第16話/チェーンソーで女の子のパンツだけを
社畜くん「ズタズタにする仕事がしたい」
社畜くん「女の子に危害は加えない。ただパンツだけが許せないジェイソンになって、女の子のパンツをズタズタにする仕事がしたい」
社畜くん「できれば大人ぶってワガママで周りに迷惑かけるけど顔は可愛くて細い女の子の家に巨体の体躯であがりこみ、ママーママー! と泣き叫ぶ女の子を追いかけ、腰が抜けてションベン垂れ流しのところをパンツだけズタズタにする仕事がしたい」
社畜くん「ホッケーマスクにGパン袖なしGジャンムキムキの上腕二頭筋、白髪。身長2.1mくらいの筋骨隆々な男になって、ただひたすら女の子のパンツだけをズタズタにして回る悪魔のような男になりたい」
仕事ちゃん「途中から仕事ですらなくなってるんですけど」
社畜くん「そんな仕事ないですかね?」
仕事ちゃん「あるよ」
社畜くん「まあそうだよねー…………あるのォ!?」
仕事ちゃん「あるって言ったらあるよ」
社畜くん「言った通りのオーダーじゃないでしょ!?」
仕事ちゃん「そういう仕事の世界の君とシンクロさせることができるよ。向こうの世界でも君は社畜だけどね」
社畜くん「お前は……神より恐ろしいな」
――というわけでチェーンソーで女の子のパンツをズタズタにする世界。
社畜くん「ここがチェーンソーで女の子のパンツをズタズタにする世界か!」
社畜くん「本当にオーダー通りの体にチェーンソー。これは期待できるな!」
仕事ちゃん「やるからには最後まで仕事してから帰るからね」
社畜くん「はっはっは、やるといったらこの社畜っ! 任務遂行するまで仕事は投げ出さないぜ!」
仕事ちゃん「ターゲットは死神少女のカローシちゃん。仕事しないから政府からお仕置きとして、彼女の私用しているパンツを全てチェーンソーでズタズタにする、という依頼が来てるからね」
――写真には銀髪ゆるふわパーマのか細い少女が写っている
社畜くん「写真の子カワイイ!」
仕事ちゃん「でも相手は死神だから気を抜かない方がいいわよ。下手するとチェーンソーでズタズタになるのは社畜くんの方かも」
社畜くん「仕事の最中に死ねたら本望だ」
仕事ちゃん「私の中で死ねたら本望だなんて……エッチ!」
社畜くん「あ、写真の子だ!」
社畜くん「突撃ぃぃぃいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!」
仕事ちゃん「え? カローシがここにいるはず……あっ」
社畜くん「おぇあぁぁぁぁあああああああ!!!! パンツよこせゴラァァァぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
No.332564の少女「ふえぇ」(結界、反射、強制排除、異分子の分解)
社畜は振り上げたチェーンソーが真後ろにふっ飛んでいくのが見えた。
そして、自分の身も、世界は反転し、地面が真上に空が真下に。
少女の鶴の一声で、弾き飛ばされた。
屈強な肉体も強面の仮面も、
拒絶され、弾かれる。
この世界は――
仕事ちゃん「社畜くん!」
――守護を行う神様のいる世界だ
社畜くん「ぐえぁ」
受け身も取れずに、頭から落ちた人形が変な方向に体が曲がるのと同じ道理を通り、社畜の肉体は地面に落下と着地をする。
*
社畜くん「はっ! ここは!?」
仕事ちゃん「いつもの地下仕事場だよ」
社畜くん「……なんかすごい夢を見てた気がする」
仕事ちゃん「そうね、夢は夢。現実ではなんの意味も無いわ」
社畜くん「うーん、何も達成できなかった気がする。夢なんてそんなもんか」
仕事ちゃん「そうね、でも現実は別。仕事を達成しなければならないでしょう?」
社畜くん「……仕事するか」
仕事ちゃん「素直に仕事を選ぶなんて偉いわ。さ、始めなさいな」
社畜くん「うーん」
――Fin――
仕事ちゃん(やはりまだ狂気が足りないか……神や天使に対抗するカードとしてまだ使えない。狂気だけじゃ……ダメなのか? 狂気と憂鬱の二つがあって、あの男は神を殺した)
仕事ちゃん(道のりはまだ遠そうね……)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます