[Day003][05]敵を出すよね、大抵は


さて、第5話だ。今日の2本め。


 〜あっという間に4人に増えたムーズ。

 〜でも、もう一人、いたよね? むーさんに会いたくてしょうがない人が。

 〜そう、妹さん!


嫁には、妹がいて、それはもう、息子のむーさんを可愛がってくれているんだ。


 〜おかなん(嫁の母)と一緒に遊びにきた妹さんは、やっぱり、ムーズに加入するおとになった。

 〜最初は、人前に出るのが恥ずかしいと言っていたけど、むーさんに会う機会が増える欲求には勝てなかったようだ。


「あんなにむーさん好きになるとはね!」

『ほんと。ありがたいよねー』


さて、ネタが無いからといって、あっという間に5人に増えたムーズ。

その先をどうしよう。

まさか、某グザイルみたいに無限増殖させるわけにもいかないし。


は! そうだ。

物語といえば、敵だよね? 敵。


敵を出せばいいんだ?


でも、ファミリーアイドルで、敵?

まあ、オーソドックスに、ダンスコンテストとか?


いつものオイラなら、ベタすぎて却下するような展開だけど、お話の転がしにこだわっている余裕なんてない。なんせ、即興で朗読してるんだから。


 〜じゃあ、ダンスを動画にとって、ネットにあげてみよう!

 〜カメラは、これでいいよね。曲は、うん、スマホで再生すればいいよね。

 〜1回、録画してみるね!

 〜はい! シュシュシュシュシュシュ!

 〜(むーさんのカンフーぽい動き。嫁のみーさんが操っている)

 〜残りのメンツは、それに適当に合わせる。

 〜よし、撮影できた。ネットにアップするよー!


 〜「あっ! ここ見て! ここ!」みーさんが言い出した。

 〜『なになに?』と、オイラを中心にパソコンの画面を覗き込む。

 〜画面に載っていたのは、ファミリーアイドル、ダンスコンテスト開催のお知らせ

 〜上位チームは、ニコニコ超会議でライブイベント!

 〜「すごい!」と嫁が歓声を上げた。


「えー? ダンスコンテストー?」

現実の世界の嫁は、そんな感じでニヤニヤしている。

ちゃんと風呂敷を畳めるのー? とでも言いたげだ。


そんなの、わかんないよ(笑)

ぶっつけでやってるんだから。

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