第13話/社畜くん歓送迎会だよ! 

 ノンフィクションの話にぶっ飛ぶけど、正規職員になって三ヶ月、今までなかった歓送迎会というものに参加することになりました(わーい☆


 歓送迎会は職場から出ていく人と職場に入る人を祝うものですよね。


 普段違う部署の人と仲良くできる数少ないチャンスです。人の名前を覚えるの苦手だけど(汗)この際がんばっていろんな人となかよくしてみたいです!

 

――と、思っておったんだがのぉ


 世の中甘いもんじゃなかった。


 新人が歓送迎会の幹事をすることになった。


 そう、自分だ。一番お偉い人からのオーダーだ。


 大学生で飲み会やったことあるだろう?


 一番若いのが幹事するのが当然だろう?


 などと言われましたが、幹事どころか飲み会の経験もほとんどない引きこもりでした。


 頑張って社会復帰したらこれだ。現実は甘くない。


 甘ったれてたのは僕のほうだろう? 世界が指を差して白い目で見る。


 わかったよ、やればいいんだろう。


 社畜はそのスッカラカンで価値の無い頭を下げに下げまくり、いろんな人に助言をもらい立派な職員になれって言うんだろう?


 ……辛い。誰に頭を下げても辛い。人生の楽しみ方が下手くそなんだよね。


 不安と不安に挟まれる恐怖。知らないが四方八方にある。


 本当は歓迎される側じゃないのかな?


 わがまま言ってるのかな?


 ははは、


 歯を食いしばれ、震えた足で前に進め。


 何をやっても下手くそなら、下手くそを叩いて治していけ。


 それしか方法は無いんだから……。


 僕は、前に進むよ。


 社畜だからね。


 ――Fin――

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