第4話 ―緑―

 じっさま・・・・・・

 

 正しくは・・・


 映像のじっさまから言われた通り、旅立つことに決めた。


 もちろん、ラナリスも一緒だ。


 あのあと・・・・・・ 


 黄色き珠は弾け、俺とラナリスの持ち物が現れた。


 ラナリスの持ち物は・・・・・・


 腹の部分に大きなピンクリボンが付いた薄い緑色をしたワンピースのようなローブと、黄色いハート型の石がはめこまれたロッド。


 俺の持ち物は・・・・・・


 暖かな印象を与える、緑色が特徴のマント。

 そして、丸い緑色の石がはめこまれた【銀の腕輪】が一つ・・・・・・


 武器らしきものは、見当たらなかった・・・・・・


 「ネラ、いしがひかっているわ・・・・・・」


 ラナリスに言われ、ロッドの石を見る・・・


 ・・・石が光っている・・・


 「ラナリス、何かしたのか?」


 ラナリスに問いかけた。


 「なぁんとなく・・・・・・

 くちびるつけてみただけだよ?」


 唇を付けただけだって!


 「俺のにもやってみて」


 ちゅっ


 腕輪の石に口付ける、ラナリス。


 しかし・・・・・・


 「ひからないね」


 光らなかったのだ。


 「ねえ、ネラがやってみるのはどうかな?

 ひかるかもしれないよ?」


 「・・・わかったよ、やって見る・・・」


 先ほどのラナリスの真似るように、腕輪の石に口付けてみた・・・・・・


 腕輪の石が光を放つ・・・・・・


 「やったね、ネラ」


 光の中から、一振りの長剣が出てきた。


 どうやら、これが俺の武器らしい。


 どうやって戻すのだろうかと・・・・・・


 「はこなか、てがみ」


 ラナリスが黄色き珠が入っていた箱の中から、手紙が出てきたと言った。


 読んでみた・・・・・・


 ―説明書―

 腕輪とロッドにはめ込まれている石は特別な石です。

 色々な物を収納する事が出来ます。

 最初に手にした人物の【生体遺伝子】が組み込まれることにより、持ち主以外の人が使用することが不可能となっております。

 起動方法は口付け・・・・・・

 お金も入ってるから無駄遣いしないよう

 では、無事を祈る

       じっさまより―


 じっさまーーーーーーっ・・・


 最初から手紙にしてくれよーーーっ、心の中で叫ぶ俺。


 こうして・・・・・・


 俺はラナリスと旅に出た。


 

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ライヴルグラナリス 夜空奏(よぞら そう) @sou102098

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