第4話 私

私に友人がいないというのは周知の事実であるが、この時分になってそれが泣き叫びたいほど辛いのである。男と遊ぶこともなく、女と話すこともなくこれまで過ごしてきた。私はそれを「空白の16年」呼んでいる。成績もドン底。特に容姿が言い訳でもない。タッパはあるが心は小さい。そんな私にも転機が訪れた。その事について書くと、とてつもない量になるので、今はやめておこう。

では、そんな私の見解をそろそろ見てもらうとしよう。T高校で偶像崇拝され、全教員の大好物であるあれについて話すとしよう。

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