「 “Fragment Brilliant Sun ” ,you said...」

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Side.1 「炎に誓いし、暗黒のバカ」


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「……ふっ……中学二年……。それは我らに宿りしカオスが目覚める時……」


「いや意味わかんねーから。そのしゃべり方なんだよ。なんかのアニメかよ」



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「恥ずかしいことも知ってるぜ。実は(ピー)が(ピー)で、――いや、(ピーー!)の方が……」


「……わー! わー!!」



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「ん~、ホイコーロー、まーぼーどうふ……」



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――いやいや、そうじゃねえよ!!



あたしのボタンは、すでにほとんど外されており、最後の聖域、ブラジャーまでも、外されようとしていた。



「ちょっ、ちょっとチカ!! ストップ! ステイ!!」



「ムリ。止まれねえ」



「わーー! わーーーー!!」」




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Side.2 「 狂犬とにゃんこ様」


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――ドスッ!


鈍い痛みと共に、俺の腹の上には、幼稚園ぐらいの、ちんまりとした少女が乗っていた。


――少女は、美しかった。


愛らしいまん丸の瞳は、澄んだ無邪気な炎を思わせ、その未発達な手足は、血色がいいのだろう、ところどころ紅色に染まっていた。


少女は言った。


「――あんこくかめんごっこ、しようぜ!!」



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「……さみい」


「そうだな」



「あっためて」


言って、チカは俺にくっついてきた。


「……仕方ねえな」


俺は溜息をつき、その華奢(きゃしゃ)な、体躯(たいく)を引きよせ、後ろから抱えるように抱きしめた。



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「……なあ、お前、今変なこと考えてねえ?」


チカが、もぞもぞ、と落ち着かなさそうだ。


俺は、安心させるために、こう言った。



「別に考えてねえから、安心しろ」



「――あたってんだけど」



「……わりい」


俺は、全力で謝った。



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――眼福眼福(がんぷくがんぷく)。



俺は、ミニスカートからのぞく、チカの健康的な太ももを、さりげなく、なぶるようにみつめながら、よからぬことを考えた。



「……さみい。てめえ、またヘンな事考えてやがるだろ」


チカが、背筋を震わせながら、微妙に距離をとった。



……チッ。



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「あンのクソアマ……」


俺はこめかみに青筋をたて、チカが溜息をついて、俺の膝の上に、丸くなってフテ寝した。


だが、溜息をつきたいのは俺のほうだ。お前はにゃんこ様か。



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「待てよ」


「今度はなんだよ……」


「ハグ。」言って、チカは両手を広げてきた。


「――仕方ねえな……」


俺はしぶしぶと言った風に、チカの華奢な躰を抱きしめた。

裸の肌通しがふれあって、少しというか、かなりヤバかったが、頭ン中で、般若心経をとなえ、かろうじて、我慢した。


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「なんもなかった。なんか、催淫剤っぽいピンクのジュースと、媚薬っぽい紫のボトルならあったけど」


「マジかよ」

俺は鳥肌を立てて頬をひきつらせた。あの魔女、かなりマジだ。


「あとはなにがあったんだ」

「なんか、チューブに入ったジェルがあった」


「…………」


これにはさすがに黙った。



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「別に? つうか、オレ、お前のそういうとこ好き」



「お前な……。そうやって期待持たせてんじゃねえよ。押し倒すぞ」



「だから、押し倒せっていってんだろ」



「――ガキが誘惑してんじゃねえよ。百年早えわ」




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Side.3  「淫乱小学生」


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「くっ……まだ、千夜の処女をもらってないのに……。僕の精通(せいつう)は、一体、いつ、来るんだよ……」


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「いい返事だね。というか、なんで君ハダカなの。押し倒されたいの?」


命が、心なしか、ハアハアしている。


ヒトのことは言えねえが、すげー気持ち悪りぃ。



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「さすが僕のペット、上達(じょうたつ)が早いね」


「誰がてめえの愛玩動物(あいがんどうぶつ)だ。死んで出直せ」


「あは。誰にものを言ってるのかな?」



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「はあ? なにいってるの? 僕は、君をいじめて泣かせたいだけで、君なんか、好きでもなんともない。おかしな勘違いしないでくれる?」


「あっそ」


チカは、興味なさそうに、そう返した。



それを、世間(せけん)では、好きっていうんじゃねえの?

……つうか、こいつ、まさかツンデレか。


――超めんどくせえ。



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「……ふっ……」


胸や秘部(ひぶ)をまさぐられ、リンドウは、甘い吐息をもらした。



いいぞ。なかなかおいしいシチュエーションだ。


全男子の夢、触手攻め。


「命……ちょっと……」


ほうら、計算通り。


しゃべろうとするリンドウの口に、蛇が滑(すべ)り込む。


「んむ……っ」



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「く……っ、このクソ女、絶対許さないからな……っ!!」



黒子(くろこ)共(ども)も、おろおろしてるじゃないか!


どうするんだ!


後日、黒子達の間で、僕総受けの薄い本が出回ったら!


責任取れよ!!!!



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というか、この男、今、口にちゅーしたよね?

とんだ、変態少年愛好者<ペドフィリア>だ。


っていうか、これ僕だよね……。


自分にキスするとか……。



『うっぷ……』


『吐くなら、われの胸のなかで吐くといい。手(て)ずから、受け止めてやろう』


『冗談は、君の脳内だけにしておいてよ』



ていうか、この男、めちゃくちゃ気持ち悪いんですけど。

さすが、あのチカを、性奴隷(せいどれい)にしてただけある。


こんなド変態が、僕の前世とか嫌だな……。



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「何はじらってんの、年増(としま)。それとも、はじめてだった?」



「き……きみは……っっ! 最低の男だな!!」



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「早く抜いてよ。気持ち悪いんだ」



「命……そのセリフ、すさまじくエロいよ」



「いいから早く」



「うん。命、力を抜いてね」



「……ん……ッッ」





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Side.4 「けもみみ美少女」


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「嘘じゃな。その女、雌(メス)の顔をしておる。それに、そなた達、同じにおいがする。まぐわったのだろう?」



「ずいぶん、下品な娘さんだね。あとその耳、触ってもいい?」



――いきなり、変な会話になった!!





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Side.5 「変態鬼畜メガネ」


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「なあ、お前もオレのこと、好きなの?」


こいつダチにまで、おんなじこと聞きやがった!!


――全員に聞いて回る気か!?



「そんなわけないだろ。僕は、君なんか大嫌いだよ」


「ふーん。よかった」


騙(だま)されるな。

そいつはただの、鬼畜(きちく)系のツンデレだ。


いつか、寝込(ねこ)みを、襲(おそ)われねえように、気をつけろ。




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 ――to be continued...?――



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だからあたしは、知っていた。


いつか、こうなるって。


お前が、大好きなお前が、あたしを殺すって。




そうだな。

お前は、いつも、そうだった。


捕まえようとすると、逃げて。


そのくせ、そのあたたかい掌で、ためらいなく、あたしに触れるのだ。


そのぬくもりに、あたしの凍(こご)えた心は解けて。


そして、すっかり、とろけきってしまったんだ。



もう、おまえなしでは、いられない。


あたしは、溢れ出しそうになる目と、心をねじふせて、笑った。



「……みつけた。――助けに来たぞ、チカ」



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――It's taboo? or justice?


OK, you will eat her.


That is like sugar dark, so you die.


It's so happyend!――



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