第13話;友達リスト

 とある週末、南は朝一番に掛かって来た電話に起こされた。声の主は雛だ。一緒に食事しようと言う。

 以前交わした約束でもあり、予定もない南は快諾し、いつもの集合場所とは違うレストランで会う事にした。


 夕方になり、雛と会う時間が迫る。それでも博史に宛てる返信が思いつかず、南は外に出た。


 約束の場所には、これまた雛が先に来ていた。料理教室には、どうやら相手してくれる人がいないようだ。

 雛も雛で、教室で友達を作ろうとは思っていない。いつもの4人が良いのだ。


「あっ!南~。待ってたよ~。」

「どうしたの?遅刻魔のヒナが、最近、いつも早く来てるね?」

「へっへ~。早く南に会いたくて…。」

「何か、恥ずかしいな。ヒナがそんな事言うなんて。」

「さっ!座って、座って!」


 雛が腕を引っ張り、南を席に着かせる。


 2人は先日の事には触れず、楽しい食事と何気ない会話を交わした。

 しかし食後のコーヒーを飲んでいる時、雛が遂に話題に触れた。


「香の事だけど…」


 残念だが、香はまだ怒っているらしい。

 雛は、香の態度は異常だと伝えた。早く、いつもの彼女に戻って欲しいのだ。

 興奮はしなかったものの、それでも香は頑なな態度を取った。


 雛は、そんな香が気に食わない。甘えられない事が嫌な訳ではなく、過去に固着する香が嫌いな訳でもなく、ただ、いつもの4人に戻りたかった。

 香は以前、会社に友人が出来たと話していた。雛からすれば、彼女は4人の輪から離れようとしているのだ。


「香は、どうして怒ってるんだろうね?」


 雛が、素朴な疑問を口にする。事情を知る人からすれば、無知な質問だ。

 南は、2つの国の話を教えた。知る限りの事を伝え、自分の思いも少し漏らした。


「でも、それは昔の話でしょ?私達には関係ないじゃん…。」


 雛も彼女なりの答えを返した。無関心を装ったものではない、素直な気持ちだ。


 雛にも内戦の苦悩がない。昔から裕福な一家は、戦時には疎開していた。父親には兄弟が多いが、仲が悪く疎遠だ。身内と言える人は両親と祖父母程度で、彼らは内戦の暗い過去を持っていない。幼い時に聞かされた話もなければ、考えさせられる経験もない。

 雛は、戦争とは無縁なのだ。


 しかし南はそんな雛の答えを、核心的なものだとも思った。麗那が言うように自分達の世代は、過去を背負う必要も、振り回される筋合いもないのだ。

 だが、雛の答えは香に通じない。『何も知らないくせに』と一蹴されるだけだ。


「香は、雛の答えは望んでいないと思う…。」


 南は厳しい声でそう言ったが、雛には、香の態度が分からない。南の言葉も飲み込めない。


「香には…私達にはない経験があるんだよ。何の苦労も知らない私達が、間違っているとは言えないよ。」


 南は雛に語りながら、自分にも言い聞かせた。

 割り切って言うと、香が間違っていると糾弾したかった。でもそれは、事情を知らない者の勝手な言い分だ。


「私…それでも、香りは間違ってると思う…。」


 少し黙っていた雛が、大きな声で断言した。彼女の心に出来た覚悟が、声を大きくさせた。


「私、勉強する!それで、香が間違っている事をキチンと説明出来るようになる!今の私が何も知らないなら、色々勉強する!どうして香が間違っているのか、教えてあげれるようになる!」


 雛が、珍しくしっかりした意見を述べた。南は、彼女の気持ちを聞き取った。

 しかし、それで本当に香を説得出来るか分からない。勉強と言っても、何をどうすれば良いのか検討もつかない。教科書を買って勉強したとしても、それが香に通じるとは思えなかった。

 香も勉強をして、今の意見を持った訳ではない。経験がそうさせたのだ。教科書を開くだけの人間と実体験をした人間では、根本的に大きな違いがあるのだ。


「そんな事、叶うのかな…?」


 南が、否定的な意見を返す。


「大丈夫!私、一生懸命勉強する!」


 吹っ切れたのか、やはりまだ何も分かっていないのか…。雛は、いつもの調子でそう答えた。


「…そうだね?頑張ろ!」


 その声に、南も吹っ切れた気がした。

 そして、博史からの返信を思い出した。彼は曖昧な返事をくれたのではなく、キチンと道を示してくれた気がする。

 何を勉強しようとも、何を植え付けられようとも、多分…雛は雛のままなのだ。だから自分も、雛のようになれば良いと考えた。



 2人は店を出て、辺りを少し散歩した。早めの夕食を取ったので、時間に余裕はある。


 散歩道は学生時代にも歩いていた通りで、2人はそこを懐かしんだ。


「何も変わってないね?この道…。」

「そりゃそうだよ。今年卒業したばかりなんだから、何も変わってないよ。」


 懐かしさを感じない南に対して、その頃が忘れられない雛には、遠い昔の記憶に思えた。あの頃と何も変わらない街並みに感謝した。


「あっ!あそこの本屋に、ちょっと寄ってみよ!?」


 書店がある事を思い出した雛が、南の袖を引っ張り店に向う。


「ここで、歴史の本でも探そうよ?」

「……。」


 南は考えた。雛は、やっぱり何も分かってない。

 それでも雛は、彼女なりに一生懸命だ。内戦の背景を知る事で、香の事を少しでも分かってやれる気がしていた。


「この本どうだろ?」


 雛は、とある本を棚から抜き出した。題目は『戦争の声』と言うもので、本の紹介には、戦争を体験した人達の経験や思いなどを、インタビュー形式で書いたものだと書かれている。

 南は、雛の選択に驚いた。雛がてっきり、年表や勢力図などが記された解説書を探すものだと考えたからだ。

 しかしそれでは、人の声は聞こえない。博史や美緒、香のような事情を持つ人の声など、教科書のような本には載っていないのだ。

 南は、選んだ本は正しいと返事し、自分が読むべき本を探した。


「あ……。」


 2歩歩いただけで、読むべき本を見つけた。

 南が見つけた本は、少し変わった趣向のものだった。このような本が、イースト・Jでも出版されているのだと驚いた。

 『壁の向こう』と題された、ウエスト・J側の体験談が書かれた本だ。


「こんな本も、出されているんだね?」


 南は題目を見て、内戦は既に、過去のものになりつつあると実感した。しかしその過去を忘れてはならないから、この本が出版されたのだ。

 彼女にとってこの本は両国の、いや、世界の平和を願う麗那の、理想の象徴である気がした。


『誰も悪くない。戦争が悪いんだ。』


 本を掴んだ時、耳元で麗那がそう囁いた気がした。


 南は香よりも、美緒や博史の事が気になった。また麗那が言うように、イースト・Jもウエスト・Jも、その誰も悪くないのなら、西側から聞こえる声も同じだろうと思え、それを確認したかった。

 この本にはお互いの気持ちを確かめ合おうと、それを切に願う人々の思いが込められている気がしたのだ。



 書店を出た2人は、よく通ったアイスクリーム屋で間食を楽しみ、それぞれの帰路に向った。

 南は近い内に、もう1度会おうと約束した。雛はその誘いを喜んだ。


 家に戻り、南は博史への返事を書き始めた。

 メールも2通送る事にした。1つは、鍋料理の自慢だ。『博史さんとは違って、私はいつでも鍋を食べられる』と書きたいところだが、2人の距離を感じてしまうので書けなかった。

 代わりに、少し勇気を出して尋ねる事にした。


『ウエスト・Jでも、この料理が食べられますか?』


 それだけを尋ねた。食べてみたいとも書けないが、あるかどうかぐらいの確認は出来る。

 そして2通目のメールで、少しでも内戦の事を知ろうと考えていると伝えた。メールには、購入した本の写真も添付した。



 …南が購入した本は、先ずはウエスト・Jで発行され、その後にイースト・Jでも出版されるようになった。もう少し正確に言うと、ウエスト・Jで発行されたこの本は、他の国でも出版された。それを東側のとある出版社が知り、イースト・Jでも出版しようと繋がったのだ。


 しかし出版には時間が掛かった。先ずは海外支社が著作権者に連絡を取り、本の権利を獲得。そして支社が、本社に販売を許可する形を執った。

 出版に関しては、国内に大きな波紋が広がった。出版社は勇気ある行動に多くの賞賛を受けたが、それ以上の非難も受けた。言論の自由を認めるイースト・Jではあるが、それでもこの本は問題視されたのだ。

 やがて別の出版社がとある本を出した事で、非難は少しでも和らいだ。その本が、雛が購入した本だ。

 南は、そんな事情も知らずに本を購入していた。



 メールの最後はこう綴った。


『私は、何も変わりません。多分、変わりたくても変われません。他の人達みたいな経験がないので、本を読んだくらいで、同じ立場になれるとは思いません。でも、少しだけでも理解したいので、本を読む事にしました。

 私がこの本を読もうとする理由を、誤解しないで下さい。私は、誰かを非難したいのではありません。博史さんや他の人の気持ちを、もっとキチンと知りたいから本を読むんです。』


 そして、送信ボタンをクリックした。クリックするタイミングは、以前よりも早かった。




 数日後、南は返事を受け取った。

 1つ目のメールに対しては、博史の残念がる声が聞こえた。彼が知る限り、ウエスト・Jであの鍋料理を扱う店はないと言う。必ず探して見せるとの追伸も書かれていた。

 2つ目のメールに関しては、何の反応もなかった。

 ただ、1つ提案が書かれていた。彼は、『ブログで友達申請しないか?』と誘った。

 いや、これが南の決断に対する、彼なりの返事かも知れない。これまでは避けていたが、今後はブログを通して会話をするのだ。2人の友人は勿論、世界中の人々が2人の間柄を知る事になるのだ。


 提案は嬉しい限りだが、南は迷った。彼女のブログは、香とも繋がっているのだ。香が友達リストを見た時、博史の名前を目にする。博史の提案は香と言う火に、油を注いでしまうものであった。

 だからと言って提案を断る事は、前向きになれた彼を傷つけてしまう。もう少し考えたいと返事する事も、南が求めるものではない。彼の誤解を招きたくなかった。友達申請をする事に、何の躊躇いもないのだ。お互いのブログで書き込みした経験もある。


 博史の立場も考えた。彼にも香のような知り合いがいるはずで、その人が博史を非難するかも知れない。それを承知で提案して来たのなら、とても勇気が必要だったと思え、博史を褒めてあげたかった。

 だから断りたくなかった。しかし香の話は、伝えるにはまだ早い。

 結局南は、返事に数日を必要としてしまった。



 返事をするまでの間、暗い表情はまた増えた。

 麗那はそれに気付いていた。彼女は、南のそんな表情を見る度に心が痛くなり、戦争が引きずる傷痕が嫌になった。


「最近、また元気がない顔をしているね?」


 南は驚いた。前の事もあったので、麗那の前では気丈に振舞っているつもりだった。

 だが、そんな事をしても麗那には通じない。少しの変化も、全てお見通しなのだ。


「博史さんの事かい?」

「……。」


 南は、彼の名前を出されるとうつむいてしまった。そしてゆっくりと首を縦に振り、彼の提案を麗那に話した。

 麗那は、話が理解出来なかった。彼女はブログと言う存在を知らない。


「…つまり、そのブログ…ってやつで、お互いの名簿に名前を載せようって事かい?それが、世界中の人達に知られるって事かい?」


 どうにか理解した麗那に、南がゆっくり頷く。


「世の中、そんな風に変わったんだねぇ…。驚いたよ。素敵な事じゃないか!?」


 麗那は勘が良い。リストから友達の友達に出会い、それが世界中に広がる輪になる事を理解した。


「しかし分かんないね…。でも、嬉しい事だね?国交もない2つの国が、ブログを通じて会話が出来るだなんて…。」


 以前にも、両国の人間が他国では出会える事を聞いて驚いた。

 麗那は内戦後、国を出た事がない。


「名簿に、名前を載せ合えば良いんじゃないかい?とても素晴らしい事だと思うよ。」


 勘は良いのだが、世代が古い人間だ。

 国を通り越して、人が人と繋がる…。それが、不幸を招く場合もある事を、彼女はまだ知る由もなかった。




 麗那に勧められ、南は勇気を出して博史に友達申請した。次の日には、2人はお互いの名を友達リストに載せるようになった。

 ただ、ブログでは会話を行わなかった。会話は今まで通り、メールでのみ行われた。


 そして2週間後、最悪の事態が起こった。友達申請してからと言うもの、博史の連絡が急に途絶えた。

 仕事が忙しいのだと思った南だったが、余りにも連絡がない事を心配し、ブログを開けてみた。これから博史は、ブログで会話をしようとしているのか?とも考えた。

 しかしブログに、新しいコメントはない。それを確認した南は、リストに追加された博史の名前をクリックしようとした。


「??あれっ…?」


 ところが友達リストからは、彼の名前がなくなっていた。南は首を傾げながら、ブックマークからアクセスしてみたのだが、博史の友達リストからも南の名前が消えていた。


「…嘘…。何て事…!」


 そこで南は、自らが犯した過ちと、それから広がった論争を目の当たりにしてしまった。頭を過ぎった悪い予感が的中したのだ。

 博史のブログに、香の、心ない言葉が残されていた。


『人殺し!ウエスト・Jの人間が、私の友達と話さないで!』


 香は、博史の懺悔を知らない。祖父が多くの人を殺めた事に、後ろめたさを感じている。香が残した言葉には、彼女が想像している以上の重さと鋭さがあるのだ。


 そして香のコメントに、博史ではない人がコメントを返していた。南も覚えがある名前だ。博史のブログへと繋いでくれた、彼の友人だった。

 友人は香に対して、『誰だ?お前?』とだけ残していた。


 2人のコメントは、2週間前に書かれたものだった。博史と南が、ブログで友達になった時期である。

 まさかと思った南は、香のブログ、そして博史の友人のブログにアクセスしてみた。すると予想通り、2人はお互いのブログで誹謗中傷を続けていたのだ。

 言い争いは、1週間ほど前のものだった。その間2人は、短い言葉で何度も誹謗中傷を繰り返し合っていた。


『イースト・Jこそ人殺しだ!お前達が、ウエスト・Jの悲劇を招いた!』

『そっちが先に戦争を始めたじゃない!?私のお祖父ちゃんは、あなた達に殺されたわ!』

『俺の親戚もお前達に殺された!お前のジジイが殺したんじゃないのか!?』

『酷い!私のお祖父ちゃんは、誰も殺していない!戦争に反対していた。なのにウエスト・Jの人間が、お祖父ちゃんを殺したんじゃない!?お祖父ちゃんは、何も悪くなかった!』

『戦争は、お前達から先に仕掛けたんだ!お前らは、経済政策で俺達を苦しめた。戦争は、あの時から始まっていたんだ!西側を貧困にしたのは東側じゃないか!?』

『そんな事知らないわよ。だからって私達は、誰も殺さなかった。人を殺したのはウエスト・Jが先じゃない!?あなた達の国は、人殺しの国よ!』

『イースト・Jだって多くの人間を殺したじゃないか!?』

『あなた達から身を守る為には、それしか方法がなかったじゃないの!?私達が執った行動は、正当防衛よ!』

『俺の親戚は正当防衛もしなかった。非暴力を訴えていたのに、そこにイースト・Jの戦車が現われて殺されたんだ!本当の人殺しはお前達だ!』

『私のお祖父ちゃんは、終戦が終わってから殺された。戦争は終わったのに殺されたのよ!?』

『俺達が戦争を起こさざるを得ない政策を打ち立てて、自分達に大義名分があるように仕向けただけじゃないか!?』

『私が話した事に答えなさいよ!何故ウエスト・Jは、戦争が終わってまでも人を殺すのよ!?』

『それはウエスト・Jでも同じだ。戦争が終わっても、抗争を続けているのはそっちじゃないか!?経済政策の時からずっと、西側を滅ぼそうと考えているじゃないか!』


 南はコメントの応酬を見て、その内容に言葉を失った。これまでの人生の中で、これ程に酷い誹謗中傷を見たのは初めてだ。

 『人殺し』…。そんな恐ろしい言葉が、ここでは易々と書かれていた。

 そしてこの酷い言葉を先に使ったのは、親友の香だった。南が知る彼女の姿は、ここでは見当たらなかった。


 そして、博史からの連絡がない理由を悟った。

 友達リストを削除したのは、恐らく博史だ。彼も2人のやり取りを見てしまったのだ。だからこれ以上の争いを避ける為に、南をリストから削除した。

 しかし時既に遅く、2人は博史のブログから立ち去り、自分達のブログで誹謗中傷を続けた。


 南は香に対して、やりきれない気持ちでいっぱいだった。香の気持ちも分かる…。でも何故、香がこんな酷い行為に出たのか理解出来ない。


 実は、香は南に誤ろうと思い、ブログに訪れた。電話やメールは直接過ぎた。南が余りブログを更新しない事を知る香はそこにコメントを残し、いつの日か見てくれるだろうと期待した。

 しかしそこで博史の名前を見た香は、それが南の裏切りとしか思えず、酷いコメントを書き残した。

 一時は後悔し、コメントを削除しようとしたが、博史の友人が油を注いでしまった。彼は香にコメントを残し、そこから2人の争いが始まった。

 香はもう、自分の暴走を止める事が出来なくなっていたのだ。


 南は泣いていた。豹変し、酷い言葉を浴びせた香に怒りを覚え、そして悲しみも覚えた。博史の友人も、香にきつく当たった。


(やっぱり私は、戦争の経験がない私は、誰の痛みも分かってあげられない…。)


 そこで南は再確認した。2人の事を、彼らの悲しい重石を理解してやれず、何も出来ない自分の不甲斐無さが悔しかった。


 それ以上に博史の事が気になる。彼はこの2週間、連絡をくれない。彼は、怒っているのだろうか?もう、連絡をくれないのだろうか?

 だが南は、せめてそうあって欲しいと願った。自分の事を嫌いになってくれても構わないから、今後連絡が取れなくても良いから、博史には怒っていて欲しかった。


 決して…決して、彼らのコメントに傷付き、なくなりかけていた過去の重石を、もう1度背負う事だけはして欲しくないと願った。

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