第13話 あなたの犠牲は無駄にはしない!

どうする俺!?ピンチだ!

命も……


「ウヒヒョ!は・じ・め・はぁ~直径10cmくらいのやつかしら?」


貞操も……

あと、10cmは普通に裂けます。


コイツの能力は一体、何なんだ!?

あれ?火傷の跡が消えていく……それにさっきの馬鹿力。

「もしかして、身体能力の強化とか?」

「よく分かったわね。偉いわ~!ご褒美にたっくんと二人でペロペロしてあげる。」

それ罰ゲームです。


「ど、どうしよう……」

俺の能力は水と重力を操るだけ。

「ヤッベ、詰んでる……」

想像したくもないが、このままでは負けてすべてが奪われる!


「ぐ、うぅ……」

青年が立ち上がった。

「殺してやるまで、すっこんでろボケェ!!」

「そう……は、いかない……輝ける乳ワールドのために!」

眩しい。眩しすぎる。

これが漢というものか!

「くーくん、多分違うと思う。」


青年がショタ女に向かって走り出した。

「死なばもろともぉ!」

……!今はこの青年を利用するべきか?

でも恩人に……いや、負けたら元も子もない!やるしかないんだ!!


「んじゃ、てめえを先に殺してやるよぉ!」

ショタ女が青年に向かって走り出した。

俺はタイミングを見計らって重力を操る。

「でりゃあ!」


狙ったのは二箇所、ショタ女の足元と青年の……


ズボンandパンツ!


「あ!」

「へ?」


グニュン!

「あ……」


世界が止まる。いや、止まってるんだけども。

コケるショタ女、ズボンとバンツがずれた青年、こんにちわするナマコ

柔らかいナマコと顔面もこんにちわ


あれはもうべったりくっついてるね。



「ピギャアアァァァァァァァァ!」

奇声を発するショタ女

立ち上がり際に蹴り上げられるナマコ

「み゛ょ」

なんて言っていいか分からない言葉を発して倒れる青年


「オギョアオアオアオアアアアアア!」

叫び続けるショタ女に走って近付き、女神用に持っていたフライパンで

頭をぶん殴る!


「や、やった……か?」

「お姉ちゃん!」

ショタ女はピクリともしない。


『勝負が付いたみたいですね~。』

役立たずが降りてきた。


『あれ~?まぁまぁ空さん、二人も倒したんですか~?』

二人?ショタ女と……青年?

『凄いですね~、じゃあ能力も二人分を付加しておかないと~』

「ウン、ソウダヨ。ボクガタオシタ。」

貰える物は貰っておこう。

そしてゴメン、名前も知らない青年と顔も知らない青年のパートナーさん。


「お前、なんて事してくれたんだよ!お姉ちゃんを倒すなんて!」

「急に何だよ、敵だからしょうがないだろ?」

「僕の願い事はどうするんだよ!」

また、自己中な


「どうせ、くだらない事だろ?」

「くだらなくなんかない!お姉ちゃんを真人間に戻そうと思ってたのに!」

神に願わなきゃいけない事か?

いや、確かにさっきの様子だと神様の力があっても難しいかも……


「あ~、まぁ自分で何とかしてくれ。だけどコイツ他人だろ?

なんでそこまでするんだよ。」

「お姉ちゃんを真人間に戻して、それで……

ゆっくり調教していこうと思ったのに……」

は?


「会った時から変態だったから、調教しがいがなくてね。真人間に戻して

自分のやってきた事や、やろうとしてた事を見せて恥ずかしがってる様を

眺めつつ、さらに自分好みの変態に仕上げようと思ってたのに!!」

コイツも度を越えた変態か。


「くーくん……」

「ん?どうした葵。」

「遅刻決定。」

「へ?」


学校のチャイムが鳴り響いた。

変態と関わるとろくな事がない。

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