第6話 コーヒーとミルクで世界は回る~告白 side:milk~

私がハルさんに告白した日のことは、未だにはっきりと覚えている。

それは、嬉しかったのもそうだけれど、思い出しても顔から火が出そうなくらいの不格好さというか、恥ずかしさも合わせて蘇ってしまうからだと思う。

ハルさんは、どうかな。

覚えていてくれているかな。

ココアのカップ越しに、上目づかいに見上げたハルさんの表情は穏やかで、私の視線になんてまるで気付いてないみたい。

それをいいことに、私はぼんやりとあの日へと記憶を巻き戻していた……。






掌にじっとりと汗をかく。

平静を装っているつもりだったのだけれど、心臓が耳の辺りまで跳ね上がってきてしまったみたいに、痛いくらいどきどきと鼓動が跳ねていて、こんなに大きい音なのに、すぐ隣にいるハルさんには聞こえないのかな、なんて馬鹿みたいなことを考えていた。

いつにしよう、何処にしよう、どうやって切り出そう。

何度も何度も繰り返し考えながら、けれど半分心はめげそうになる。


とっておきのワンピースはおろしたてで、ワンピースに合うものを二ヶ月かかって決めたパンプスはいつもより少しだけヒールの高いもので、それでも背の高いハルさんとの距離は少し遠い。

人生初めてのネイルアートは、お洒落なお友達が一番おすすめしてくれたネイルサロンに行った。

美容院には朝一番に行ってふわりと可愛いカールを作ってもらったし、星座占いは一位だった。


絶対に絶対に今日言おうって、何度も何度も繰り返し自分を励まして。


ハルさんに、好きです、って。

私と付き合って下さいって。


そう、今日言おうって決めてきた。

それなのに、ちょっと油断をすると弱気の虫が頭をもたげて、本当に言っていいの?って繰り返す。

失敗したら、傍にいられないかもしれないよ、本当に良いの?って。


その度に、いいの、って自分に言い聞かせた回数は何度目だろう。

もともと、受け入れてもらえる自信なんてないんだから。

今日、ふられてもいい。

でももう子供じゃない気持ちでハルさんのことが好きで、諦めるつもりはないんだって、ハルさんに分かってもらえれば、って。

……でも、迷惑に思われたらどうしよう?

困らせたらどうしよう?

……傍にいることも迷惑だって思われちゃったら、どうしよう?


強気と弱気が喧嘩して、弱気は弱いはずのくせに時々強気をやっつけて、やっぱり今日はやめてしまおうか、なんて気持ちになってしまう。

だめだめ、こんなんじゃいつまで経っても言えないし、そのうちハルさんが恋人を作っちゃったらどうするの?

後悔したってし足りない。


……もう少し子供の頃は、後先考えずに行けたのに、自分も大人って言える年齢になったら、臆病の虫が目を覚ましてしまった。

ハルさんは私より十と三、年上で、ハルさんが時々言うようにオジサンだなんて私は一度も思ったことがないけれど、反面ハルさんに対して自分が子供だということはいつも感じている。

実際の年齢だって、別に大人になり切ったとは言えないけれど、もっと中身の部分……性格とか心とか、そういう部分が子供だって分かっているから。

子供は、欲しいものに臆さない。

だから、そういう意味では少しだけ大人になったのかもしれなくて……そしてそれが、少し寂しいのかもしれない。


例えば私がハルさんとそんなに年が離れていなかったら、もっと普通にハルさんに好きですって言えたのかな。

普段は考えないようなことで自信がなくなってしまうのは、多分弱気の証拠なんだと思う。


そんなことを考えながら見た映画は当たり前だけどちっとも頭に入っては来なくて、見たいってハルさんに言ったのは私だったのに、何だか申し訳ない気持ちになった。


「なかなか面白かったね」

「う、うん」

「?どうかした?」

「ううん、何でもない。あのハルさん、ちょっとお手洗いに行ってきていい?」

「ああ、いいよ。私も行ってくるから……売店の前の辺りで待ち合わせをしようか」


頷いて、私はぎこちない足取りでお手洗いに向かった。

そのまま洗面所に向かって、汗ばんだ掌を何度も洗う。

鏡を見たら綺麗にセットしてもらった髪型と表情の悲愴さが不釣り合いで、ああ、これじゃだめだって思った。

こんな今にも泣き出しそうな表情でいたら、ハルさんを心配させてしまう。


今日、伝えるって決めたんでしょう、しっかりしなさい。

自分に厳しく叱咤する強気が、もう少し頑張ってくれたらいい。

弱気なんて、家に帰るまで出てこなくなるくらいに。

だめだったことを泣くために、しばらくは温存していてくれないかなあ。


何度か呼吸を整えて、簡単にメイクを直して顔色を確認する。

……うん、さっきよりは少しはマシになった気がする。

伝えるなら、別れる前。

これから晩御飯を食べに行くから、そのあと……きっとハルさんは送るよ、って言ってくれるから。

ハルさんがじゃあまた、っていつもみたいに笑う時。

あの時に、呼びとめて……ちゃんと言わなくちゃ。


何て言うかは、まだ上手くまとまっていないし、何日もかけて考えた言葉は、きっとその時になったら出てきてくれないに決まっているから。

おばさんが笑って「女は度胸!!」と背中を叩いてくれた気持ち、大切にしなくちゃ。


「ハルさんごめんね、お待たせしました」

「いや。それじゃ……ああ、いい時間だね。お店に行こうか」

「うん」


笑って私に合わせた歩調で歩き出してくれたハルさんに、ぎゅっと胸が痛くなる。

うん、だって、ほら、こんなに好きで泣きたくなるのに。

言わなくちゃ、後悔するに決まっている。


私はひとつ息を吸って、ハルさんの隣に並んだ。






「……」

「どうしたの?眠くなった?」

「ち、違うよ」


確かにハルさんの運転は丁寧で、安心するけど。

とてもじゃないけど、寝られるわけがない。

今日じゃなくたって、ハルさんの助手席に座っているときはいつも心臓が爆発しそうな気持ちになるのに。


「そう?眠くなってしまったら、寝てもいいよ。着いたら起こしてあげるから」


ハルさんの声は優しくて、甘やかすみたいに穏やかだけど。

違うの、ハルさん。

そんなふうに、子供をあやすみたいに言わないで。

私がハルさんに抱いている気持ちは、もう小さなハルさんの妹の「ちいちゃん」のものとは違うから。


「……」


息を吸い込んだら、引き攣るみたいに喉がひくん、と軋む。

カーステレオもかかっていない車内はひどく静かで、今度こそ爆発しそうな心臓の音が聞こえてしまいそうなくらい。

いっそ聞こえてしまえばいいのに。

緊張の理由を訊いてくれたら、切り出せるのに。

そんな他力本願じゃだめだって分かっているのに、そんなことを考えてしまう弱気さが恨めしい。


「……」

「……?ちいちゃん?本当にどうかした?今日は少し、様子がいつもと違うね」

「そ、そう、かな」


……どもってしまった。

これじゃ、そうですって言っているのと同じなのに。

ハルさんもそう思ったみたいで、ちら、と私を見たあとに「少し停めるよ」と言って、ハンドルを切った。

近くの公園の傍で車を停めて、私を見る。


「ちいちゃん、もし何か悩みがあるなら、相談に乗るから遠慮せずに言ってごらん」

「え、と」

「ごめん、もっと早くに気付いてあげられれば、さっきの食事の時に落ち着いて聞いてあげられたんだけど……」


気付いてあげられたら、なんて。

ハルさんが悪いんじゃないのに、ハルさんはいつだってこうやって優しい。

……ああ、もう、だめ。


「……!?ちいちゃん……!?」

「う……」


鼻の奥がつんと痛くなって、目が熱くなる。

じわっとあふれた涙がそのまま落ちてしまって、手の甲にぽつんとぶつかった。

泣きたいわけじゃないのに、何で泣いちゃうんだろう。

ハルさんが優しいのは嬉しいはずなのに、それがどうしようもなく哀しいのは、何でだろう。


「ごめん、訊かれたくないことだったのかな。ごめんね、ちいちゃん」

「ちが、ちがう、の……っ」


訊かれたくないことじゃない。

訊いてほしいことだった。

でも、ハルさんの声が優しくて穏やかで、それがどうしても苦しい。

優しいハルさんが大好きなのに、欲しい優しさはこれじゃない、なんて。

贅沢で、傲慢なことを考えている。

ハルさん、ねえ、ハルさん。

私が好きですって言っても、ハルさんは私を嫌いにならない?


「はる、ハルさん」

「うん……?落ち着いて、ちいちゃん。大丈夫だから」


優しく頭を撫でてくれる手が、胸に痛い。

あやすようになだめるように、優しく囁かれる声が痛い。

こんなに好きになるなんて、思わなかったのに。

好きだって、思ってた。

でも、こんなふうに好きだなんて、思ってもみなかった。


「ごめんなさい、ごめんなさいハルさん」

「ちいちゃん……?どうして私に謝るの?」

「ごめんなさい、ハルさん。すき、すきなの」

「……!!」


私の頭を撫でていてくれた手がびくんと跳ねて、動きを止める。

ぐしゃぐしゃに泣いてしまった視界では、ハルさんの表情もちゃんと見えない。

でも、息を飲んだ音は、聞こえた。


「ハルさんが、すきなの。ずっとずっと、すきだったの」


まるで子供みたいに、拙い言葉。

考えてきた文章はやっぱり頭の端にもかからなくて、私は駄々をこねる子供のように繰り返す。


泣きじゃくりながら話そうとするから、呼吸が足りない。息が苦しい。

でも苦しいのはそれだけじゃなくて、ただ私は。


「……ちいちゃん、それは」

「誤解とか、思い込みとか、勘違いとか、そういうことなら言わないで。そんな気持ちなら、泣いたりしないもの。そんな気持ちで泣くほどは、子供じゃない」


声が引き攣りそうになるのを堪えて、一生懸命言葉を重ねる。

もしかしたら私が思っているよりもずっと声は歪んでいたのかもしれないけれど、ハルさんはじっとわたしを見つめて、何も言わなかった。


「ハルさんは、もうお兄ちゃんじゃない。もっともっと前から、お兄ちゃんだなんて思わなかった。私、ハルさんのことがすきなの」


とても大人の告白だなんて言えない。

駄々をこねるような言い方だって、分かっている。

でも、出てくる言葉はこんな幼い「すき」ばかりで、伝えたい言葉なんてそれだけなんだ、って頭の何処かでぼんやりと思っていた。

思い切って、手を伸ばす。

隣にいるハルさんはとっくにハンドルからも私の頭からも手を放していたから、縋るような思いで願っていた。

どうかこの手を、避けないでいてくれたら、って。


ハルさんは、避けなかった。

大きな掌が、労わるみたいな優しさで、私の手をそっと受け止める。


乾いた体温の低い掌は、今までで一番、男の人のものだった。


「……」


囁くように、低い声が私の名前を呼ぶ。

ちいちゃん、じゃなくて。

噛みしめるように、呼び捨てて。


震えるように息を吐き出す間があって、それからざらりとしたハンカチの感触が目元に近付いた。


「……私なんかのことで、泣かないでいいんだよ」


温かな声が、困ったような響きを乗せて静かに落とされる。

けれどその困った声の雰囲気は、私の好き、に対するものじゃなくて、私が泣いたことに対するもののようで、ああ、でも。

私は自分の都合のいいように解釈をしているだけなのかもしれなくて。


「……君には、きっとこの先君に相応しいひとが現れるよ。君はまだ若くて、まだ社会に出てもいない。世界はまだ広がるし、君を待っているひとが、きっとこの先にまだまだたくさんいる」


諭すような声は穏やかで、優しい。

でも、それは。


「ハルさん、ずるい」

「うん」

「私の為なら、断らないで。何が私の為かは、私が決めるの。ハルさんじゃない」

「……うん」

「ハルさんは、ハルさんの為になることを決めて」


生意気な言い方だと分かってはいたけれど、言葉を選ぶ余裕なんてなかった。

大人ぶった言葉で、考えで。

私の為だなんて言い方で、逃げないで。


また溢れてしまった涙は、ハルさんが私の頬に当てたままにしているハンカチに吸い込まれる。

もうひとつ震えるように息を飲んで、ハルさんはゆっくりと首を横に振った。


「……断っているつもりはないよ」

「……?」

「君にはもっと相応しいひとがこれから先、何人でも現れる。それは本当のことだし、間違いないことだと思う。これは、先に大人になった人間の経験則だ」

「……うん」


分かっている。

この先、たくさんの人と出会うことになるだろうし、もしかしたらその誰かが私にとって特別なひとになるのかもしれない。

それは、ハルさんの言う通り、否定をすることが出来ない。

だって私はまだその未来を知らないんだから。

でも。


「ハルさ」

「私は君より随分と年上で、君が否定をしてくれても、やっぱり君よりずっとおじさんだ。君に相応しいと胸を張るには自信もない」

「……っ」

「それでも、私でいいの?」

「―……っ!!」


感情が爆発しそうになる。

違う。

ハルさんは、本当に私の為に逃げ道を作ってくれている。

でも、ねえ、ハルさん。

私が知りたいことなんて、ひとつだけなんだよ。


「ハルさん、やっぱりずるい」

「うん」

「そんなの、逆なのに。ハルさんが、私でいいの、なんじゃない。私のこと、だよ。私、子供だし、ハルさんよりずっと年下だし、こんなふうに我儘だし。ハルさんの方が、私じゃ嫌だって言うなら、私、もっと頑張って大人になるから。だから、ハルさん」


頭の中がぐちゃぐちゃで、何を言っているのか、何を言われているのか、よく分からなくなってしまう。

でもハルさんに伝えたいのは私がハルさんをどうしようもなく好きってことだけで、ハルさんから聞きたいのも、ハルさんが私を好きになってくれるかどうか、それだけで。


「ちゃんと、聞いて。ハルさんが好きなの。ハルさんじゃないなら、要らない。先の誰かなんて、要らないの」


あなたに恋をし続けた六年の、答えをください。


「……」


もう一度、名前を呼ばれた。

震える声で、ゆっくりと。

大切そうなその響きを、私は一生忘れないと思った。


「……私は、酷い大人だね」

「……?」

「意気地がなくて、君を泣かせた」

「ハルさん……?」

「酷い大人で、酷い男だ」


自嘲するような響きは、今まで聞いたことのないハルさんの声。

優しいお兄ちゃんではなくて、知らない男の人の声だった。


「……勘違いだと、思おうと思っていたんだ」

「かん、ちがい……?」

「君が、勘違いをしているんだと。一番近くにいる異性である私を、少女らしい憧れで、恋だと勘違いしているんだと。そう、思おうと思った。君が慕っていてくれることは知っていたから、それが妹が兄を想うものなんだと、そう信じようと」


淡々とした口調には、何かを押さえつけているような……張りつめた糸みたいな震えがある。

私は本能的に、口を挟んではいけないんだと分かった。


「……白状するよ。私は……君が好きだよ。多分、兄としてではなく、一人の男として。君がそう言ってくれたからじゃなく、気付いたのはもう少し前のことだけれど」

「!!」

「けれど、同時に思ったんだ。君にはこれからもっとたくさんの出会いがある。私を兄のように慕う女の子の未来を踏み潰してまで、私が君を好きだと言えば、君はどう思うだろうかと。兄のように思っていた相手が自分を妹としてではなく見ていると知ったら、君はどれほど驚くだろうと。……最終的に、君を見守ることすら出来なくなるんじゃないかと思った」


苦しそうに息を注いで、ハルさんは眉を顰める。

苦いその表情も、私は見たことのないものだった。


「今のままなら、失わない。君を守るためだと自分に言い聞かせて、君の為だと思い込んで、私はその感情から目を逸らした。私は大人だから、そうしていつか君から恋愛相談なりを受けることになったとしても、仕方がないことだと諦めていたんだ。君を怖がらせて失うよりは、兄のままでいた方が余程いいと」

「……」

「君が子供だから駄目だというんじゃない。私が大人だから、駄目だと思っていたんだ。大人の分別だなんて、ずるい言葉で」

「……ハルさん」

「大人としては、幼馴染の兄貴分としては。多分、君の勘違いだから、ちゃんといいひとを探しなさいと窘めるのが私の役割なんだと分かっている。でも……それでも、君が私を好きだと言ってくれるなら」


ふわり、と頭の後ろに大きな手が回って、優しく抱き寄せられる。

あやすように背中を叩いてくれた掌は優しくて温かくて、それだけでまた泣いてしまいそう。


「……こんな情けないおじさんだけれど。私も、君のことがとても大切で……女性として、好きだよ」


……ああ。

都合のいい夢のように、甘い声。

けれどぎゅっと掴んだハルさんは消えもしないし、私を叩き起こす目覚ましの音もしない。

ハルさん、ねえ、ハルさん。

私、ハルさんが好きすぎて、死んじゃいそうです。


「……う……っ!!」

「ああほら、泣かないで」


折角綺麗にしてきてくれたのに、と柔らかな笑みを含んでハルさんが笑う。

気付いてくれたの、と鼻を鳴らして訊ねてみたら、頷くようにハルさんの体が揺れた。


「気付いていたよ。可愛いね、なんて言葉も、言えないくらい」

「……ハルさんの女たらし」

「それは初めて言われた」


心外そうな声に、思わず笑ってしまう。

泣いたカラスがもう笑った、と呟いて、それからハルさんは静かにため息を吐いた。


「これは覚悟を決めないと……」

「覚悟って?」

「君のご両親に殴られる覚悟。特におじさんは、酷くショックだろうから」

「……そんなことないと思うけど……」


顔を上げたらハルさんは苦笑いをしていて、お父さんだってハルさんなら文句はないと思うけどなあ、と私が言っても頷いてはくれなかった。


「え、と、ハルさん」

「うん?」

「それじゃ……今日から、その、こ……こい、びと、として。よろしくね?」


いざ口に出してみれば、ものすごく恥ずかしかったのだけれど。

確かめるような気持ちで私がそう言うと、ハルさんは眩しそうに目を細めて、それから優しく微笑んで頷いた。


「こちらこそよろしく」


その優しい声は、多分私がずっと欲しかったもので。

もうひとつ落ちた涙はハルさんのハンカチに落ちて、そうして私はハルさんの恋人になった。

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