第10話/たぐい稀なる休日が終わる
社畜くん「今日は休日だったんだ……明日から13連続勤務だ」
社畜くん「でもダメだったよ……休日らしい休日をすることができなかった」
社畜くん「計画も立てず、ただ堕落的に時間を浪費しただけ……」
社畜くん「わかってるさ、人生には二種類しかない。働くか、働かないかだ」
仕事ちゃん「じゃあどんな休日がよかったの?」
社畜くん「心洗われる何かが欲しかった」
仕事ちゃん「そんな曖昧なものじゃ何も解決しない。プランニングも仕事でしょ?」
社畜くん「それがわかればとっくにやってるのさ」
仕事ちゃん「思考停止だね」
社畜くん「……それだ」
仕事ちゃん「へ?」
社畜くん「僕は、休日に何をしていたか、それは……思考停止」
社畜くん「僕は思考停止をしていた! なんて贅沢なことなんだろうか!!!!」
社畜くん「あははは、思考停止っ! 思考停止だぁ! 何もかも考えず寝て起きるを繰り返した! これぞ思考停止だ!!!! やったぁああああ!!!」
仕事ちゃん「そんなに喜ぶことかな?」
社畜くん「そうさ、喜ぶことさ。明日から脳みそが焼けるような日々が続く! しかし、その一瞬前まで、僕は思考停止を続ける」
社畜くん「それが、ぼくの、休日だからだ!」
仕事ちゃん「幸せそうな笑顔ね」
社畜くん「ああそうさ、だって僕は社畜だからね!」
――fin――
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