紆余曲折があり。途方に暮れてただ彷徨い。人生のあちこちで待ち受けるそんな闇を、綺麗に避けて歩くことは不可能です。それでも、決して崩れ落ちない。諦めない。真剣で前向きで、図太くパワフルな、生々しい大阪の男の姿がここにあります。そんな頑丈な心を持っている彼らだったからこそ、飄々とした姿をした「運命」が手を差し伸べたのでしょう。最終話は、作者の強いメッセージに心を揺さぶられます。関西弁が似合いすぎて格好良すぎる、苦くて男臭い生き方をぜひ一緒に味わってみてください。おすすめです。
そう思いながら読みました。
うわぁこの爺さん怪しいわ信じちゃあかんあとで内臓取られるで。みたいな気持ちで読み始めていた自分がとても浅ましい。もがいて足掻く「貴方」を救う、短編連作ストーリー。類似構成を連ねて描いていくことになると思いますが、終盤の構成でどのように盛り上がりを創造するか、わくわくしますね!