Sequence5 教育の父

子どもの聖書エミールを執筆したルソーだが、彼れは思想家であり、実行はしなかった。

しかし、ルソーの思想を実現した人物が登場する。


ペスタロッチだ。


彼は、大学を卒業後、「社会改良家」として活動を開始する。

社会を改良、改革するためには「人間の内的変革」が必要であると唱え、その過程でルソーの思想を実行、実現する。


この行動力こそが、「教育の父」と呼ばれた動機の一つといえよう。


彼はノイホーフという場所に、生産労働実験学校を創造する。

そこに集められた子どもたちは、経験主義の授業が行われる。


例えば、実際に畑を耕し、作物を作る。

例えば、ニワトリを飼育し、動物の育て方を知る。

そういった「活動」を行ったのだ。


しかし、限度を知らない子どもたちは、近くの家にいたずらなどを行い、

次第にペスタロッチらはその土地にいることができなくなってしまった。


仕方なく彼は学校を辞め、「隠者の夕暮れ」という本を執筆。

その中には経験主義・活動主義の主張をしている。


やってはみたが、初めてなのでやり方がわからなかった。

しかし、経験主義の考え方は少なからず子どもたちに良い影響を与え、

決して間違いではないことが証明されたのである。

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