風呂に入れ、寝かしつけをし、入れ替わりでお風呂中の嫁を待つ。


やってきた嫁が布団に横になって早々、言い出した。

「はい。じゃあ、メグライブの7話ね!」


……お話の変更は出来なさそうだ。


『わ、わかったよ』と、むーさいことオイラ。

「さて、どうやって作詞するのかなー。楽しみ!」と、嫁のみーさん。


完全ノープランの、整合性取りが始まった。


 〜さて、西武池袋「戦」にエントリーするには、2曲必要なことが分かった、アタシ達ムーズ。

 〜歌詞もだけど、曲だって必要!

 〜なので、まずは曲を作ることにした!


「え? 歌詞は後回し?」と、嫁のみーさん。

『そう。曲から作るタイプなんだよ、うちらは』と、むーさいことオイラ。


 〜曲は、人工知能が作ってくれるサービスがあるから、それを利用!


おお! 即興で、なかなかのひらめきが来た!

自動なら、むーさんを操って、作曲ボタンをクリックさせるだけ。

実際に行動可能だ!


 〜楽しい曲だとか、速い曲だとか、パラメータ指定で自動で曲を作ってくれるんだ!


人工知能についてウォッチしているオイラが、この方向に舵をきるのは当然!


 〜ただし、人工知能による作曲サービスによって制作された楽曲についての著作権の帰属は……


「ちょっと! ヒゲ伸びてる?」

嫁のみーさんが、お話を中断して、オイラのヒゲを触る。


あ、そうだった。

無精ヒゲが生えている「むーさい状態」の時は、小難しい事を言い出す、という設定に、昨日決定したんだっけ。


『お、おう。今伸びたよ。にょりにょりと!』と、オイラ。

「えー! 言うと伸びるんだ!」と、嫁。


……また、変な属性が追加されてしまった。

ヒゲが伸びている時は小難しい事を言う、ってだけじゃなくて、

小難しい事を言うと、どんどんとヒゲが伸びる、という属性が追加された。

うひー!


人工知能が創作した曲の著作権の帰属については、省略するか。

結局、プラットフォームの意向次第だもんな。

こないだチェックした某プラットフォームは、曲の著作権は、プラットフォームに帰属するって、ライセンス条項に書いてあったけど、

もしかして、著作権フリーの、気前の良いプラットフォームも、探せばあるかもしれないし。


 〜ええと、とにかく、人工知能に曲を作ってもらった!

 〜さて、作詞をどうしよう! 続くっ!


「えーー! そこで終わり?」と、驚く嫁のみーさん。

『そそ。次回が気になるヒキってやつだねー』と、オイラ。

「ドラゴンボールと同じじゃん!」

『はあああああああああ! って気合いだけで30分持たせる、あれね』

「それそれ!」


尺とか、いろんな都合で、そういうのは必要なんだよ!

そう思ったオイラ。


最後に、嫁が言った事。

「その気合いで、ヒゲを伸ばしたのー?」


……

 はああああああああ! と、気合いでヒゲを伸ばし、

 それに比例して、小難しい事を言い出すようになる、むさいオイラか。

 謎のキャラ設定だ(笑)

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